前置胎盤って言われたけど、どういうこと?帝王切開による出産

オランダで妊娠・出産する際には「Birth Plan(出産計画)」という名の下にいろいろなオプションがあると「【出産前の準備】出産前までに準備することーオランダで出産する場合」にて説明した通りです。しかし、選択肢があるのは、経腟分娩でのこと。帝王切開には、オプションはありません。

色々な人と話し、病院の看護師さんと面談を受けて、さぁこれからBirth Planの決定!という段で、なんと医者にあっさり、帝王切開と言われてしまいました。理由は前置胎盤。なんじゃそりゃ・・・ということですが、帝王切開は予想していなかったので、焦りました・・・しかも、前置胎盤ってハイリスク妊娠・出産だそうな・・・。

前置胎盤
前置胎盤

前置胎盤(ぜんちたいばん)とは?

妊娠の中期の検診で「胎盤がだいぶ下ですね」と言われたことを思い出します。胎盤の正しい位置なるものがあること、そして、その位置が異なると少々面倒なことになることを検診時のお医者さんの発言で知りました。

そもそも・・・胎盤とは何かということですが、子宮内に形成され、母体と胎児を連絡する器官で、妊娠を継続させ、赤ちゃんの呼吸、栄養、排せつをサポートし、赤ちゃんを有害な物質から守る器官です。生産期を迎える頃には直径約20~30cm、厚さ2~3cm、重さは500~600g程にもなるというもの。

胎盤は、通常子宮口から5センチ以上離れた子宮の上のほうにあるのが、正常とのことですが、妊娠中期で子宮口に近い場所にあるのが確認されることがあります。たびたび、あることのようで、子宮が大きくなると、それにつれて胎盤の位置が上に上がるため、過剰に心配しないようにと言われました。

しかし、妊娠後期になってもその胎盤の位置が上がらないこともあります。何らかの理由で子宮の頸部の出入り口(内子宮口)付近に胎盤が作られ、内子宮口を完全、あるいは部分的に塞いだり、覆ってしまったり状態が「前置胎盤」です。全妊娠の1%以下で起こるといわれており、ハイリスク妊娠の一つです。

妊娠の後期に至り、検診で胎盤の位置がまだ低いことがわかりました。妊娠31週ごろで、胎盤の位置が上がらない場合は、その後も変わる可能性は少ないと聞きました。医師が、イラストを描いて説明してくれたのですが、帝王切開を予想していなかったので少々ショックでした。
あぁ・・・という気持ちを医師の笑っちゃうような下手なイラスト(先生もご自身で、へたくそな絵でごめんねと言っていましたが・・・)をみて、気を紛らわせていました。

前置胎盤の何が問題(リスク)なの?

病院で「前置胎盤で帝王切開」と言われた日、前置胎盤とは何ぞやということは下手なイラスト(笑)で説明されましたが、その他については、ググって(インターネットで探してみて)ねと言われ、拍子抜けしました。
患者がググって間違った医学知識を得る可能性があることを危惧して、これまでの医者はネット検索を、推奨していませんでしたので驚きましたが・・・ちゃんと、リスクとか、諸々説明してくれよ~と思いましたが、仕方ない。医師監修のサイト、助産院などのウェブサイトを見て、何が前置胎盤で問題(リスク)なのか調べました。

赤ちゃんの出口がない!というのは、もちろん問題ですが、それは、帝王切開を行うことで、解消されます。この前置胎盤の問題は大きく2つ、出血が多くなること、胎盤癒着を起こしている可能性があることだと言われます。

リスクその1:出血(なぜ出血が起きるのか?)
前置胎盤の場合は、妊娠中及び、出産中に大量の出血を起こすことがあるといわれています。なので、日本では、前置胎盤と診断された後、帝王切開前までの間に、自らの血を採血してストックしておくなどするそうです・・・(オランダでは、そんな話はありませんでした。)

前置胎盤などで 内子宮口の近くに胎盤が乗っていると子宮壁と胎盤の接している部分にずれが生じて胎盤から出血を起こします。 (Moony 前置胎盤とは?原因や治し方は?) 

リスクその2:癒着胎盤

癒着胎盤とは、胎盤が異常なまでに強く子宮に付着している状態(MSDマニュアル)。通常、胎盤は出産後、体外に出ていくものですが、癒着という名の示す通り、くっついて離れない状態です。日本産婦人科会によると、「胎盤は,脱落膜上の絨毛膜の一部(繁生絨毛)が厚く成長することでつくられる。この時、脱落膜は絨毛の子宮筋層内への侵入を防ぐ働きをする.そして児の分娩後は,脱落膜とともに胎盤が容易に剝離、娩出される(略)のですが、絨毛組織は直接子宮筋層内に侵入してしまい・・・」切り離そうにも切り離せない状況で、切り離そうとするときには、大量の出血を伴うため、癒着胎盤の場合、子宮を摘出する処置がとられると聞きます。 

日本とオランダの対応の違い

管理入院なし!子宮収縮抑制剤なし!
前置胎盤を体験された日本人のブログを読むと、31週目から管理入院!大量出血に備えて!週に1度のペースで貯血、お腹が張らないように子宮収縮抑制剤の投与という人もおられるようです。また、正期産(妊娠37週0日から妊娠41週6日まで)のちょっと前までに帝王切開を行うとのこと・・・つまり、早い人で妊娠31週~おそくて37週に行うそうです。

私はというと、通常通りの検診まで特別何かあったわけではありません。帝王切開に関しては、病院の麻酔科や、手術を担当する部署の看護師から電話があり、麻酔に関すること、当日の流れ等を教えてもらいました。貯血はなく、前日に病院を訪れて採血して、血液型を再々確認して終わりでした。

もちろん、検診の合間にお腹の赤ちゃんの胎動が弱くなったり、少量の出血があった時には、緊急で検診を受けたりしました。ちょっと歩いただけ、家事をしただけ、朝起きた時でもお腹がぱんぱんに張っていましたが、特に何をするということもなく、医師から特に何らかのアドバイスを受けることもなく、通常通りに生活し、帝王切開は38週1日目に予定されていて・・・さて、これで大丈夫なのか?と心配になった記憶があります。

お母さんと赤ちゃんにフレンドリーな帝王切開?
医者に前置胎盤、そのリスクについて詳細は説明されませんでしたが、帝王切開について言われたのは、「お母さんと赤ちゃんにフレンドリーな帝王切開」とのこと。いったい何のことやら・・・?帝王切開事態が体にメスを入れて、超ストレスなのに・・・なんて思いましたが。
帝王切開で取り出された赤ちゃんは、すぐに母親の胸に置かれて、母親と引き離されることはないということです。これまでオランダのその病院では、帝王切開後、赤ちゃんは別室に連れていかれていたそうですが、母親と離さないというポリシーに変わったそうです。

旦那の立ち合いOK

旦那の立ち合い、カメラでの撮影もOKという確認をとりました。カメラについては、旦那が撮るよりは看護師さんに撮ってもらう方がよいとアドバイスをいただきました・・・

帝王切開・・実際にどうなったのか?・・・>>

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