「コロナワクチン接種して平気なの?」という疑問の声が周りから度々聞かれます。以前にワクチンに接種した時に副反応が出たから、あるいは国内外でワクチン接種後死亡したという例があって怖いという人、陰謀論「mRNAワクチンを接種したらヒトDNAが改変される」とか、「マイクロチップが埋め込まれている!」など、トンでも!な話に影響を受けた人までいるといいます。ワクチン接種はしましたか?
オランダのワクチン接種会場前に描かれた注意書き アポイントメントのある人のみ入場可能という注意書きの隣がカメラと携帯を禁止するようなマークがありますが、写真撮影のみに来る人がいるということなのかもしれないと理解しました。 |
ワクチンを受けるか否か?
ワクチンを受けるか否か?悩んでいる人は思いのほか多いようです。私自身は妊婦かつ、現在薬を服用中なため、受けてよいのかわからずにおりました。なので、容易に「受けたほうがいい」などと言うつもりはありません。ただし、陰謀論については注意深く情報を得たほうがよさそうで、また副反応へも正しい恐れ方をしないといけないのだなぁと思うところです。
「陰謀論」
「mRNAワクチンを接種したらヒトDNAが改変される」という点については、わからなくもないですが、「コロナワクチンにはマイクロチップが埋め込まれている」?!「5G電波で操られる!」、「ワクチンを打った人は5年以内に死ぬ!・・・」といううわさが出ていることに驚愕しました。これらの心配!陰謀論については、日米の医療関係者によって作られた「こびナビ」のウェブサイト(外部リンク)を参照されるのがよいかもしれません。
陰謀論の背景には、様々な疑問があるためだと思います。まず、通常は何年もかかるワクチン開発にも関わらず、なぜこんなに短い期間で承認されたのかとか、気になっている人も多いはず。理由がいくつか挙げられていましたが、一つを取り上げると以下のように説明されています。
2002-2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)や2012年頃から地域的に流行する中東呼吸器症候群(MERS)の原因であるコロナウイルスのスパイクタンパク質は、今回の新型コロナウイルスにとてもよく似ています。このウイルスに関する研究が続けられていたため、今回のウイルスでも、どこをワクチンの標的にすれば良いのかすぐに判明しています。「ころなび」
とはいうものの、臨床の期間が短いことは懸念であることには変わりありません。 ちなみに、マイクロチップですが、ヨーロッパでは飼い犬・飼い猫にマイクロチップが埋め込まれています。迷い犬・迷い猫になるときに役に立つのですが、特殊な機械をチップが埋め込まれているであろう首元に近づけない限りはコードを読み取ることができません。また、注射で埋め込む!のですが、大きさは米粒ほどでかなり大きいです。コロナのワクチンに入れるというのは、かなりの技術力と費用が必要な気がします。(そもそも、倫理的な問題がありますが・・・)
副反応への心配
陰謀論はないとは思うけど、ニュースで、ワクチン接種後に亡くなったという人の話もあり、不安という人もいます。厚生労働省によれば、196人(女性104人、男性92人)が(2月17日から6月4日の接種期間)接種後に亡くなりました。ワクチンを1回以上接種した人の累計数が約2000万人であることから、およそ10万人に1人の割合と考えられます。しかし、因果関係がはっきりしないケースも多いようで、実際にワクチンが直接の原因で亡くなるという人は、この数字よりも低いという見積もりがあります。
もちろん、ワクチンを受けなければ、ワクチンが原因で亡くなる可能性はゼロですが、新型コロナ感染症にかかり、重症化する可能性もありますので、手放しには安心はできません。この辺りは、精査された情報を仕入れて、正しく恐れたいところです。
妊婦の悩み
私自身は、周りが受けていることもあり、「ねぇ、どうするの?」と聞かれることがしばしでした。妊娠中であること、服用している薬があるが故に、「ワクチン接種してOKなんですか?」と心配で聞いて回っていました。
私が現在生活するオランダでは、コロナワクチンの接種は、1,430万回を終え、接種を完了したのが、547万と人口の約31%と言われています(6月下旬現在)。ワクチンの接種申し込みは生まれ年順で、オンラインと電話で申し込みができます。現在は、30代の人たちが一回目の接種を終えられるところまで進んできています。
一般的には
妊婦の場合、特に妊娠28週以降となる、妊娠後期は新型コロナに感染すると重症化しやすいと分かっていることから、他の予防接種よりも優先して接種するように勧められています。接種を受けてもいいか相談するが・・・
病院の検診の時に、産婦人科の看護師に尋ねたところ、基本的には妊婦はかかると重症化する傾向があるので、本人の自由であるという点が前提で、受けたほうが良いといわれました。そして、妊婦は、優先グループに含まれているのだから、本来ならば、かかりつけ医が監督すべきものであり、ワクチン接種の招待状はかかりつけ医から受け取っていてしかるべきという説明を受けました。オランダでは、大きな病院に行く前に必ずかかりつけの医師に診てもらい、その紹介状で、大きな病院で診察・治療を受けることができます。そうした理由から、結局、かかりつけ医に相談するようにアドバイスをうけました。さっそく、翌日にかかりつけ医に連絡すると、「妊婦は受けたほうがよい」という回答で、服用中の薬との関係については、一切教えてくれませんでした。大事な情報なので、食い下がって「〇〇という薬と〇〇という薬を飲んでいますが、受けても大丈夫ですか?」と聞いても「あぁ、妊婦は受けても大丈夫」としか言ってくれません。本来ならば、かかりつけ医が、処方されている薬をみて助言をくれるようですが、上記のやり取りを繰り返して、回答はでない(かかりつけ医、回答する気がない・・・)のだとあきらめました。
仕方がないので、再度病院の婦人科に連絡しかかりつけ医とのやりとりを事情を説明しました。産婦人科も「妊婦は受けたほうがいい」としか、言いようがないみたいです。
最終的に、接種申し込み窓口の人とのやりとりの後に接種を決めました。電話で、妊娠中であること、薬の服用をしていること、かかりつけ医からの明確な助言がないことを手短に説明すると、接種会場に医師が駐在しているので、会場で心配なことはきいたらよいとのことでした。
受けなくていいものなら、受けたくなかったけど・・・
実際、受けなくていいものなら、受けたくないと思っていました。しかし、現在生活するオランダの現状から、これから罹患する可能性は低くはないと思い受けました。ここオランダでは、コロナロックダウンからの緩和措置が3月から段階を追って始まり、6月末では、商店に入る客は、マスクの着用義務がなくなり、(公共交通機関を利用する場合はまだ、マスクを着用しなければなりません)カフェやレストランも店内での接客が可能になりつつあります。
ロックダウンの期間からソーシャルディスタンスを守らない人、鼻マスクと言った人が多く、これから、接種がすすむにつれて、ストレスのたまった人々は一気にコロナ前に戻ったような生活をするようになるのではないかと思っています。接種したからと言って感染の可能性がゼロではないことをどれぐらい知っているのか・・・は謎です。そんなことなら、これから出産まで家に籠ってやる!と思うものの、夫の仕事が、若い人と多く接する仕事であるが故、そこが感染源になるのではないかとも思われ、籠城プランも仕方なくあきらめました😓。
一回目の接種
そんなこんなで、重症化のリスクを考えて、ワクチンを接種することにしました。接種会場は、スタジアムとなりの駐車場に設置された特設会場での接種でした。まず、受付で、住民番号を伝え、Yes とNoで答える質問票(アレルギー、ワクチン接種で気分が悪くなったことはあったか、妊娠、血液関係の病気のために薬を服用しているか等を聞くもの)を提示します。それを見て受付の人が、接種が大丈夫か、それともその前に駐在中の医師と話が必要かを判断します。
私の場合は、以前に食べ物でアレルギーがあったこと、ワクチン接種で気分が悪くなったことがあったこと、妊娠中でかつ服用中の薬があったこと等から、接種の前に医師と簡単な面談をしました。医師が、質問票を確認し、私の回答を修正(本来YESとされるところがNOとなっていた)を修正し、最終的に、大丈夫と判断したので、接種しました。接種後は、会場に設置されたスペースで15分間待機。少々腕が痛みましたが、気になるほどではありませんでした。アナフィラキシーのような反応もなかったために帰宅しました。ちなみに、ファイザー社のワクチンを接種しました。
接種から2時間後、肩から肘にかけて筋肉痛のような痛みが出始めました。痛みは少々強くなり、暫くは腕をあげられませんでした。どうやら一回目接種の際の典型的な副反応です。痛みは翌日まで続きましたが、昨日ほどの強い痛みではなく、次第に和らいでいきます。
ちなみに、夜の就寝中寝返りをうつときに痛みを感じます。こうした事情から、利き手でない腕に接種することが推奨されるようです。腕の我慢できる痛み以外に、危篤な反応はありませんでした。2度目の接種は、ここから一か月後です。
ちなみに、夜の就寝中寝返りをうつときに痛みを感じます。こうした事情から、利き手でない腕に接種することが推奨されるようです。腕の我慢できる痛み以外に、危篤な反応はありませんでした。2度目の接種は、ここから一か月後です。
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