オランダ版の保健所と言える、consultatiebureau(コンサルタンティビューロー)/相談局(CB)から聴覚検査の案内、一か月検診の案内を受けたので行ってきました。
オランダ版の保健所(consultatiebureau)の役割 |
consultatiebureau(コンサルタンティビューロー)の役割
CBは、子どもの健康や発育、成長を見守る行政組織です。ここでは、0歳から4歳の子どもに関するアドバイスや医療行為を無料で受けることができます。予防接種もここも受けられ、子育てに関する質問や疑問があっても相談できる場所です。日本の保健所のような役割を果たしているため、地区に一か所、あります。ちなみに、この場所は、違法滞在の移民の子どもも利用可能です。親の滞在許可の有無が子どもの福祉に影響しないように、配慮があります。これは、違法滞在を許すということではなく、子どもの権利を重視するオランダならではの対応かと思います。
電話インタビュー
Intake(インテイク)と呼ばれる電話インタビューがありました。CBの担当看護士に、生まれたてのわが子の様子、問題の有無、母親の体調(私の場合は、帝王切開の術後の経過)等を尋ねられました。また、同時にこのCBの機能―何をする機関であるのか等、説明を受けました。所用時間は約1時間と電話で話すには少々長め・・・ですが、これから数年間、子育てに関して付き合っていく機関であるため、お互いにとっていろいろと情報が必要なため、致し方ない・・・というところでしょうか。
聴覚検査
乳児の聴覚検査は、生後約2週間後に行われます。案内状を受け取り、地域のCBに行って、検査が行われます。そのため、これが実質、わが子の生まれて初めての外出になります。
聴覚検査では、小さな機械を使い赤ちゃんに小さな音を聞かせて、その刺激への反応を診断します。所要時間は、ものの数分と短く、最初は不快な表情を見せた我が子も、泣くことはなく、無事に検査を終えることができました。
オランダ版の保健所(consultatiebureau)での聴覚検査 |
我が家に案内状が届いたのが、検査の当日であったため、2週間後の検査の機会を逃しましたが、改めて予約を取って、検査の予約を入れられたのが生後3週間後のことでしたが問題はないとのことでした。
オランダの11月はかなり冷え込むため、どれぐらい着込ませて、乳児を外出させたらよいのか、聴覚検査についての心配よりも、CBに連れていくまでのことについて悩みました。
一か月検診
CBに所属する小児科医による赤ちゃんの検診がありました。検診では、成長曲線をみて、赤ちゃんの成長の様子を確認したり、赤ちゃんの心音を聞くことなどの基本的な検査、出産後からこれまでの経過を話したうえでの助言等をもらえる場です。3週目から4週目にかけて我が子は抱いていないと泣くため、なぜ泣くのか、泣いたときの対処法としての抱っこの仕方などを教わる他、今後の予防接種について案内を受けました。また、わが子は少々肌の色が黄色ががかっていたため、「新生児黄疸」かどうかを知るため、ビリルビンの値の検査を行いましたが、その検査の結果を待っていること等を伝えました。
有益で、ありがたかったアドバイス
移民世帯へのサポートMoeders informeren Moeders(MIM)の紹介
小児科医との面談の際、居住地の近隣に子育てに関して頼れる、友人の有無について聞かれました。フィリピン人のコミュニティの友人はいるものの、子育て世代ではないこと、また近所に住んでいないことを伝えました。そのうえで、子育て中のお母さんをつなぐグループ「Moeders informeren Moeders(MIM)」を紹介してくれました。オランダ滞在歴が比較的長い子育て中のお母さん(ボランティア)と、オランダ歴が短い子育て中のお母さん(裨益者)をつなぐ、非営利組織です。通常の面談、検査だけではなく、こうしたサポートがあるのはありがたい限りです。また、オンラインでのチャットグループや、毎週集まりがあるそうです。所謂ママ友作りの場です。
赤ちゃん語理解についてのアドバイス
どうやら、世界共通の”赤ちゃんの言葉”があるため、それを理解することで、赤ちゃんのことが理解できると、アドバイスをいただきました。赤ちゃんは、もちろん、我々のように言語を操って、明確に自分の欲しいものや不快を表現するわけではありませんが、言葉が発せられないからこその表現があるそうです。さっそく、Youtubeで調べると、いくつかの動画を発見しました。そこで学んだことは、以下の5つ。
お腹が空いた!Neh(ネ~)
げっぷが出る!Eh(エー)
お腹が張っている!Eair (エァー)
不快だ!Heh(へー)
疲れた!Owh(オー)
これをもとに実際に我が娘の声を聞いてみると、かなり当てはまっており、びっくりです。世界共通と書きましたが、理由は、舌の動きが共通しているからです。ミルクを飲むとき、舌は上あごに触っています。なので、そのまま発音するとネ~という音になる等の理由です。
抱き方
Youtube動画などで赤ちゃんの抱き方の指南がありますが、わかりづらかったり、それって手が大きいからできるんじゃないの?と思われるものも多くていまいちでしたが、CBにて先生に赤ちゃんの抱き方をデモンストレーションしてもらえました。赤ちゃんのお腹が床と水平になる(スーパーマンのような恰好になる)というYoutube動画でもよく見かけた抱き方だったのですが、首が座っていない我が子ができる抱き方なのか、不安で試したことがありませんでした。しかし、先生曰く、4週目~8週目の赤ちゃんはお腹の不快が多くなるので、この抱き方をすると不快が和らぐから、試すべきとのこと。自宅で実際試してみましたが、不快な症状に泣き叫ぶ我が子がぴたりと泣き止みました。
次の訪問は、予防接種が行われる生後3か月ですが、先生は、2カ月目も一応予約入れてくれました。異国での初めての子どもなので、もし何かあったら質問したらよいとのこと。
ありがたい限り。しかし、オランダでの子育てに関すること、法律、制度についての情報はオランダ語が主流。そして、CBのスタッフも英語が流ちょうとは言えない(お互い通じているが)ので、やはり、オランダ語ができないとつらいなぁと思う今日この頃。CBに行って、子育て以外のことに悩んで帰ってきました。
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