初夏を迎えよい陽気となったジョージアは、ますますワイン日和。もとい!、ジョージアは一年中ワイン日和ですが、初夏は屋外で楽しみたいところ。そんな時期に行われたのが、Wine and Food Festival。会場は、トビリシの野外民族博物館(The Open Air Museum)。緑多い博物館敷地内でワインと食べ物がある、ワイン愛好家から家族連れまで楽しめるイベントでした。
イベントでは数種テイスティングしましたが、まだ味の良しあしが分かりません(泣)
野外イベントで大変なのは、突然の雨。イベント中に、まとまった雨が降り、著者と友人はずぶぬれ。こんな気候の中もワインを手放さないのがジョージア人。土砂降りの中、ブースに置き去りにされたワインボトルまで駆け寄り、それらを確保。宴会は雨除け中も続きます。
ワイン&フードフェスティバル(Wine and Food Festival)
博物館入り口で7ラリを支払い入場。手首内側にスタンプを押してもらいます。会場には出店ワイナリーがブースを並べており、試飲が可能です。参加者はグラスを片手に、お気に入りのワインを求めてブースを巡ります。
以前に参加した「New Wine Festival in Georgia 2018」よりも小規模でしたが、様々な種類のワインがあり、音楽があり、工芸品を販売する屋台や食べ物の屋台も並んでおり、規模の大きなホームパーティのような様相でした。
ワイン&フードフェスティバル(Wine and Food Festival)の会場 |
世界最古のワイン
ジョージアが世界に誇るワイン文化として語られるのはその歴史。ワイン醸造文化は8000年以上、世界最古のワイン生産地といわれます。世界に現存する3,000種類のブドウのうち525種類がジョージアの固有種。ジョージアのブドウ栽培は気候的、地理的にも大変環境がよく、育ちます。ブドウ園 粘土質の土壌で、畑をちょっとあるけば靴の底に泥がこんもりとついてしまいます。 |
ユネスコの世界無形文化遺産
特にジョージアのワインで注目されるのが、その独自の製法です。グルジアの伝統的なワイン造りの手法は2013年12月ユネスコ世界文化遺産に登録されました。
クヴェヴリと呼ばれる丸いの粘土製の壺のような容器で発酵され、貯蔵されます。その容器はマラニと呼ばれる醸造施設の床に埋められています。そうすることで、年中一定の温度が保たれ、ブドウは低温下で醗酵が進みます。
クヴェヴリは、ジョージアの土を使いクヴェヴリ職人が窯で焼き上げた素焼きの壺です。クヴェヴリの外側は石灰で覆われ、内側は蜜蝋でコーティングされています。クヴェヴリは温度を一定に保つ働きを持ち、アルコール醗酵に適しています。赤白共にクヴェヴリの熟成期間は12~18カ月です。
カヘティのワイン
フェスティバルの最中に出会ったワインで多かったのが、カヘティのワインでした。ジョージア東部の「カヘティ地方」は、丘陵が多く乾燥した気候で、日当たりの良い斜面が多いところです。ワイン用のブドウ栽培に適しているため、重要なワイン産地です。
カヘティのワインはドライなものが多いと聞きます。ドライとは、飲み口が爽快なワインを説明するさいに使われる言葉とのこと。
小さい容器にワインが注がれます。 人によってはマイ・グラスを持っている人も |
ワインの楽しみかた
ジョージア人の友人曰く、一般的に西部のワインは甘めで、東部のワインは爽快な飲み口のものが多いようです。ワインは「甘み」「酸味」「渋み」「アルコール」の4つの要素で味を表現されます。渋み・苦みの成分であるタンニンは、熟成するうちにマイルドになり、一般的にアルコール度が高いとコクと甘みが感じられます。
会場ではカヘティのワインをテイスティングする機会が数回あったため、ドライなワインへの理解は少々深まりました。ワインを飲みなれない著者に対して、ワイナリーを持つ友人は、セミスィート、あるいはスィートと、甘口のワインをすすめます。著者のようなワイン初心者、あるいは女性には飲みやすいそうです。
イベントでは数種テイスティングしましたが、まだ味の良しあしが分かりません(泣)
会場の様子
会場は、野外博物館のイベント会場で行われました。野外博物館はジョージア各地から持ち運ばれた建物が敷地内に再建されており、それらの建物の外見のみならず、内部に入り、地方ジョージア人の生活に触れることができます。イベント中は建物の中は閉じられていましたが、都心に居ながらにして、田舎の雰囲気を楽しめる会場はワインイベント会場としてはベストです。
ワイングラスを片手に、様々なブースをはしごするイベント参加者たち |
土砂降りでずぶぬれになりました |
雨が上がったあとは美しい夕陽が見られました。会場にほんのりと灯る電燈は、会場を演出。
18:00に始まったイベントは、20:00過ぎが本番?人がまだいます |
会場では、数件の飲食店も出店しておりました。ワインにあうおつまみや、パンなどのほか、変わり種としてワインのアイスクリームも販売されていました。ワインの臭いはあまりせず、食感もアイスクリームとしてはとても軽く、クリーミーでした。
ワインのアイスクリーム。 |
それにしてもワイン系のイベント多し!です。著者がカバーしていないワインイベントはまだまだあるようです。またそれらのイベントに参加せずとも、ちょっとした集まりでは必ずワインがふるまわれます。ワインを知らずして、この国での滞在はエンジョイできません。滞在中、もう少しワインの良さを知りたいところです・・・
関連ブログ
スポンサーリンク
スポンサーリンク
0 件のコメント :
コメントを投稿