[ジョージア] ベルタフォンズットナー(Bertha von Suttner)展示会 in トビリシ

6月28日、オーストリア大使館がベルタフォンズットナー(Bertha von Suttner)展示会のオープニングイベントがトビリシの公文書館(National Archives of Georgia)横の展示スペースで行われました。
ベルタフォンズットナー(Bertha von Suttner)
ベルタフォンズットナー(Bertha von Suttner)展示会

ベルタフォンズットナー(Bertha von Suttner)は、ノーベル賞を初めて受賞した女性。執筆家であり、平和活動家で、オーストリアの2ユーロコインとなっている人物です。オーストリアやドイツに平和協会を設立、ハーグ平和会議(1899年、1907年)など、様々な国際平和会議に協力し、平和活動を精力的に行いました。

関連ブログ「[ジョージア] ベルタフォンズットナー(Bertha von Suttner)in トビリシ
ノーベル賞受賞の知らせ
 ベルタフォンズットナー(Bertha von Suttner)がドイツで公演中に受けたノーベル賞受賞の知らせ


そのベルタフォンズットナー(Bertha von Suttner)は、ジョージア西部、現イメレティ州の州都クタイシと首都トビリシで数年生活を送っております。

ダディアニ家との写真
 ベルタフォンズットナー(Bertha von Suttner)は前列左から2人目の女性

展示会では、ジョージア滞在時、またノーベル賞受賞時、講演活動の時の写真、有名な書籍「武器を捨てよ」の初版本の表紙、またいくつかのパネルが展示されていました。
ベルタフォンズットナー(Bertha von Suttner)展示会会場
ベルタフォンズットナー(Bertha von Suttner)展示会

在ジョージア、オーストリア大使館の大使や外交官とお話する機会を得ました。ジョージアにおいての ベルタフォンズットナー(Bertha von Suttner)の知名度はまだまだ低くいので、大使館の文化活動を通じて広げたいとのことでした。ただ、知名度の低さは、ジョージアのみならず母国のオーストリアでもそうなのだとか。2ユーロコインにその肖像が刻まれているというのに、少々意外です。
「武器を捨てよ!」の表紙
「武器を捨てよ!」の表紙
日本では「武器を捨てよ!」日本語訳版(上下巻)があり、学者が関わる研究会などもあることをオーストリア大使に告げると、驚いていました。「そういう広がりを期待していた」のだとか。

(日本語訳「武器を捨てよ!」上・下)



本国でも、またトビリシでもあまり知られていないようです。そのため、少しでも認知度をあげる何かをしないといけないのでは・・・と思いました。


また、気になるのはベルタフォンズットナー(Bertha von Suttner)が生活したトビリシの家の今後です。以前から、その場所を大使館が買い取り、修繕して、大使館にする、あるいは文化センターとするような話があったようですが、その話は浮上しては立ち消えとなっています。

理由は、資金不足のため。建物そのものの買収額はそれほど高くはないものの、数家族が生活しており、それら家族との折衝、修繕に莫大な費用を要するからなのだとか。建物の保存状態はよくないため、修繕が急がれるのですが、何も手が施しようがありません。
ベルタフォンズットナー(Bertha von Suttner)トビリシ
ベルタフォンズットナー(Bertha von Suttner)の生活した場所(トビリシ)


今年の9月にはまた、トビリシで展示会を企画しており、その時には、ジョージア西部の貴族ダディアニ家が保有しているズットナー関連の展示物をトビリシ行政府建物で展示する計画があるようです。

関連ブログ「[ジョージア] ベルタフォンズットナー(Bertha von Suttner)in トビリシ

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