フィリピンは思いのほか保守的ー滞在中に注意すべきこと

開放的な常夏の日差し、南国のパラダイス、フィリピン。フィリピン人の女の子が短いスカート、短パンを履いて、町を颯爽と歩く姿を想像しますが、実際のところ、それらの姿をする人達は主流ではありません。フィリピン人女性の普段着は、もっと保守的です。
また、英語が公用語であり、アメリカの影響を多く受けていることから、アメリカのようにファーストネームで呼び合うような印象を受けますが、年上・年下という上下関係を重んじます。実は、保守的なフィリピン、滞在を楽しく過ごすために知っておくべことについて、まとめました。

水着姿の女性と南国の海
(c)ぱくたそ


年齢の上下は大切

フィリピンの公用語は英語ですが、英語圏と同じように、ファーストネームだけで呼び合う習慣はありません。年上であれば、年上への呼称ー「クヤ」お兄さん、「アテ」お姉さん等を使います。つまり、年上のマリアさんという女性であれば、「アテ・マリア」と呼びます。職場などの関係では、「マアム(Ma’am)」「サー(Sir)」が使われ、「マアム・マリア」となるわけです。
親しい間柄でない場合は、丁寧語で話ます。フィリピン語の丁寧語は、POという言葉、あと、2人称のYOUではなく、YOUの複数形を用います。しかし、あまり丁寧語で話すと、その人との距離ができてしまうので、ほどほどに・・・。英語の場合は、カジュアルな表現よりも、フォーマルな表現が使えることが好ましいと言えます。
ちなみに、年上への呼称は実は様々あり、地方によってもバリエーションがありますので、滞在地域において、聞いてみるのがよいのではないかと思います。

マノ・ポー年長者への挨拶の仕方がある

ちなみに、年上の人への挨拶の仕方があります。マノ・ポ(mano po)というもので、挨拶をする人は年長者の手に向かってお辞儀をし、年長者の手に自分の額を押し付けます。通常、右手で行います。敬意を示す人は、年長者に「マノ・ポ(Mano po)」または「ブレス・ポ(bless po)」と言って、このジェスチャーを始める許可を求めることがあります。
マノとは、手を意味します。これは、外国人観光客が行う機会はないと思いますが、フィリピンの滞在が長くなり、親しくなった方のお宅にお邪魔した際や、もしいるなら、年配の親戚に会ったときに、年配の親戚にマノをすることがあります。私も甥っ子や姪っ子にこうして敬われています(笑)が、えらく自分が年をとった気分になります。

TPOをわきまえてー好まれない服装がある

常夏の島の解放感から、短パン、胸元の大きく開いたシャツ、体のラインがくっきり出るものを着ると、目立ち、そして女性の場合は「勘違い」されることもあります。勘違いーいわゆる軽い女と思われます。もちろん、ここ数年で、そうした格好をファッションとしてする若年層も目立つようになりましたが、どちらかというと、フィリピン人の普段着はTシャツにジーンズ、仕事をしている人はユニフォームがある企業も少なくないので、ユニフォームと実用的でおとなしめです。

また、常夏の国ゆえにビーチサンダルもいいのですが、建物によっては、ビーチサンダルのママでは入れてくれないところもあります。観光で訪れる教会などは、ミニスカート、男女ともに短パン、ビーチサンダルでは基本的には入れませんので、服装は注意が必要です。なので、Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場面)をわきまえましょう。

海水浴場でも基本的には水着のまま泳がない!

フィリピンの海で新調した水着を披露したい!と思う女子は少ないと思いますが、それは周りを見ながら慎重に行った方がよさそうです。
ローカルが多い海水浴場の場合、多くの人は、水着の上にTシャツと短パンを履いている人を多く見かけると思いますが、彼らはその格好のまま泳ぎます。人によっては、ダイビングのスーツのようないでたちの人もいます。もちろん、照り付ける強い日差しから肌を守るという実用的な意味も含まれていますが、水着のままというのは、はしたなく思われることもあり、好まれません。

当たり前の礼儀

日本では、お客としてサービスされることが当たり前ですが、海外ではそうではないことも肝に銘じておく必要があります。フィリピンのレストランやサービス業では、比較的アジア的/日本的な対応が見られ、対応は欧米と比較すると比較的丁寧です。しかし、日本のような丁寧な対応をされなくても、腹を立てないこと、イラつかないこと。(もちろん、失礼な対応をされた時には、きちんというべきですが・・・)そして、サービスについては、ありがとう等と声をかけることも大切です。
以前に、レストランで海外からの旅行客と思しき人が、何らかの原因でウエイターをしかりつけている姿をみたことがありますが、それは絶対にしないこと。日本であってもよいことではありませんが、フィリピンにおいてはメンツを大切にするので、怒りに任せて相手の人格を傷つけて、大衆の前でメンツをつぶしたら、それなりの報復があると考えていいでしょう。

他にも、「政治の話はしない」「相手の家族・親族について批判めいたことを言わない」などいろいろな禁忌はありますが、観光客としてフィリピンに訪問する場合には、触れることがないことかと思います。
フィリピンは思いのほか保守的であることを肝に銘じ、周りをよく観察し、滞在を満喫されることを願っております。

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