フィリピンに行く前に!これだけは知っておきたいフィリピンのこと10選(前編)

新型コロナ感染症によって、渡航規制があり下火になってしまったものの、英語を学ぶためにフィリピン、特にセブ島に留学!という人もおり、「フィリピン・パブ」を知り、楽しむ”大人の世代”のフィリピンのイメージから、少し変わってきたのではないかと思いうれしく思う一方で、日本から飛行機でわずか4時間半(成田から)という距離にも関わらず、フィリピンという国は、あまり日本に知られていないような気がします。フィリピンを知る足がかりとして、フィリピンについてのFACTを10つ選んでみました。

マニラ、イントラムロス
マニラ、イントラムロス


1. 国名「フィリピン」は、スペイン王フェリペ2世から

マゼランがセブ島に到着したのは、1521年それから約20年後、1543年にはルイ・ロペス・デ・ビリャロボス率いるスペイン船団がサマール島とレイテ島に到着して、本格的な植民地化がはじまりました。当時のスペインの皇太子で後に国王フェリペ2世となるフェリペ皇太子の名前から、1542年に「ラス・イスラス・フェリピナス (Las Islas Felipinas,フェリペナス諸島) 」と命名しました。

関連ブログ「500年!!を迎えた、フィリピンのカトリック:キリスト教を布教したマゼラン来航

2. マニラ市と首都圏マニラは違う

フィリピンの首都はマニラ市です。マニラ市は、マニラ湾に面する地域で、フィリピンの空の玄関、ニノイアキノ国際空港から北に6,7キロほどの場所にあります。マニラ市には、観光名所として知られ、スペインの植民地時代の面影が残る「イントラムロス」もあり、これぞ、ザ・マニラと思われる場所もあります。首都圏マニラというのは英語ではメトロマニラと呼ばれる、東京23区のような特別地域で、首都マニラ市を含む旧首都ケソンを含む16市と1町により構成されており、その人口は1,288万人(2015年統計)、面積は東京23区よりも少し広い638km2、経済、政治と文化の中心地です。

3. フィリピンは島国

フィリピンが島国であることは見ての通りですが、その島の数は7,641島を数えます。これは、世界では、8番目に大きな数です。ちなみに日本は6,852島で、世界10位です。いくつかの島は小さく、居住にてきしていませんが、7,641島のうち約2,000島に人が生活しております。
小さな島に、基本インフラがないということは、しばしで、水道は雨水をためて、体は海水で洗って、ディーゼルの発電機を使いつつも基本的には、電気を最小限使わない生活を送っている地域もあります。


4. フィリピン人の母語はフィリピン語ではない

フィリピンの公用語は、フィリピン語(あるいはフィリピノ語と呼ばれる)と英語です。ですが、このフィリピン語は、多言語国家として、国民言語をつくるためフィリピンの首都圏で話されている言語「タガログ語」をベースにして作られた人工語です。とは言え、フィリピン語の多くはタガログ語によるものが多く、フィリピン語=タガログ語と思う人が少なくありません。
フィリピンの言語は多様で、100前後あるといわれています。その中でも大きな言語グループに分けられますが、それぞれの言語の違いのため、異なる言語どうし会話は成立しません。
一般的に、フィリピン人は学校でフィリピン語を学び、家や友達とは、母語である地方の言葉で会話するのが一般的です。そのため、フィリピンの山岳部に生活する人々は、地方語のさらにその生活する地域限定の言葉を日常使いつつ、その地方言語も学び、フィリピン語と英語を学校で学び、4つの言葉を行き来しながら毎日を送っています。

関連ブログ「フィリピンの言語はタガログ語ではないの?反タガログセンチメント(感情)とフィリピンの言語の多様性

5. 国民の約90%がキリスト教徒

東南アジア諸国連合10カ国で唯一のキリスト教が人口の多数を占める国です。カトリック教徒が人口の約80%、他のキリスト教派に属する信徒が約10%、イスラム教徒が約5%で、その他5%という割合です。キリスト教は、マゼランのセブ島到達で、地元の住民に洗礼をしから、今年で500年を迎えます。その後、植民地支配に伴い、フィリピンの一部を除く地域にキリスト教が広がり、フィリピンの各町に教会が立てられました。
ちなみに、フィリピンでは個人の記録に自らの宗教についての記入欄がありますが、自己申告的側面は強いように感じます。カトリックとして幼児洗礼を受けている場合は、教会が洗礼証明を発行しています。

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