フィリピンに行く前に!これだけは知っておきたいフィリピンのこと10選(後編)

 フィリピンについて知っておきたいこと、10選、「フィリピンに行く前に!これだけは知っておきたいフィリピンのこと10選(前編)」の続きです。

ミンダナオ島コトバト
ミンダナオ島コトバト市カブンスワン(Sharif Kabungsuwan)祭りの様子


6. フィリピンは思う以上に多様な国

5の通り、キリスト教は、人口の90%を占めるほどで、特にカトリックの教会がフィリピンの各所で目立つのですが、キリスト教一色というわけではなく、実は多様です。人口の約10%のイスラム教徒や先住民族の文化や風習が今も生きております。
イスラム教徒の文化をより間近に感じられるのが、フィリピン南部のミンダナオ島の文化です。また、イスラム教徒は、フィリピン南部の紛争などを理由に都市部に移住した人たちもおり、コミュニティが形成され、そこにはモスクもあります。
先住民族は、山岳部にて生活しています。110の民族・言語グループに属する1,400万〜1,700万人の先住民族がいると推定されています。主にルソン島北部(コルディリェラ行政区、33%)とミンダナオ島(61%)に集中しています。観光地ではないところに多く生活しているため、一般的にはあまり知られていませんが、民族の言語を話し、また各民族の儀式なども今も行われています。
ミンダナオ島の民族
ミンダナオ島、ブキッドノンの先住民族のコミュニティにて

7.年上を敬う文化

フィリピンでは、年上を敬い、それらは、文化や風習など様々な場所に現れます。まず、年上の人を呼ぶ名称はいくつかありますが、代表的なものに「アテ」「クヤ」というものがあります。アテは、お姉さん、クヤはお兄さんという意味です。これは、実の血のつながりがある、あるいは義理の兄弟姉妹以外にも使われます。
勤務先、コミュニティの中で、親しみを込めて自分よりも年上の女性、男性に対して「アテ」「クヤ」+名前(あるいはニックネーム)、欧米のようにファーストネームで呼ぶということはしません。アテ・クヤとよぶ以上に歳が離れている人達に対しての呼び方、またこの呼び方は、その人との関係性に影響され、変わります。

また、身内の年長者に対して尊敬と親しみを込めた挨拶、「マノ・ポ」といわれるものがあります。年長者に対する敬意の表れとして、また年長者に祝福を求める方法として用いられる「尊敬のジェスチャー」です。挨拶をする人(年下の者)は年長者の手に向かってお辞儀をし、年長者の手をとって、自分の額を押し付けます。通常、右手で行います。年長者に「Mano po」または「bless po」と言って、このジェスチャーを始める許可を求めることがあります。外国人には求められませんが、フィリピン人の友人宅にお邪魔した時などに、こうしたジェスチャーを見かけることがあるかもしれません。

8.女性の社会進出が進んでいる国

フィリピンの現ドゥテルテ大統領は、第16代目の大統領です。16人の大統領のうち、2名が女性でした。また、現在のロブレド副大統領も女性です。16人中たったの2名とも思えますが、男性中心であった歴史、日本では女性の首相が誕生したことがないことを考えると、この意味することは大きいでしょう。
各国のジェンダー不平等状況を分析した「世界ジェンダー・ギャップ報告書(Global Gender Gap Report)2021」では、フィリピンは17位と、過去の10位内常連からは順位が下がったものの、健闘。(日本は120位)この指数は、男女間での資源や機会の配分について、世界の人口 93%以上を代表する 153カ国を評価しています。指標は、経済活動への参加と機会、教育、政治への関与、そして健康と生存の4 つの分野における男女間の不平等格差の大きさを測定しています。もちろん、フィリピンには、女性が進出する、また、せざるを得ない環境要因があるのですが、女性が結婚・出産などを経験した後も仕事を続けやすい仕組み等があります。

関連ブログ「女性の社会進出を支える社会の仕組みーフィリピンの場合

9. 家族は大切

社会科の教科書で、家族は社会の基本単位と習うけど、これを体現している社会がフィリピンです。フィリピンでは、家族は何をおいても優先すべきこと。家族が幸せの源であり、家族は運命共同体であり・・・と家族なしにはフィリピンを語ることはできません。家族で喜びを分かち合い、何かあれば、当たり前に助け合います。経済的なことについて述べれば、フィリピン人は自分が裕福でなくても、安定的給与を得られる仕事をしている場合は、必ず親への仕送りをするほか、甥っ子や姪っ子の学費を支払うのも、当たり前となっています。

関連ブログ「生存戦略としての家族ーフィリピンの家族・親族関係は人々が思う以上の関係

10. 未解決の紛争がある

セブ島やボラカイ島の観光地、マニラの商業地区の高層ビルを見ると、未解決の紛争があることは一見わかりませんが、フィリピン南部のミンダナオ島にはいくつかの武装勢力がおり、政府との交渉が進んでいるグループもあれば、テログループとして認定され、フィリピン国軍の監視や掃討の対象となっているグループも少なくありません。
近年では2017年にはミンダナオ島の南ラナオ州マラウィ市で、ISILの関連過激派組織とフィリピン軍が武力衝突して、公式発表によると、920人の武装勢力、165人の兵士、47人の民間人が戦闘で死亡し、1,780人以上の人質がIS関連の武装勢力から救出されました。町は、数か月にわたって続いた戦闘で廃墟と化しました。


Inside the battle-scarred Philippine city of Marawi - BBC News
(C) BBC

また、武装勢力がいるのは、ミンダナオ島だけではなく、フィリピン全土の山岳部には共産党の武装勢力もおり(創設者は現在オランダに亡命中ーお会いしてご挨拶したことがあります)
観光客が行くような場所に直接の危険はありませんが、未解決の紛争があり、とある地域の住民たちは、突然の暴力にさらされることもあります。

関連ブログ「山が消えて無くなるまで~ビコール地方と新人民軍(NPA)~

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