ここに行かねば、フィリピンに行ったとは言えない!:フィリピン観光名所10選(前編)

 フィリピンは、「東洋の真珠」と言われた首都マニラ、セブ島などをはじめ楽園のような美しいリゾート地を持ち、7,000以上の島を有する、東南アジアの10カ国の一国です。また、東南アジア諸国連合の原加盟である5カ国の一つで、諸国内で重要な役割を担ってきました。しかし、その存在その存在は、しばし、観光立国であるタイ(2019年日本人観光客数:16万4900人)をはじめ、シンガポール(10万400人)、マレーシア(7万8300人)、インドネシア(5万9200人)に隠れ、日本国内でフィリピンはあまり認知されていないように思います。

フィリピン旅行のススメとして、フィリピンに行ったら、ぜひ訪れたい観光名所をご紹介したいと思います。おなじみという定番のスポットから、あまり知られていないところも含めました。

セブ島オスロブのジンベイザメ
セブ島オスロブには、ジンベイザメを見られる場所があります。
ジンベイザメは人を襲いませんが、なまじサメの形なので、ビビります。


1. 天空への階段ーフィリピン・コルディリェーラの棚田群(Rice Terraces of the Philippine Cordilleras)

マニラから北390キロ、イフガオ州、バナウェの棚田は、山岳民族のイフガオ族などが紀元前1000年~紀元前100年から造成しはじめたといわれています。棚田の総延長は20,000kmを越えるとも言われており、ほとんどが手作業で作られました。1995年にユネスコの世界遺産に登録されました。

悪路を行き、観光地としてのアクセスは悪く、また棚田周辺を歩くには汚れる覚悟が必要という、手軽な観光を期待している人には不向きな観光地ですが、目前に広がる棚田は絶景で、旅の疲れを忘れるほどです。

Soar Over the Lush Rice Terraces of the Philippines | National Geographic
(c)National Giographic

2.パノラマで丘が連なる不思議な風景ーチョコレート・ヒル(Chocolate Hills)

フィリピン中央部、マニラから南東約800キロ、セブ島のお隣のボホール島中央部にある、地質学上の特異な地形です。360度一望が可能な展望台から見渡すと30メートルから50メートルの高さの丘が周囲に連なり不思議な風景が広がります。50km2以上の広さにわたって 1,776の丘があるといわれています。これらの丘の正体は石灰岩で、それが草に覆われて、この不思議な風景を生み出しました。丘は緑の草で覆われていますが、乾季に入るとこれが枯れて茶色になり、チョコレートのような色合いになり、形がまるで「ハーシーキスチョコレート」のようであることから「チョコレートの丘」という名前が付いたといわれます。

たかが丘と思われますが、1000以上の丘が眼前に広がる風景はなんとも幻想的です。ただし、曇りや雨模様の際はこの風景は楽しめないので、現地での天気は要チェックです。


Soar Over the Chocolate Hills in the Philippines | National Geographic
(c)National Geographic




3.スペインの街並みの色濃いービガン(Vigan)

ルソン島、マニラから北約400km、北イロコス州にあるスペイン時代の景観が保たれた町。16世紀からのスペインによる統治下で商業、貿易の拠点として栄えます。このころ築かれた街並みは、スペイン、中国、ラテンアメリカの影響を受けているといわれています。太平洋戦争時、ビガンの街並みは奇跡的に戦渦を逃れ、その景観を現代も保っています。
戦争中、日本軍はフィリピンの町々を占領していました。戦争末期、軍事戦略として、占領地を焼き払い、完全に破壊してから撤退することを命じられていました。日本軍がビガンを離れる前夜、日本軍司令官の高橋富士郎大尉は、当地の神父にフィリピン人妻と彼らの愛児を預かるように懇願しました。神父は、町民が彼の家族に復讐するのを防ぐため、高橋と彼の部下が町を焼かずにビガンを去ることを条件に同意しました。のちにこの史実は、「Iliw(イリウ)」という映画にもなりました。1999年、旧市街地が、ビガン歴史都市としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。


映画「Iliw」予告編
(c) bonafajardo

4.ホワイトビーチ、マリンスポーツを楽しみたいならープエルト・ガレラ

マニラの南、ミンドロ島に位置するプエルト・ガレラは、魅力的な海岸沿いの町で、美しいビーチ、優れたダイビングスポット、多様な海洋生物が生息していることで知られています。最も人気のあるビーチはホワイト・ビーチとサバン・ビーチで、近くにはショッピングや食事、ナイトライフが楽しめる施設、ホテルもあります。もうひとつの人気スポットは、ショップやレストラン、バーが立ち並ぶ天然の港、ムリエ港(Muelle Bay)です。また、シュノーケリングでアジア有数のサンゴ礁を見たり、ダイビングで古い難破船や数百種類の魚を見ることもできます。

プエルト・ガレラの良いところは、なんと言っても、マニラから遠すぎないということ。もちろん、ミンドロ島へボートで渡らなければならないことなどを考えると、手間に思うかもしれませんが、観光地であるがため、飽きさせないことでしょう。

5.フィリピン最後の秘境ーコロン

首都マニラから約450キロ南西に位置するコロンは、カラミアン諸島にある”フィリピン最後の秘境”と呼ばれる、人気スポットです。アイランドホッピングツアー、マリンアクティビティ、特にダイビングスポットとしても人気です。美しいサンゴ礁、また沈没船のダイビングスポットとしても有名で、浅いところでおよそ3メートルの場所から沈没船(第二次世界大戦中に沈んだ日本の船)を観察することもできます。コロン島の海域には絶滅危惧種に指定されているジュゴンも生息しており、ジュゴンウォッチングも楽しめます。


こちらにご紹介するビデオは、フィリピンで人気の旅行番組「Biyahe ni Drew」
タガログ語ですが、美しいコロン、フィリピン流の旅の楽しみ方を紹介しています。
Biyahe ni Drew: Secrets of Coron
(c) GMA Public Affir

印象的な風景は、切り立った絶壁ですが、島の約7割はペルム紀石灰岩からなる絶壁とカルスト地形で形成されており、島の11の湖の中の3つは海へと繋がっています。特に知られる「カヤンガン湖」は、まるで楽園のような風景を誇る湖で、アジアの中でも“最も高い透明度を誇る湖” です。30%が海水で、70%が淡水の汽水湖で珍しい湖です。

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