フィリピンで現在も信じられている迷信15選(前編)

日本にも迷信は多く、子どものころに「夜爪を切るな」とか、子どもたちの間でも霊柩車が通過すると「親指を隠す」ということがあったと思います。今ではあまり気にしないという人も多いと思います。フィリピンでは、大人となった今も迷信として信じられ、文化的風習ともなっていることが少なくありません。フィリピンでいまだに信じられている迷信を選んでみました。

異界探偵トレセ
異界探偵トレセ
(c) Netflix


1.「タビ・タビ・ポ(tabi tabi po)」―自然に宿る霊を敬う

フィリピンの民間伝承には、タバコを吸う巨人(カプレ)や、蟻塚に住む小さくて不機嫌な老人(ヌノ)など、さまざまな精霊・妖怪等が登場します。このような生き物への信仰には、今日でも多くの迷信がつきまとっています。
最もよく知られているのは、精霊や妖怪が住んでいるような場所を通る時には、「タビ・タビ・ポ(tabi tabi po)」(失礼します)と言い、それらの霊を怒らせないようにします。彼らの邪魔してしまった場合は、アルブラリョ(民間療法師)でなければ治せないような原因不明の病気になってしまうと信じられています。

異界探偵トレセ ヌノ
異界探偵トレセ ヌノの登場シーン
(c) Netflix


2.「タオ・ポ(Tao po)」ー人間と精霊・妖怪を区別する

フィリピン人が誰かの家のドアをノックするときによく使うセリフに「タオ・ポ (Tao po)」といいます。日本語に訳すと「ごめんください」となります。フィリピノ語に訳すると「人間です」となります。多くの人は、ノックする人が中に人がいるかどうかを尋ねるために声をかけることだと思っていますが、実際には、ノックする人が中にいる人に、自分は人間であり、精霊や妖怪などではないことを言い、安心させるためだと言われています。

3.妖精ドウェンデ(duwende)のせい?

フィリピンでは、家の中の物がなくなったり戻ってきたりするのは、遊び好きな妖精ドウェンデ(duwende)のせいだという考えがあります。いたずら好きではありますが、小さな子どもをさらうタイプ!を除けば、ほとんど無害だと考えられています。

4.呪術を解くー迷子になったらシャツを裏返しにする

自然の中には、半馬半人の生き物(ティクバラン)や、カプレなどの精霊が住んでいると考えられています。このような信仰があるため、フィリピン人はトレッキングや山道を歩くときには、特に注意を払います。
道に迷ったり、ぐるぐる回ったりしていると感じたら、シャツを裏返して呪文を解くという習慣があります。この習慣は、精霊があなたに悪戯をしているという前提に基づいており、服を裏返しにすることで精霊が混乱させ、呪文を解き目的地にたどり着くことができます。

5.「パグパグ(pagpag)」霊を連れて帰らないようにーお通夜に出席した後の道順に注意

この迷信は「パグ・パグ(pagpag)」(汚れを振り払う)と呼ばれています。お通夜の場合は、お通夜に参列した後、家に帰る前に別の場所に立ち寄る、あるいは、来た道とは別の方法で帰宅します。これを行うことで、故人の霊が家についてこないようにします。

お通夜にまつわる迷信は、現在でもフィリピン人に最も広く行われているものの一つです。また、故人の家族は別れ際に訪問者を玄関先で降ろしてはいけないとされていますが、これは自分の死を象徴しているからです。また、フィリピンのお通夜では、お通夜の席で食べ物(重い食事や軽いスナックなど)を出すことが習慣になっていますが、訪問者は間違っても何かを持ち帰ってはいけません。


6.長寿のために麺類を食べる

フィリピン人の集まりでは、パンシット(焼きビーフン)がふるまわれることが多く、特に誕生日、大晦日等では、定番のメニューです。この辺りは、日本で大みそかに年越しそばを頂く風習に似ているかもしれません。

パンシット
パンシット
ちなみに、フィリピンでは、パンシットはおやつの定番で、麺の種類から、パンシット・ビーフン(ビーフンの焼き麺)、パンシット・パラボック(平たい麺)、パンシット・カントン(日本の焼きそばに近い麺)などの種類があります。

関連ブログ「フィリピン、おやつ何食べる?-庶民のおやつ

7.寂しい人生を送らないようにー食事中に片づけてはいけない

食事中にテーブルを片付けてはいけないという迷信があります。これをすると、最後に食事をしている人は孤独な人生を送る、結婚できないことになると信じられています。そのため、誰かが最後にまで食べている人に付き合うなどで対応します。フィリピン、特に田舎ではまだ大家族というところも多く、一緒に食事をする機会が多いことから、なおのことこうした迷信が信じられているのでしょう。

8.「スコブ(sukob)」ー兄弟姉妹は同じ年に結婚してはいけない

この迷信は「スコブ(sukob)」と呼ばれています。兄弟が同じ年に結婚することは、2つの結婚に運を分けることになると言われています。また、近親者が亡くなった年に結婚してはいけないという迷信もあります。無理に結婚しようとすると縁起が悪いとされています。しかし、日本でも喪中の祝い事を避けるべきであるといわれています。

9.「オロ・プラタ・マタ(oro, plata, mata)」ー階段の段数は3で割り切れないこと

フィリピンの家屋の階段は3で割り切れないようにすることが一般的です。「オロ(金)、プラタ(銀)、マタ(死)」と唱え始め、言葉ごとに1段ずつ階段を上がっていくと大抵の場合、最上段に到達すると、「オロ」か「プラタ」のどちらかで唱え終わります。不運を意味するmataで終わることを避けます。

10.「パスマ(pasma)」ー疲れているときには、入浴してはいけない

フィリピン人は、汗をかいた後や疲れた後にすぐに入浴してはいけないと言われてきました。"パスマ(pasma) "と呼ばれる過剰な発汗、震え、しびれなどの症状が出る可能性があるからです。この言葉は、スパニッシュ語で痙攣を意味する「espasmo」に由来しています。震えは、寒さが体内にこもったために起こるとされ、「民間の病気」とされていますが、医学的に根拠はないようですが、フィリピンの世帯のほとんどが水風呂であることから、体を冷やすという意味では納得の迷信です。

フィリピンで現在も信じられている迷信15選(後編)」に続く

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