フィリピン、おやつ何食べる?-庶民のおやつ

「フィリピンでは一日に5回、あるいは6回食べる!」

と、自信をもっていうフィリピン人の友人。5回、あるいは6回というのは3食のご飯に朝10時と午後3時、時には真夜中のおやつも含めての回数。子どもだけが食べるのがフィリピンのおやつではない!大人も口にするのがフィリピンのおやつタイム。皆、ガチで食べます。ほとんどのおやつは結構なボリュームがあります。

フィリピンのおやつ
フィリピンで愛される庶民のおやつとは?


どんなものがあるのか?フィリピンらしく、バナナを調理したおやつから、スペインの影響を強く受けたエンサイマダ(ビコール語:インパナダ)、洋菓子タイプのものまで幅広くあります。



おやつの相場はだいたい5~20ペソ(10~40円)程、バナナ、芋、ココナッツ、もち米等を使った自然由来のものが多く、道端で購入可能であるのが庶民のおやつの特徴だと思います。著者がフィリピン帰国直後約10日間にして平らげた庶民のおやつの紹介。

バナナキュー(Banana cue)

バナナキューBanana cue
バナナキュー(Banana cue/Q)
フィリピンで3時のおやつの王道!値段は10ペソ前後

 バナナを串刺しにして素揚げにして、黒砂糖をカラメル状にからめたおやつ。調理の簡単さから、ストリートのあらゆる所で見かける定番のおやつ。個人的にはこれこそ、フィリピンおやつの王道!料理されるバナナは調理に多用されるサバ・バナナ。日本人が食べるジャイアント・キャベディッシュ種よりは小ぶりだが、食感は煮るとスィートポテトのようでほくほく。しかし、胃に重たい。

バナナトゥロン(Turon)

バナナトゥロン(Turon)
バナナトゥロン
フィリピンを訪れた日本の友人たち、トゥロンがおいしかったという人が多かったです。
バナナを薄い皮で揚げて、黒砂糖をやはりこれもカラメル状にからめたおやつ。バナナキューが売られているスタンドで見かけます。揚げたてなら、からりと揚がった皮と中のバナナの甘さと柔らかさが絶妙です。一個10ペソほど。今は、SMなどのデパートにバナナとランカと言われる果物の入ったトゥロンを見かけます(15ペソほど)。
実は、バナナを油で揚げる系のおやつはこれらの形に留まりません。また地方によって、その形も調理方法も少々変わります。

カサバキュー(casaba cue)

カサバキュー(casaba cue)
カサバキュー
カサバは芋の一種。カサバキューも、バナナキューと同じ手順で作られます。個人的には、カラッと揚がった外側と内側の柔らかい食感のバランスがほどよい、カサバキューの方がバナナキューより好き!

カサバケーキ(casaba cake)

カサバケーキ
カサバケーキ
カサバをすりおろして、ココナッツミルクを入れて焼いたケーキ。ケーキなのだがもちもちしており、一切れ食べると結構お腹いっぱいになる重さ。

マハブランカ(maja blanca)

Maxレストランのデザートメニュー
左から、マハブランカ、ブコパンダン、
レッチェフラン、ブラウニー

ココナッツをベースとしたスィーツです。ココナッツの甘い香りとなめらかな舌触りがたまらないおやつ。作り方もそれほど難しくないので、家庭でも作れる一品ではと思います。ココナッツ+牛乳にコーンスターチ+砂糖を入れて煮込み、火を止めた後にコーンなどを混ぜて冷やし、最後にピーナッツなどでトッピングします。

ブコパンダン(buko pandan)

パンダンゼリー、コンデンスミルク、ココナッツクリームのおやつ。ブコはココナッツの意。パンダンはお菓子の香り付けなどに使用されるパンダンの葉。

レッチェフラン(leche flan)

レッチェ・フラン Leche flan
レッチェ・フラン!
かなり濃厚ですが、単品でもおいしくいただけます。また、ハロハロなどにも入っていることがあります。


コンデンスミルクが入りカスタード・プリン。Lecheはスペイン語でミルク、flanはカラメルの上飾りをしたエッグカスタードの意。ただ、通常のプリンよりは濃厚。プッチンプリンのような滑らかさではなく、舌に残る濃厚さ。
レストランで出る、ハロハロにこれが入っていることが多いこのレッチェフランは、時々町の中の簡易食堂で単品で購入可能。

ギナクタン/ギナタアン (Ginataang)

ギナクタン/ギナタアン (Ginataang)
ギナクタン(ギナタアン)
ココナッツミルクをベースに、バナナ、カモテ、ゼリーなどが入っているおやつ。お汁粉に近い感覚だろうか。温めて食べるのもよし、冷やして食べるのもよし。ギナクタンはビコール語。10ペソほど。

ハロハロ(Halo halo)

ハロハロ
ハロハロ
定番のスィーツ。氷菓子で、ゼリー、ココナッツ、時にコーン等が入っており、コンデンスミルク+シロップで味わいます。halo-haloとは「混ぜこぜ」という意味。頂く時には、スプーンでそれらの具を混ぜて食べます。

レストラン等でもデザートとして見かけますが、ストリートでもプラスチックのカップで一個10~20ペソで販売。レストランで食べるよりはローカルな味。
ハロハロがおいしいのは、Razon's とIce brik(ビコール地方のナガ市)というお店。お値段は100ペソ前後、滑らかな氷が特徴。

パンシット・ビーフン(pancit bihon)

パンシット・ビーフンとプト
パンシット・ビーフンとプト


所謂ビーフンで、醤油味ですが、カボスのような柑橘系のカラマンシ―というレモンを絞って食べると味が引き締まります。(まぁ、好みですが)。パンシットは他にもパンシット・マラボン(pancit malabon)といわれる、太めの麺とオレンジの色が特徴的なものや、インスタント麺もあり人気です。

ちなみに、パンシット・ビーフンはプトという米粉で作った小さな蒸しパンという組み合わせでおやつとして出されることが結構あります。フィリピン人の友人曰く、パンシットのしょっぱい系とプトの甘い系のおやつが一緒に味わえていいとのこと。

関連ブログ「フィリピン人のおやつ - インスタント、パンシットカントンの食べ比べ (1)」*インスタントのパンシット・カントン、是非お試しあれ!


クチンタ
クチンタ:もちもちな触感とココナツパウダーの組み合わせが絶妙
他にも、プトという米粉で作った小さな蒸しパン、ホーピアという饅頭のようなスィーツ、クチンタという米粉から作ったもちもちなお菓子なども路上で販売されています。ぷりぷりのクチンタにココナッツをまぶして食べるとかなりおいしいです。

とにかく、フィリピンのおやつはおやつというには胃に重たいものが多い気がします。このおやつタイム故に常におなかいっぱいな気がします。けど、おいしいからいいや♪と思い気にしないことにしています。

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