写真はミンダナオ島のコタバト市の市場で見かけた干し魚です。マニラでよく見かけるような小ぶりのものから写真のような大きなものまで、市場の干しものやさんに並んでいました。ダインというそうです。
フィリピンの干し魚 ダイン |
てっきりトヨと一律に呼んでいると思っておりました。ダインとは干し魚で、トヨは塩けのある干し魚。
トヨはよく朝食に食べられます。匂いが強いので、近所で調理されるとすぐにわかります。今でもフィリピンでトヨが朝食に食されていますが、その他にも朝食のオプションがあります。フィリピンで典型的な朝食を以下に揚げてみました。
1.トヨ (Tuyo:塩けのある干魚)と目玉焼き
2. ホットドッグと目玉焼き
3.パンデサル(Pan de sal:食卓パン)4.おかゆ(goto)
5. その他
1.干し魚+ご飯
今でも根強い定番メニューは、トヨ。トヨはかなり小ぶりな干し魚です。かなり塩辛いですが、それゆえにご飯がすすむということでしょうか。スーパーマーケットの干物コーナーあるいは、市場でも購入可能です。食べる前に火を通しますが、焼いている最中は磯の香りが強くでて、ご近所でトヨを焼いていても匂いが漂ってきます。骨は、丁寧に取り除く人もいますが、骨も食べられます。
フィリピンの干し魚 |
2.ホットドック系の肉もの+目玉焼き+ご飯
赤いホットドックは、日本のものと比べると少々甘口。ロンガ二サという甘めのソーセージは、赤いホットドックよりも更に甘く、初めて食べると少々不思議な味。Jolibeeの朝食メニューの一例 |
個人的には朝食べるには重いのですが、このメニューは小さな食堂、大手ファーストフード・ジョリビーでも定番のメニューです。
3.食卓パン
フィリピンでは朝はご飯あるいはパンです。パンで圧倒的に多いのがパン・デ・サル(Pan de sal)という食卓パン。スペイン統治時代の名残でスペイン語です。名前を訳せば塩のパン。昔はもう少し、塩気が効いていたようですが、今はそうでもないようです。大きさは手のひらにのるほどの小ささ。フィリピンの食卓パン、パンデサル( Pan de Sal) |
パンデサルの間に、スクランブルエッグを挟んだり、シンプルにバターなど塗っていただく、あるいはコーヒーに浸して食べるなどいろいろです。焼きたてのパンデサルはふかふかでとても美味しく、朝にパン屋さんに行けばできたばかりのパンデサルを購入することができます。一個2〜6ペソぐらいで販売しています。
4.お粥
お粥、こちらでは、ゴト、あるいはコンジと言われています。お粥と言っても完全にプレーンなものではなく、チキンスープで味付けてあり、すでに塩気があります。お粥はそのまま食べても美味しいのですが、トッピングを施していただきます。刻んで炒ってあるガーリック、小葱を刻んだもの、ゆで卵などをのせて楽しめます。朝に温かいものが食べたい場合はオススメです。5.その他
朝の食堂には、オールラウンドの惣菜の他、朝重点的に売られるおかずもあります。トルタンタロン(tortang talong:なすと卵の料理)もその一つ。なすの皮を焼いて向いて、広げながらほぐし、調味料をまぶして卵に漬けて焼く料理。トルタンタロン(tortang talong) |
また、おやつのパンシットカントンも朝食で食べられることもあります。これは、バン・デ・サルにはさんで食べてもよし!
やっぱり、コーヒーは欠かせない!
パンであろうと、ご飯食であろうと、いずれにしてもコーヒー(コーヒー、クリーム、砂糖全ての入った3 in 1の○スカフェなどのインスタント)と一緒にいただきます。たびたびぎょっとするのは、白米にコーヒーをぶっかけて食べるフィリピン人がいること(我が旦那も含めて)。うーん、郷に入ってはなんとかという格言もあるので、試してみましたが、あまりおいしくない(涙)。
関連ブログ
フィリピンの大衆食堂を楽しむ:料理、注文、お勘定 :)スポンサーリンク
スポンサーリンク