走行距離300キロ、6時間、1600円、安価で意外と快適?エレバン・トビリシ間のバンでの陸路移動

ジョージア・アルメニア間は様々な移動手段があります。その一つがバン。バンは一日4便ほど運行しており、とても気軽に利用できる市民の乗り物、また旅行客にとってもありがたい移動手段です。エレバンからトビリシまでのバンでの移動方法、その様子、利用した感想をまとめました。

エレバン・トビリシ間、バンでの移動 Yerevan to Tbilisi using a van
エレバンとトビリシをバンを利用して移動してみました

エレバン・トビリシ間のバン(マルシュルートカ)サービスの基本情報

便は一日4便ほど、値段は7,000アルメニアドラムあるいは30ジョージアラリから40ジョージアラリ程。所要時間は、6時間から7時間であるが、道や入国審査の混雑具合や、途中下車地(トイレ休憩等)での滞在時間により異なります。バンの発着場所は、トビリシでは、地下鉄駅アブラバリ(Avlabari)駅あるいは、オルタチャラ(Ortachala bus Station)、エレバンではキリキア(Kilikia)中央バス停留所です。

発着場所詳細

トビリシは、地下鉄駅アブラバリ(Avlabari)駅を背にして右手側にバンの停留所があります。アブラバリ(Avlabari)駅へは、ルスタベリ通りからはバス46番(黄色くて小さめのバス、近年中に緑色のバスに変更予定)と37番(青色の空港とトビリシ中央駅間を結ぶバス)、あるいは地下鉄が便利です。

バスと地下鉄ともに50テトリ(0.5ラリ)です。タクシーアプリ「Bolt」などを利用し、ルスタベリ通りから移動すると5ラリほどです。

トビリシ、地下鉄駅アブラバリ(Avlabari)駅は、エレバンへのバスの発着場所
トビリシ、地下鉄駅アブラバリ(Avlabari)駅

トビリシ、地下鉄駅アブラバリ(Avlabari)駅横のバンの発着場所
トビリシ、地下鉄駅アブラバリ(Avlabari)駅横のバンの発着場所、エレバンから到着したバンから荷物が卸されている様子
参照ブログ

エレバンは、キリキア(Kilikia)中央バス停留所発着です。タクシーアプリを利用して、共和国広場から乗車すると約500アルメニアドラム程、そのため、通常の流しのタクシーでは600から700アルメニアドラムが相場だと推測されます。
公共交通手段を利用すると5番や259番のマルシュルートカ(所謂バン、バスとは異なるので注意!)で行くことが可能です。
キリキアバスターミナル(Kilikia Bus Stop)
キリキアバスターミナル(Kilikia Bus Stop)正面
キリキアバスターミナル(Kilikia Bus Stop)、トビリシ行きバンの乗車場所
キリキアバスターミナル(Kilikia Bus Stop)左手側にトビリシ行きのバンが停車している。受け付けている会社もそこにある。


チケットの購入は必要か?

事前にチケットを購入しておくのがベスト!エレバンのキリキアバス停には、トビリシ・エレバン間のバンを運行している会社があるため、そこでバスの予約をしがてら、バス停を確認しておくというのもありでしょう。

直接、バス停留所まで行き、チケットを購入するというのは何とも面倒、という場合は旅行会社からの購入も可能とのことだが、高額になる上、すべての会社が取り扱っている訳ではないとのこと。

出発当日に乗車場所に行き、乗車することも可能です。しかし、万が一満席の場合は、次の便となるため、時間にある程度余裕を持っていくのがよいでしょう。

エレバン・トビリシ間のルート

エレバン・トビリシ間は、エレバンのキリキアバス停を出てから、セバン湖(Lake Sevan)に向かい、ヴァナゾル、国境の町Ayrumを通って、ジョージアに入国します。

エレバンからトビリシへの道
エレバンからトビリシへの道、著者が体験したのは青色のルート


途中、セバン湖を一瞬でしたが車内から眺めることができました。この風景を楽しみたい場合は、車両右側に席を取るのがよいでしょう。(車窓はこちらで視聴 :) )

乗車したバンは途中二箇所ほど停車しました。まず、トイレ休憩兼食事の購入できるTsovagyugh Supermarket。ここで、サンドイッチやパンなどが購入できる他、バベキュー肉をその場で焼いて、いろんな食材(オニオン、パクチー、トマト等)とフライドポテトを薄い生地で包んで食べる、シャワルマのようなスタイルのラップサンドイッチも販売しておりました。お値段は1,300ドラム。ボリューム満点で、美味しくいただきました。
エレバンからトビリシ行きのバンが途中下車するTsovagyugh Supermarket
途中下車したTsovagyugh Supermarket

二度目は、ジョージアとの国境近くで、両替所のあるお店に下車。ここで、アルメニアからの旅行者は両替をすることができます。

国境の通過


まず、アルメニア側の国境検問所(Bagratashen Customs Point)で、バンからおりて、建物の中で出国手続きをします。手続きとはいうものの、何ら特別なことはなく、出国の印を押されます。特に何を聞かれるわけでもなく、そのまま出国です。

国境検問所(Bagratashen Customs Point)アルメニア
アルメニアからジョージアに向かう時に通過する国境検問所(Bagratashen Customs Point)
著者は、列車で入国し、バン(車)で出国するので、前者に列車の絵が入った印、後者は車の絵が入った印をおされました。この場で、関税の申請をする場合申し出ます。

アルメニアへの入国と出国
アルメニアへの入国と出国の印
その後車でほんの数分走って、ジョージアに入国。ここで、バンからおり、自分の手荷物を持って、入国の手続きをします。日本はアルメニアとジョージア共にビザ(査証)は必要ないため、列に並んで入国のスタンプを押してもらうだけです。ここでも、何も聞かれませんでした。

出国と入国の手続きは、大型のバスが到着した時と重なってしまうと、かなり並ぶことになります。そして、列はあるようで、ない!ため日本人的には少々ストレス(笑)ですが、ここは他国、それらも含めて楽しみましょう。

バンを利用してみて

思いの外快適でした。乗車した車両は偶然だったのか、新しくてwifiもあり、全旅程ではないもののクーラーも効いておりました。エレバンからジョージアに抜けた道の状況はそれほど悪くないため、運転手も予想通りそれなりに飛ばしますが、無茶な運転をするわけでもなく、言葉が通じないながらもとてもフレンリーでした。

今回、特にバンのチケットを事前に購入していたわけではないため、予定していたとおりにトビリシに戻れるのか心配でした。しかも、バンが出発するのが8時半、しかしバス停に到着したのが8時10分。あー、10時半のスケジュールまで待たないといけないのか〜と思っていたものの、意外とすんなりバンが見つかり、8時半過ぎにエレバンを発つことが出来たのはラッキーでした。

途中の下車地で、運転手が15分の休憩!と言ったものの時間通りに戻ってきたものは少なく(笑)結局30分になり、また二度目の下車地で両替をしようにも両替商のお兄さんが行方不明で、20分ほど待たされたり、予定通りにはいかないのも楽しいものでした。

同じ車両に乗車したアルメニア人の若い女性2人、また他の乗客も週末をジョージアで楽しむべく、まるで、東京大阪間を移動するような気軽な感覚でやってきたようでした。地元民も日常的に使用するこのバン、利用してみてください。

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