フィリピン人口の約10パーセントが海外で生活し、仕事をしているフィリピンは、クリスマスは帰国ラッシュの時と重なります。人口の80パーセント以上がクリスチャンであることもさることながら、待ちに待ったクリスマス!楽しいクリスマスのイメージがフィリピンに強いのは、他でもなく家族一同に会すことができるシーズンだからです。そのため、フィリピンの玄関口であるニノイアキノ国際空港(NAIA)はいつも以上の人込み。
そんな海外出稼ぎ者・生活者の帰国時に合わせて、催されるのが同窓会。フィリピン人の旦那もクリスマス、そしてこの同窓会に合わせて帰国しています。小学校と高校の同窓会(フィリピンは2年前までは10年教育で、中学校に該当する学校の制度はありませんでした)は毎年開催されているものの、特に高校の同窓会は旦那の学年が同窓会のホストとなっているため、是が非でも参加したかったようです。
基本は、卒業生のみが出席の対象となっているものの、常に家族が意識されるフィリピン人社会では、妻や子どもの参加も基本的にはOK。というわけで、旦那の同窓会に参加してきました。
レチョンが高価であるためにその代りとして鶏の丸焼きというメニューも。とにかく、料理は肉、肉、肉、肉・・・で野菜は期待できません。そして、デザート。デザートは、自宅でも調理可能なプト(米粉の蒸しケーキ)、もち米系の甘いお菓子、シフォンケーキ(地元ではチフォンケーキと呼ばれています)、予算があればバタークリーム系のケーキ。
飲み物は基本はサンミゲルか、Red Horseのビール。男性の参加者の多い集まりでは、ソフトドリンクは激甘アイスティーがあるぐらいで、他はありません(笑)。
また、エンターテイメント(カラオケセット・ゲームの企画)があります。フィリピンでは、基本的に集合時間に人が集まりません。そんなときは、カラオケセットで大いに唄って楽しんで、人が集まるのをのんびりと待ちます。また、ゲームなども余興として企画されます。小学生でも楽しめるようなゲーム(イス取りゲーム、風船割りゲーム等)を大人がプレイするので、結構見ものでもあります。
とにかく、大いに食べて、飲んで、しゃべって・・・深夜まで楽しむのがフィリピンの(田舎における)同窓会のようです。これは、クリスマスや他の集まりと共通する部分でもあります。
上記に挙げた特徴の他、フィリピン的だと思われた点はいくつかあります。まず集まりを仕切っている人が比較的社会で成功している人。エリートとまでは言わないものの、旦那の同窓会の中心となっていたのは、地元で政治に関わる同窓生、大学の教員、船乗り(キャプテン)などでした。
フィリピンの田舎で、安定した職に就くのは至難です。また、高卒というのも珍しくない環境で、かれらは大学を卒業し、さらにそれ以上の学位を取得している場合もただあります。
また、こうした集まりで教育関係者が司会を務めたりするのが定番です。実際旦那の同窓会では、大学教員一名と小学校の教員が司会を務め、ゲームなども仕切っていました。さすが、毎日教壇に立っているため、手慣れたものです。
旦那は首席で小学校を卒業しており(フィリピンでは、小学校のレベルでも成績によっての表彰なるものがあり、旦那の時代はとりわけクラスわけも成績よってなされていました。)同窓会の代表も務めています。フィリピンでは、「成績」がとても尊重されているという一例でしょう。
そのため、今回の企画にも大いに関わっており、挨拶したりとバタバタと忙しい様子でした。著者またその妻であることが少々プレッシャーだったりもします。とはいうものの、取り繕っても仕方がないので、こういう席ではフランクに、恥ずかしがらすとにかく流れに任せ、踊って、唄い、交流するのが一番。ということで、酔っぱらった旦那の同窓生に絡まれながらも、下手な踊りを披露したり(笑)、一人しかいない外国人ということで即興スピーチをさせられたりでしたが、これも2017年の思い出となっています。
旦那の卒業した学校では、卒業後25年目の学年がホストをつとめることになっています。卒業後25年というと、キャリアもちょうど中堅からより責任ある仕事を任せられる年齢とも重なり、社会的にも経済的にも安定していることが期待されます。
ホストが、企画や食事の準備をおこないます。そのため寄付なども他の年の卒業生よりも多くを要求されます。ちなみに2017年の同窓会は旦那の卒業年がホストでした。ホストは一律で5,000ペソの寄付(学年により異なります)をしたそうですが、ビジネスをしている同窓生は日本円にして100万円以上を寄付したのだとか。フィリピンの田舎での給与は20,000ペソ(40,000円ほど)と考えた時、途方もない額に少々驚かされますが、これも卒業した学校への愛着の故のようです。
ちなみに、男子校(現在は共学)であったため、会場の80パーセント以上は男性。それゆえに、用意されたエンタメも非常に男性向けで、露出度の高い服を着た女性がステージで歌い、ゲームを取り仕切りそのたびに、客席から黄色い声援があります。ステージの司会は、プロを雇っています。
高校は、地元の私立名門校。旦那は、奨学生として入学。私立高であるが故に、経済的に安定している学生が地元の公立小学校時代と比較して格段と多く、経済格差のゆえに苦労も多かったようです。ただ、元々の貧困層ではないため、社会的に安定し、それなりの社会的地位を築いたものも少なくはありません。
どこに行っても、著者は”外国人の妻”という立場上、目立ってしまいます。「控えめ」な性格なので、なんともですが・・・フィリピン人のオープンさに助けられました。しかし、旦那の母語であるビコール語のシャワーを浴び続けた、同窓会参加でした。
旦那の同窓会出席もいいのですが、自分の小中高の同窓会には一度も参加する機会に恵まれていません。
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そんな海外出稼ぎ者・生活者の帰国時に合わせて、催されるのが同窓会。フィリピン人の旦那もクリスマス、そしてこの同窓会に合わせて帰国しています。小学校と高校の同窓会(フィリピンは2年前までは10年教育で、中学校に該当する学校の制度はありませんでした)は毎年開催されているものの、特に高校の同窓会は旦那の学年が同窓会のホストとなっているため、是が非でも参加したかったようです。
基本は、卒業生のみが出席の対象となっているものの、常に家族が意識されるフィリピン人社会では、妻や子どもの参加も基本的にはOK。というわけで、旦那の同窓会に参加してきました。
男子校ならではのノリ。 著者は、共学だったのでよくわかりませんが・・・ |
フィリピン的な同窓会、その基本構成!
食べ物ーレチョン、スィーツ、ビール
フィリピンにおける集まりの基本は、まず食べ物。その食べ物は、クリスチャンが多い地域であれば、豚の丸焼き(レチョン)が期待されます。レチョンの調理風景 |
初めて見た、大量のレチョンの入場! |
飲み物は基本はサンミゲルか、Red Horseのビール。男性の参加者の多い集まりでは、ソフトドリンクは激甘アイスティーがあるぐらいで、他はありません(笑)。
ビールの他、ジンなどもあり、数人は完全に酔っぱらっていました |
エンタメーカラオケ、ゲーム
風船割りゲーム |
また、誰かがスポンサーとなって、おそろいのTシャツをつくり、それを着用。
観察その1:フィリピン田舎町の小学校の同窓会
旦那の小学校では、地元に残る有志が毎年開催しているようです。田舎の公立小学校であるが故に、地元で結婚して、生活している人も多く全体で60~70人弱が集まりました。上記に挙げた特徴の他、フィリピン的だと思われた点はいくつかあります。まず集まりを仕切っている人が比較的社会で成功している人。エリートとまでは言わないものの、旦那の同窓会の中心となっていたのは、地元で政治に関わる同窓生、大学の教員、船乗り(キャプテン)などでした。
フィリピンの田舎で、安定した職に就くのは至難です。また、高卒というのも珍しくない環境で、かれらは大学を卒業し、さらにそれ以上の学位を取得している場合もただあります。
また、こうした集まりで教育関係者が司会を務めたりするのが定番です。実際旦那の同窓会では、大学教員一名と小学校の教員が司会を務め、ゲームなども仕切っていました。さすが、毎日教壇に立っているため、手慣れたものです。
そのため、今回の企画にも大いに関わっており、挨拶したりとバタバタと忙しい様子でした。著者またその妻であることが少々プレッシャーだったりもします。とはいうものの、取り繕っても仕方がないので、こういう席ではフランクに、恥ずかしがらすとにかく流れに任せ、踊って、唄い、交流するのが一番。ということで、酔っぱらった旦那の同窓生に絡まれながらも、下手な踊りを披露したり(笑)、一人しかいない外国人ということで即興スピーチをさせられたりでしたが、これも2017年の思い出となっています。
観察その2:高校の同窓会
高校の同窓会は、小学校とはことなり、学校全体での同窓会。学校全体というのは、学校の体育施設全体を使い、文字通り、これまでの卒業生を集めて行う同窓会です。テーブルは、卒業年ごとにアレンジされております。旦那の卒業した学校では、卒業後25年目の学年がホストをつとめることになっています。卒業後25年というと、キャリアもちょうど中堅からより責任ある仕事を任せられる年齢とも重なり、社会的にも経済的にも安定していることが期待されます。
ホストが、企画や食事の準備をおこないます。そのため寄付なども他の年の卒業生よりも多くを要求されます。ちなみに2017年の同窓会は旦那の卒業年がホストでした。ホストは一律で5,000ペソの寄付(学年により異なります)をしたそうですが、ビジネスをしている同窓生は日本円にして100万円以上を寄付したのだとか。フィリピンの田舎での給与は20,000ペソ(40,000円ほど)と考えた時、途方もない額に少々驚かされますが、これも卒業した学校への愛着の故のようです。
ちなみに、男子校(現在は共学)であったため、会場の80パーセント以上は男性。それゆえに、用意されたエンタメも非常に男性向けで、露出度の高い服を着た女性がステージで歌い、ゲームを取り仕切りそのたびに、客席から黄色い声援があります。ステージの司会は、プロを雇っています。
同窓会の余興のために雇われたエンターテイナー まるでバーの中にいるような様子 |
どこに行っても、著者は”外国人の妻”という立場上、目立ってしまいます。「控えめ」な性格なので、なんともですが・・・フィリピン人のオープンさに助けられました。しかし、旦那の母語であるビコール語のシャワーを浴び続けた、同窓会参加でした。
旦那の同窓会出席もいいのですが、自分の小中高の同窓会には一度も参加する機会に恵まれていません。
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