マニラからビコールまでのバスの旅

今日、またマニラからビコールに戻ってきました。室内気温16から15度設定の激寒のエアコン長距離バスで、悪路に約10時間も揺られると身体の疲れもでますが、休息する暇はなく、到着後すぐ活動開始で今もNGOに頼まれているプログラムの作成などをしています。

フィリピン長距離バスでの移動
フィリピン長距離バスでの移動


4月の下旬~5月上旬もマニラで過ごしましたが、5月下旬~6月上旬もマニラ、来週もマニラに行くことになりそうです。マニラから約400キロ離れるビコール地方との往来を続けるよりは、マニラに住んだ方が効率が良いのですが、今の自宅(拠点)はビコールであるため当分、マニラとビコール地方を移動することになります。

移動の手段は勿論、バスです。飛行機はお値段が総じて高いのと、空港が拠点から少々遠く(不便な場所)にあるため、面倒くささも手伝い一度も使ったことはありません。

ビコールはマニラからの地続きということもあり、そして貧しい地域の故に出稼ぎが多いため、故郷に帰る人は、多くの場合はバスを利用しています。その需要を担うため、ケソン市のクバオのバスのターミナル(ビコール地方のみではなく、いろいろな方面に行くバスの発着場所)には、ビコール地方行きのバスが多く停車しています。

需要が多いが故に、沢山のバス会社が毎日バスを走らせており、またバスも値段で大きな差があります。まずは、オーディナルと言われるエアコンなしのバス。勿論、これが一番安く、以前使用した際にはにはナガ市まで350~400ペソ(700~800円)でした。しかし、座席の前後の幅がものすごく狭く、かつ乗客も沢山の荷物を持ち込んできます。時にこの狭さでリクライニングシートを全開で倒すという人もいます。エアコンなしで、窓が開け放たれているので移動中はずっと埃や排気ガスを吸い続けることになります。目的地に到着した時点で、頬やおでこを触ったら黒くなることもあります。

その他はエアコンバスですが、これにも値段により座席に違いがあります。一番安いタイプは座席幅はオーディナルよりは比較的よいものの快適とは程遠い狭さ、勿論トイレなしです。値段は安いもので600ペソですが、ピーク時(5月のフィエスタ、9月のペニャフランシア祭り、12月クリスマス)を除いては交渉しだいでは500ペソということも・・・
問題は、時間どおりに出発しないこと。ピーク時ではない場合は一人でもお客を多く載せるために出発の時刻を過ぎても待ちます。そして、車両が古く、車内は少々変な臭いがしたりします。

ビコール、マニラ間で名が知られているバス会社、ペニャフランシア、イサログ、DLTBは少々お値段が上がりますが、新しいバス車両を使っている他、wifiなども完備し、定員に至らなくてもバスは基本的に定刻通りに出発します。


それら3社のバス会社の値段は750~1200ペソ。750はトイレなしで、大体が2人掛けのシートが二列に並ぶというつくり、850で1人掛けと2人掛けの一列づつ、トイレ付、そして850~1200でかなり大きなシートで、前後の幅が広いバスがあります。寝台バスタイプもあり、身体を完全に横にすることが出来ます。
このあたりは日本と同じですが、残念なことに女性専用車両というものはないため、男性が隣に座るということもあります。

トイレありなしにも関わらず、休憩のために途中何度か停車しますが、トイレなしの車両は2時間ごとに停車するために大変な睡眠妨害となります。可能な限り750~850ペソの間の値段で10時間、快適にと思う今日この頃です。

ちなみにピーク時は安いものから売り切れていくため、最終的には1,000ペソ~のチケットを購入しないといけないということもあります。

値段が違い、バスの値段が異なっても車内が猛烈に寒いというのは変わりません。ただ、お値段が多少高い車両は多少ましな気がします。通常のエアコン車両では私は長そでにカーディガン、そして羽織るものを用意しますが、凍死しそうです。みんな寒がっているのにエアコンを何とかして!運転手に直談判する人が殆どいないように思います。

昨晩は、思いのほか空いていた某バス会社のバスで、隣が空席であったため身体を丸めながらも横たえることが出来ました。道は悪いうえ、座席には汚れ防止のためにビニール製のカバーが掛けてあるため、下り道になるたびに座席から落ちそうになりました。しかし、横になれるのであれば文句はなし!かつ、今回は、チケット販売所のお兄さんと話しているうちに自然値切ってもいないのにまけてくれました。そうして、またそのバス会社を贔屓にしようと思うのでした。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

0 件のコメント :

コメントを投稿

Subscribe