フィリピン大統領、独立記念日にナガ市を訪問

低空飛行するヘリコプター
6月12日の今日は116回目のフィリピンの独立記念日です。フィリピンの独立記念日はアメリカと同じく7月4日でしたが、マカパガル大統領(アロヨ元大統領のお父さん)の代でもって変更されています。

6月12日は1899年6月12日、初代大統領エミリオ・アギナルドの下フィリピンがスペインから独立を果たした日です。

その記念すべき日に、ノイノイことアキノ大統領がナガ市を訪れ、国旗掲揚記念式典に参加しスピーチを行いました。

会場のキンセマルテス広場 (Plaza Quince Martires)
広場は、ナガ市中心地域の3つの広場の1つ。しかし、その中で一番小さな広場ですが、スペインのフィリピンの独立革命に関わる名称を冠した広場であるためですが、そのサイズ故に広場に人は収まりきらず、道路をブロックし、テントを設営し、招待された参加者はそこへ、その他はその周辺に立ち見となりました。

スピーチを終えて次の会場に向かうアキノ大統領
車から手だけがみえます。
義理のお姉さんの勤める学校は招待を受けたため、義姉は大統領の立つステージの目の前でスピーチを聞くことができたようですが、舞台から約100メートルというのが、私が到達できた最短の場所でした。

多くの人が一目アキノ大統領を観たいと近づきますが、人混みをかき分けて戻ってきたおばちゃんが「広い額だけでも見れたらよかったのに、全然見えなかった」と残念がってました。

プラザキンセマルテスのすぐそばのジョリビーで立ち往生
前日の会場の準備の様子
見えなくてもスピーチを聞くことができたらよい!と思っていましたが周りは騒然としているためスピーチを聞くどころではありません。私の前に立っているおばちゃん集団は、政治のことはよくわからないけど、大統領見たさに来た様子が明らかです。

私は一般のフィリピン人よりも背は高めのためスクリーンは見えるものの、わたしの位置からは大型スクリーンのアキノ大統領は首から上が見えない状況。

途中「何もか変わりゃしないんだ」と叫んで、警察官に強制退場させられている活動家なども居ました。それ故に、さらに周りはさらにがやがや。ちなみに活動家は現地のビコール語ではなく、タガログ語で主張を展開したことから、大統領に向けて発せられた発言であることが分かります。同日、同市でちょっとした抗議行動が起こったと聞きます。

大統領の身辺警護のためにと、周辺地域から助っ人警察官が配備され、周辺のどのビルに行っても警察官が必ず配置されています。小さい町でかつ小さな会場は狙撃を容易にするためだからでしょうが・・また、ヘリコプターは飛びまわるわで小さな町は騒然となりました。

スピーチを終えると、専用車に乗り込み次の会場へ向かう様子。忙しい大統領の独立記念日の一こまでした。

スピーチの内容は、大統領府のウェブサイトに掲載されるのを待とうと思いますが新聞では現在騒がれているポークバレルについては証拠が充分に揃うまでは発言を控え、法的な手続きを尊守することを述べています。また、フィリピンでも貧しいこの地域の経済の活性化のためのプロジェクトの実施について述べています。

このフィリピンにとって重要な日に現職の大統領が式典に参加しにくる理由をあれこれ考えました。

1つは、故ロブレド市長と現市長がノイノイと同じ政党であること。
2つ、ロブレド市長が築き上げた汚職撲滅のための制度改革の文化がある町であるため、ノイノイの就任演説にマッチするため。
3つ、リザールパークは、ノイノイが批判する俳優上がりの政治家、元大統領のエストラーダ市長がいるため。
4つ、ビコール地方の2分化を防ぐため。ビコールには2つの政府があると言われていますがそれを考慮しての行動

大統領のスピーチの内容がどうであれ、国民的に重要な日に大統領が来るというだけで一般市民にとっては非常に効果があったように思うことはよく利用する大衆食堂のおばちゃんが誇らしげに、ノイノイをみれたことを語っていることからもわかります。




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