一人旅、いいです。自分の予定で、好きな時に好きな場所に行き、好きなものを食べて、自らの体力と財力を考えて動くだけの気ままさがあります。しかし、こうした一人旅、特に女子の場合は問題に見舞われることが多いのも事実。これまでに体験したあるいは(被害者から)直接聞いた不快な出来事、事件とそうした問題への対処方法をまとめました。
女性の一人旅で直面する問題、その対処法 |
かわいそうな女子と思われる
私個人として、既婚女性あるいは男性でも機会があれば「一人旅」をする、旅とまでいかずとも一人になる時間を「セルフケア」あるいは「内省」の時間として持つべきであると思われます。しかし、人によって(とくに男性)は、そんな一人の女性を見つけると、だれも共に旅する人(友人や彼氏)がいない「かわいそうな人」というラベルを張る人もいます。勝手にそう思ってくれていていいのだけど、そう思わないで「慰めてあげる」的なアプローチをしてくる、うざい男性にも会うのだからたまりません。
好奇の目にさらされる
好奇の目にさらされ、不要な注目を浴びます。特に、日本人が少ない場所などに行くときには、テーブルに座って朝食をとっているだけで、二度見されたり、宿泊施設の中で声をかけられたりします。「どこから来たの?」「連れはいないの?」一人旅の目的は何であれ、快適に過ごしたい休日がぶち壊しです。おしゃべりな暇人に捕まる
一人旅を出会いの場であると考えるのも一つ。実際、一人旅の途上、興味深い人たちと出会い、移動中、宿泊場所で楽しいおしゃべりの時間を持つことができ、旅はより楽しいものになりました。しかし、メリハリのある楽しいおしゃべりではなく、やたら話したがる人に捕まることがあります。そうなると自分の時間がなくなります。自分が思う以上に「弱い」と思われる
世の中よい人間ばかりではないので、「弱」そうな人を見つけると、それをターゲットにする人たちも現れます。私自身の経験ではありませんが、東南アジアを旅していた時に、一人旅をしている女性に会いました。女性は、カード賭博詐欺に巻き込まれて、50万円ほど脅し取られてしまいました。
この女性は、これまで頻繁に一人旅をして、民家に宿泊させてもらうなど、人との交流を楽しんでいたようです。話を聞く限りでは、それが元凶となり、犯罪に巻き込まれてしまったようです。民家に宿泊させてもらうことがワルいわけではないのですが、人を信頼しすぎ、無警戒過ぎ、そしておかしいと思った時に問いかけることが出来ない中被害にあってしまったようです。女性だから、身体的には男性と比較して弱いので、逆らうことができないと思って、犯罪者グループかなり強気だったようです。しかし、本当に命が助かっただけでもよかったと、話を聞いた時に思いました。
セクハラや性犯罪被害にあう可能性がつねにある
セクシャルや性犯罪などの被害を受ける可能性が常にあります。保守的な国の文化では、女性の一人歩き、ましてや国外で一人旅なんてありえないということもただあるので、そうした一人旅をしている外国人の女性を見ると勝手に「開放的な女性」とみて、気軽に遊び、飲みにいく等の誘いを受けます。私は、ストーカー的なつきまといをされた経験があります。ホテルにチェックインした時に、その男性は私の宿泊する部屋をチェックして、その後部屋までこられたりとか、私が宿泊施設の外に行く時にいつも同じ時間に外出しようとするとか。つい先日も「ずっとこのあたりをさまよっていたけど何をさがしているの?」と同じ宿泊施設にいた男性に町中で声をかけられたことがあり、ずっと見られていたかと思うと少々ぞっとしました。それらは大事には至りませんでしたが、勘弁してほしいと言いたくなる出来事です。
バクーのコアラパーク こんな平和そうな公園が、ゾルゲ公園の隣にあります。 一人でぶらりとする場所ではないのですが、ゾルゲ公園に行く時に通り抜けました。 |
対処方法
嫌な思いをすると、しばらく一人旅が嫌になりますが、いくつかの点を抑えて置くことで、それらを最小限に抑えることができます。笑顔を封印
まず、実害の少ない「かわいそうな女子と思われる」。思いたいやつには思わせておけ!です。「好奇の目にさらされる」ということについては、不快は不快なのだけど、ひたすら無視です。一人旅を楽しみたいのであれば、そういう人たちに笑顔を見せない。笑顔を見せると相手は反応してくれた、声かけてもOKと思ってより大胆になります。そんなの無理!という場合は、常にサングラスを着用。これで、彼らと目を合わせることはありません。
嘘も方便
声をかけてくる相手に対して、強気に「一人になりたいので、静かにしてもらえますか?」というのもいいのですが、それが気まずいという場合は「友人と会う約束があるので、失礼」と言って、実際に約束がなくても、その場を離れるなど、スマートに対応するのも良いでしょう。なにせ、今のご時勢、逆上して何をされるのかわからないので、ここはウソも交えて柔らかめに対応するのも一つの手。様々なものに注意を払うこと
弱みに付け込まれ、犯罪に巻き込まれる可能性がある場合、とにかく一つの空間に物理的に一人ぼっちにならないようにすること。基本的なことですが、暗い道は避ける、親切そうな人でもすぐに信頼しないこと。そもそも、犯罪に巻き込まれるような状況に陥らないようにすることが重要なので、常に周りには何があって、誰がいて、どういうリソースがあるのか等に心を配ること。相手のウソ、不誠実さ、ロジックのおかしさなどに注意を払うこと。
演じる
怪しい人に出会ったら、其の場を何らかの方法で立ち去ること。もし、何らかの事情で立ち去ることが難しいのであれば、私がよく行うのは、怪しげな人の前でわざと友人に電話したり(あるいはかかってきたフリをする)、メッセージを送り、現状を大きな声で話します。そういう友人がいない場合はそんなフリでもいいのでやること。やましいことを考えている人は、人とのつながりがある人をターゲットにすることを避けます。なにせ、人を通じて犯罪が露見する可能性があるのですから。
答えを用意しておく
やたら、個人情報を聞きたがる人がいます。どこの国の出身?何歳?どんな仕事をしているの?いまからどこにいくの?と会ったばかりで、まだお互いの名前も知らないときにもこうしたことをズケズケと聞いてくる人もいます。会ったばかりでそんな個人的な質問に答えたくないとストレートに言うのもOKですが、気まずいのであれば、自分なりの整合性のとれる「答え」を用意しておくのがよいでしょう。
例えば、国籍については私は「(心は)フィリピン人」だといい、仕事は「フリーランスの物書き」といったりしています。一応質問には短く、しっかり答えているので、その後は何も聞いてきません。なぜ、フィリピン人であると言うのか?ですが、日本などと言おうものなら、話が長くなります。やれ、アニメ、日本に移住したいから方法を教えて等々・・・(フィリピン関係者としては悲しいことですが、事実)フィリピンという国の特徴は多くの人に知られていません。また、何年もフィリピンを行来した結果、政治・文化・歴史・地理等について深く突っ込まれてもすぐに答えられますゆえ、問題となったことはありません。
大きな声も時には必要
ことを大きくしない努力をすることが大切ですが、あまりにもしつこくされた時、身に危険がせまった時には声をあげて助けを呼ぶこと。もちろん、興奮した相手に何をされるかわからないので、よほどのことがないかぎりは・・・ですが。いきなり外国語で叫べと言われても何をいっていいのか・・・と思うかもしれませんが、単純に「NO」とか「HELP」で良いのです。緊急事態なので、日本語で叫んでも周囲の人は何かがあったと注意を向けてくれると思います。
「不快さ」も含めてそれも「旅」
私もこれまで一人旅の途上で様々な不快な思いや、下手をしたら犯罪に巻き込まれていたかも!というようなを経験していますが、旅の楽しさが其の不快さを常に上回っているため、一人でぶらりと行く旅はやめられそうにありません。あと、「不快さ」や「問題」ですが、結局それも含めての旅なので、よほど危ない目―犯罪等―にあうことは避けつつ、ちょっとしたトラブルも自ら乗り越え、楽しめるのも一人旅の良さではないかと思います。
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