フィリピンの治安:滞在中に事件・犯罪に巻き込まれてしまったら!!もしもの時の対処法

事故や事件、遭いたい!と思ってあうものではありません。しかし、その身に起こってしまった場合は対処しなければなりません。

ここでは、不幸にも起こってしまった海外、とくにフィリピンでの事故・事件後何をしたらよいのか、まとめました。

事件・犯罪に巻き込まれ場合にすること

・落ち着くこと
・知人・友人(フィリピン国内で頼れる人)への連絡、助け(助言等)を請う
・海外旅行保険に加入の場合は、保険会社に連絡する。
・被害届を警察に提出する。
・(必要があれば)在外公館に連絡すること

落ち着くこと


犯罪や事故に遭ったショックであたふたしたり、心配になったりすることは必須ですが、とにかく落ち着くことが原則。深く息を吸って、吐いて・・・と身体をリラックスさせることで自らに起きた状況を冷静に理解し、対処を考えられるようになります。

知人・友人(フィリピン国内で頼れる人)への連絡、助け(助言等)を請う

不幸にも一人でいる時に事件や事故に遭った場合で、頼れる誰かがフィリピン国内いる場合はすぐに連絡するのもよいかもしれません。彼らが何かを解決してくれるわけではありませんが、助言をくれる可能性もありますが、なにより話すことで気持ちが落ち着きます。
近年facebookなどでフィリピン関係のグループやページを見かけ、そこに事件や事故の詳細を書き込み助言を求める人も見かけます。それらのグループに所属している人たちはフィリピンに滞在している人や、フィリピンに関わりがある人たちなので、色々と知っており、親切に答えてくれる人もいるでしょう。しかし、事件後すぐの書き込みと助言を求める場所としては適していません。なぜなら、みなが適切に助言をくれるわけではないこととが主な理由です。

海外旅行保険に加入の場合は、保険会社に連絡する

海外旅行保険に入っていることを前提として書いていますが、事件・事故に遭った場合はすぐさま海外旅行保険会社に連絡して何をしたらよいのかを聞くのがよいでしょう。

事件や事故が海外旅行保険がカバーする範囲だった場合に用意すべき資料やその他のものについて案内をしてくれます。

マニラやセブ等の保険会社の職員がいる大都市で病院に行かねばならない場合でかつ保険会社の指定する病院である場合に限り、保険会社の職員さんが付き添い、病院の様々な手続きをしてくれる場合もあります。フィリピンの病院は、検査の前に支払いを済ませないといけない等の面倒くさい手続きがあるため、それらの処理してくれる職員さんの存在はとてもありがたいものです。

警察に被害届を出す

被害にあったらすぐに警察に届けるのが原則。
被害届なしには、海外旅行保険での補償もおりません*。*飛行機の予定などで届け出を出す時間が無い場合も補償はされるとのこと、各旅行保険の規約をご確認下さい。

事前に宿泊場所から最寄りの警察署を調べておくのがベストですが、そうではない場合はツーリストポリス(観光警察)に一報し助言をもらうのもよいでしょう。
マニラ・エルミタ地区:521-9885
マニラ・マラテ地区:310-0045

もちろん、クレジットカードなど盗難された際は、すぐにカードの停止をすること。

警察に行くと、被害者の基本情報(氏名・生年月日・滞在場所・身分証(この場合はパスポート)・盗難されたものの価値(相場でいくら)など)を記入し、事件が遭った時の様子を聞かれるので、頭の中で整理しておきましょう。

また、パスポートなどは原本と同時にコピーを用意できたらよいと思います。フィリピンの公的機関に提出する身分証のコピーは多くの場合提出者(ここでは被害者)が準備することになっています。

知人・友人のできること

近い友人であれば、警察への届け出を出す際に一緒に来てくれるかもしれません。フィリピン人友人であれば、ローカルとして被害者に助言をくれることかと思います。また、事件直後は気持ちが高ぶっているので、友人などと一緒にいることで少々落ちつけるのではないでしょうか。
中には汚職警官*もいるので、彼らが被害者をカモにしないように目を光らせてくれます。
*調書の作成に金銭を要求する警察もいます。

在外公館・大使館ができること

地元警察に被害届を出す際に壁となるのが言語です。盗難などの被害ならともかく殺傷事件ともなるとしっかり説明をしなければなりません。在外公館などでは、通訳の斡旋はしてくれませんが、情報の提供をしてくれます。
頼れる友人がいないなど心細い場合は、在外公館・大使館に連絡して相談してみるのもよいでしょう。

外務省のウェブサイトには、在外公館が緊急時に提供してくれる支援を記載しています。
・弁護士や通訳に関する情報の提供
・医療機関情報の提供
・緊急時等における御家族との連絡における支援
・現地警察や保険会社への連絡に際する助言・支援
・現地での治療が不可能な場合、緊急移送に関する助言・支援
・被害者等の御家族が現地に向かう場合、できるだけ早く現地に出発できるよう、住所地の都道府県パスポートセンターに対するパスポートの緊急発給要請、など
できないことは、病院との交渉、医療費・移送費の負担、支払い保証、立て替え、犯罪の捜査、犯人の逮捕、取締り、相手側との賠償交渉等はできないと記載しています。

保険会社のできること

詳細は契約時の規約に書かれていますが、盗難については携行品損害補償限度額は1個、1組または1対あたり最高10万円まで、現金やそれと同様のものについては保険金支払いの対象とはならないというのが一般的です。
旅券(パスポート)の盗難については、その発給手数料とその費用(交通費、宿泊が必要な場合の宿泊費など)、上限額がありますが支払われます。

日本の保険会社は大抵は問い合わせに対して親切に応じてくれます。なので、わからぬことはすぐに尋ねるのがよいでしょう。

ひかえておきたい緊急連絡先

警察
マニラ首都圏全般:911(救急車の要請も可)
マカティ市内:168
タギッグ市内:642-2060,642-3582
ツーリストポリス(観光警察)
エルミタ地区:521-9885
マラテ地区:310-0045

大使館
在フィリピン日本国大使館
邦人援護ホットライン 電話番号(24時間対応!)(63-2) 551-5786  
所在地:2627 Roxas Blvd., Pasay City, Metro Manila, 1300, Philippines
電話: (63-2 ) 551-5710、(63-2 ) 551-5780 08:30~17:15の時間で対応
行き方:タフト駅からトライシクル

在セブ出張駐在官事務所:Cebu Consular Office of Japan in Cebu
所在地:7th Floor Keppel Center Samar Loop cor Cardinal Rosales Avenue, Cebu Business Park, Cebu City, Philippines
電話: (63-32) 231-7321, 231-7322
Fax: (63-32) 231-6843
http://www.ph.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000137.html

在ダバオ出張駐在官事務所: Davao Consular Office of Japan in Davao
所在地:Suite B305 3rd Floor, Plaza de Luisa Complex, 140 R. Magsaysay Ave., Davao City 8000, Philippines
(P.O. Box No. 80637)
電話: (63-82) 221-3100
Fax: (63-82) 221-2176
http://www.ph.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000138.html

渡航前に!

渡航前にたびレジに登録しておくのよいでしょう。海外旅行・海外出張される方が、旅行日程・滞在先・連絡先などを登録すると、滞在国先の治安などに関する情報・緊急連絡などが受け取れるシステムです。

たびレジの利点は以下の三点。
・1. 情報の提供:旅行日程を登録すると、旅行先在外公館の連絡先や、旅行先国の海外安全情報などが見られる。
・2.緊急時の情報提供:登録したすべてのメールアドレスには、在外公館が出す緊急一斉通報や、最新海外安全情報メールが送られる。
・3. 緊急時の連絡:旅行先の国・地域で緊急事態が発生した時には、登録した電話番号を基に、緊急時の連絡がされる。

外務省 たびレジ
外務省 たびレジ

たびレジウェブサイトページ:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg

外務省の海外安全情報ページも合わせて読んでおくのもよいでしょう。しかし、掲載されている情報はざっくりしており、また一般的な情報であるため、最新のニュース(事件・災害などの)の情報が盛り込まれている旅レジからの情報はよいと思います。

最後に

仕事柄、フィリピンの治安、安全状況、犯罪の傾向など気をつけてその動向を見てきました。特に、ミンダナオ島で仕事をしている時には、ローカルのニュース(フィリピンの全国紙などではなくミンダナオの勤務地域のラジオ等)や地元民から情報を得てきました。

知ることである種備えられる部分はあると、経験的に言うことができます。しかし、ミンダナオ滞在中にたびたび起こった路上・市場等での小型爆弾の爆発、これはいつ・どこで起こるのかというのは正確に予測しずらいものでした。ここ近年の世界情勢もまさにこのような感じなのかもしれません。一体誰がパリの商業施設が突如武装した集団に襲われると予想できたでしょうか。

そう書いてしまうと、準備したって結局は「運」で助かるかどうかがきまる!といわれてしまいそうですが、やはり日ごろ「万が一」を考えておくことは重要なのではないでしょうか。


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