在外投票に行ってきたけど・・・たったの約20%?!在外投票率、なぜ低いのか?

海外に出て暫く立ちますが、その間在外投票してきました。日本では、シルバーデモクラシーと呼ばれ、高齢者優遇の政治が行われる中、ワカモノの投票率は低いままです。若者の投票率と共に低いのが、在外投票率。投票率はなんと、約21%のみ。在外公館別のデータは公表されていないようですが、恐らく、低いところと高めのところがあるのでしょうが・・・悲しい結果に(第25回参議院議員通常選挙)。なぜ、こんなに低いのか!

在外選挙へ行こう
在外選挙

そもそも、在外選挙制度、在外投票とは?

海外に住んでいる人が、外国にいながら国政選挙に投票できる制度を「在外選挙制度」といい、これによる投票を「在外投票」といいます。在外投票ができるのは、日本国籍を持つ18歳以上の有権者で、在外選挙人名簿に登録され、在外選挙人証を持っている人です。(外務省「在外選挙制度とは」)

つまり、海外にいても、国政に一票を投じることができるのは、在外選挙制度の故です。

なぜ、投票率が低いのか

理由1: 投票場所が遠方にある

海外での投票場所は、在外公館です。幸いにして、在外公館のある土地に生活しているのであれば、直接行って投票することも可能ですが、公共交通機関で2時間、3時間とかかるという場合は、なかなか気軽に投票に赴けないということもあり得ます。

理由2: 郵便投票は手間と時間がかかる

理由1で述べた事情から、投票しないというのは残念な事。そのため、在外では。郵便投票が可能です。これを利用することで、移動の時間もコストも減らすことができます。しかし、郵便投票は時間がかかります。「郵便等投票」とは、登録者が、郵便や国際宅配便を使って直接、日本国内の選挙管理委員会に投票用紙を送付する投票方法です。手順は、①海外から登録先の市区町村選挙管理委員会に対し、投票用紙等請求書及び在外選挙人証を送付することで投票用紙を請求、②投票用紙を受け取る、③記載済みの投票用紙を登録先の市区町村選挙管理委員会に郵送し、投票する。土地の郵便事情により、配達日数が変わることが予想されるため、どれぐらいかかるかは不明ですが、時間に余裕をもっての行動が望まれます。

理由3: 日本の政治に疎くなった?!

海外滞在の理由はそれぞれ。そして、数年だけと思って移住したものの、長期にわたっての滞在となって、日本の政治に疎くなってしまっている。インターネットがあり、海外でNHKなどの日本のテレビの受信(有料)も可能になっているものの、積極的に見なければ、日本にいる時ほど情報が入ってこないのは当たり前のこと。知らなければ、積極的に投票に赴く気にならないだろう。

理由4:何か変わるの?という白け

どの政党が政権をとっても、何も変わらない。自分たちの生活がよくなるわけではない。それらを考えても投票の意義を感じないという人も・・・これは、在外投票に限ったことではないのですが、投票所が遠いうえ、何も変わらないと思っていたら、余計に行こうとは思わないですね。

そもそも、在外選挙人証を取得するにも手間と時間が必要です

国外に出るとき、転出届を出すのですが、その時に在外投票に自動的に切り替わるわけではありません。そして、時間がかかります。

登録方法は2つ

現在、この在外投票をするための登録方法は2つあります。出国前、転出届を提出する際に市区町村の窓口で申請する「出国時申請」と、出国後に居住している地域を管轄する日本大使館・総領事館および、出張駐在官事務所に申請する「在外公館申請」があります。

3カ月ルール
二つの方法ともに、3カ月ルールに配慮する必要があります。まず、出国時申請となる場合は、転出予定日までに当該最終住所地に3か月以上居住していること、在外公館申請の場合は登録されるため、その在外公館の管轄区域内に引き続き3か月以上住所を有していることが必要です。ただし、登録の申請については3か月経っていなくても行うことができます。

制度、登録の詳細については、「総務省:投票制度、在外選挙制度について(外部リンク)」をご確認ください。

在外選挙人名簿への登録・在外投票

私は、海外での滞在が長くなるかも・・・と決まった時点で登録することとしました。在外公館で申請し、在外選挙人証を受け取るまでに約3か月ほどかかったことを覚えています。在外選挙認証は、カードサイズに折りたためて、お財布に入るサイズ・・・とはいえ、毎日、毎月使用するものではないので、お財布に入れて持ちあるくものではありませんが、それ故に居住国が変わっても、他のカードと一緒に保管して、失くさずに済みました。(逆に、小さいがゆえになくす人もいるのかもしれませんが・・・)

現在は在外の大使館がある街に在住しているために、時間を見つけて投票に行くことは難しいことではありませんでした。大使館の多目的スペースは簡易な投票所になっており、その場に待機していた、スタッフの方々にサポートいただきながら、ストレスフリーで投票を終了することができました。私がたまたま、ピーク時に訪れたのか、わかりませんが来館時にはそれなりに人が訪れていた印象です。

どの政党になっても政治、我々の生活は変わらない、・・・気持ちはわかります。また、在外投票は、国内での投票に比べて、時間や手間がかかりますが、それでも今回の衆議院選挙の在外投票率が少しでも上がっているといいなぁと思いました。

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