フィリピン選挙2016!前日

数カ月渡る白熱した選挙戦も明日で決着する。

5月9日の選挙前日の街は、母の日とも重なりにぎやか。そこかしこに張り出された候補者たちのポスターの色合いにフィエスタのような雰囲気さえ感じさせる。

フィエスタと選挙投票日前日の大きな違いは、アルコール飲料の禁止。つまり販売、そして路中で見かけるタンバイ連中の飲み会(道にテーブルを出して酒のつまみを頂きながら一杯やる行為。これは実は禁止なのだが、フィエスタのシーズンは特によく見かけられる行為である。)も勿論禁止である。

そのため、スーパーのアルコール飲料の売り場にはカーテンがかかり、張り紙が張り出されている。これは勿論、無用な争いごとを避けるためである。

投票日前日と当日の飲酒禁止!
スーパーでも酒類の販売は禁止されている。

投票が出来ぬ身としては何としても平和で、公平な選挙を望むものであるが、毎度ながら公正とは行かぬ選挙であるのが何ともである。

ここでは、選挙権の売買行為が頻繁に確認される。
候補者のサポーターが街を巡回し、金銭を配布して候補者への投票を促すというものである。

近頃は、選挙民の写真入りのカードを配布している。カードには個人名、住所、本人の写真までは入っており、手が込んでいる。これを表示すると大体500ペソ程のキャッシュを得ることが出来る。街によって値段はまちまちである。

断わっておくがこれは明らかな不正である。しかし、今をもってなおなくならない習慣である。
マニラなどでは、生活困窮者が集住する地域にて行うのだとか。

街のそこかしこに張られる候補者のポスター
生活困窮者に金銭のサポートが選挙戦を見越したこの時期に行われるのも一般的。しかしこれは、“元々政府予算として正式に使われるべき金銭を市長等しかるべきポジションにいるものがあたかも自分のポケットマネーとしてサポートするかのようなかたちをとる。

これらのお金を考えると、政治家が当選後ますます不正に手を染める理由の1つを理解できる。彼らが費やしたお金を回収すべく不正を行う。
当に悪循環!

お土産屋のTシャツも候補者をサポートするプリント入り

先ほど述べた候補者のそこかしこに張られたポスター。実はこれも指定個所のみとなっているが守られていないのが実情。

昨日5月6日選挙区を回り公正な投票を呼び掛ける活動に参加した際もありとあらゆるところにポスターが貼られていた。雨風にさらされ、既にボロボロというものもあり、当にゴミと化している。それでもやったもの勝ちなのだ。

公平とは言い難い選挙、しかし暴力行為や当日の不正がないことを心から祈りたい。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

0 件のコメント :

コメントを投稿

Subscribe