フィリピン選挙2016―投票日の様子

投票日の朝は静かに訪れた。連日のどんちゃん騒ぎがうそのようである。勿論、飲酒が投票日の前日と当日に禁じられているということもあるのだが、心なしかひっそり、夏の暑い日差しがじりじりと静かにアスファルトを熱している。
2016 Philippine National Elections
Googleの今日のアイコン、投票するキャラクターたち

近所にある投票所をちょっと覗いてみた。

近所の投票所は小学校。ここでは三つのバランガイ(フィリピンの行政の最小単位)に登録する有権者が投票に訪れる。

小学校の入り口にはとある政治家のサポーターらしき人たちがサンプルの投票用紙を配布している。タダの見本ではなくて、勿論票を投じて欲しい候補者の名前がばっちり入っている“見本”である。

また入り口には警察官が配置され、トラブルに対応しべくスタンバイしている。しかし、ややリラックス。

小学校のいくつかの教室が使われている。
教室の前には有権者のリストが掲示され、各バランガイごとに投票場所が決まっている。リストには名前、住所、生年月日までが掲載されている!

投票所には各党から送られたウォッチャーがいる。選挙の公正さのために配置されたと思っていたが、役割について聞いてみるとそれほどはっきりしていない様子。

教室の中では有権者が投票を行っていた。一人が投票に要する時間は15分~30分ほどとのこと。
教室に並べられている椅子の数は約10程、そのため有権者は夏の暑い日差しの中自分の順番を待たねばならない。待合場所は日陰となっているがそれでも暑い。

投票所は朝6時から夕方5時まで。前日投票がないためその当日仕事が休めなければおのずと投票の機会が奪われる。そのため、投票日の今日は休日となっている。

有権者以外が本来うろうろしてよい場所ではないので、早々に退散することに。

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2 件のコメント :

  1. いつも読ませていただいています。5月1日からGawad Kalingaで学ぶため、フィリピンへ1年間の留学に来ています。Gawad Kalingaについての記事がすごくわかりやすく、参考にさせていただきました。

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  2. いつも読んでくださっているとのこと、本当にありがとうございます。GKへはインターンシップか何かで来られているのでしょうか。とても興味深く、そして影響力のある団体で、GKで学ばれるとのこと、うらやましいです。留学中のことなどお忙しいとは思いますが、是非シェアしてください。
    今後もよろしくお願いいたします。

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