ジョージアのフラッグキャリア!ジョージアン・エアウェイズ(Georgian Airways)の搭乗体験

ジョージアからオランダまでの直行便のある、ジョージアのフラッグキャリア、ジョージアン・エアウェイを利用しました。実は、トビリシからイスラエルに旅行した時もジョージアン・エアウェイを利用し、今回は2回目。利便性、その搭乗体験をご紹介します。
Georgian Airwaysの機内から撮影
Georgian Airwaysの機内から撮影

ジョージアン・エアウェイズの基本情報(略史、就航都市数、荷物重量、食事)

ジョージアン・エアウェイズはトビリシ国際空港をハブ空港とし、現在主にヨーロッパと西アジア方面の22都市に就航、18箇所(うち2箇所はジョージア国内)にオフィスを有する、ジョージアのフラッグキャリア。前身はAirzenaで、同社は1994年にジョージアのフラッグ・キャリアとなり、2004年に社名がジョージアン・エアウェイズになりました。現在のオーナーは、ジョージア人ビジネスマンのローマン・ボケリア(Roman Bokeria)。メインの使用機は、ボーイング。

預け、機内持ち込み荷物サイズは一般的な容量で、エコノミーでは23キロの荷物を一つと、機内持ち込みは8キロまで。短いフライトでは軽食が、長時間(といってもせいぜい4時間から5時間)では、食事付きです。

フラッグキャリアであるため、ヨーロッパの主要都市とは直行便があるのがありがたい所です。しかし、毎日就航しているわけではないので、それが難点。

ジョージアン・エアウェイズ
ジョージアン・エアウェイズ

過去に事故はあったのか?

いつも確認してしまうのが、事故があったか否かということですが、確認できる限りでは、事故は一度、国連チャーター機としてコンゴ共和国のキサンガニからキンサシャに向かう際、着陸時に落雷のために墜落し、乗客32名が亡くなり、1名が重体。パイロットの訓練不足、不適切な判断が指摘された事故でした。

利用してみて

西ヨーロッパの主要都市との直行便がある

アムステルダムとの直行便が月曜日と土曜日に出ています。アムステルダムまで、多くの便はトルコ経由、あるいはドイツ経由で、空港での待ち時間を合わせて7時間から10時間以上かかることもあります。これを考えると、たったの5時間でアムステルダムに到着できるというのは。時間的には、トビリシから陸路でズグディディやバトゥミなどの都市向かうときにかかる時間、あるいは日本とフィリピンの飛行時間。しかし、毎日就航しているわけではないところが難点ですが、曜日があえば利用価値大です!

ちなみに、トビリシとアルメニアのエレバン、ロシアのモスクワ、イスラエルのテルアビブ間は毎日就航しています。

お値段は高すぎず、安すぎず

LCCではないため、決して安いわけではないものの、高くもないと思われます。トビリシ発でアムステルダム行きの往復の場合は、約300米ドルほど※この値段は時期による。しかし、経由地を含む他社との差は30米ドルほど。LCCであるペガサス航空の場合は、200米ドルほどで、トビリシとアムステルダム間を往復できますが、この値段は、預けの荷物もなく、食事もつけない場合です。預け荷物や食事を含めると300米ドル弱となります。

ちなみに、TAROM航空(ルーマニアのフラッグキャリア)のオフピークシーズンは安く、空港滞在時間が短くてよいのですが、飛行機がキャンセルということも多いので、確実に移動したい時は、TAROMは利用しないのが無難。

予約は簡単、でも支払いがわかりづらい

ウェブサイトはジョージア語、英語、ロシア語の三ヶ国語。支払い時、地元の銀行とロシアの銀行のロゴのマーク表示されます。ジョージアに生活する人でかつ、預金口座がある人は地元銀行のロゴをクリックしてしまうのですが、これはラリ口座のみのため、クレジットカードの場合は、ロシアの銀行のロゴ(ロシア圏で生活したことがない人にはあまり馴染みのない名前の銀行)をクリックして支払います。

著者は、なるべく航空会社から直接チケットを購入しています。理由は、何か問題があった時に、問い合わせしやすいため。問題とは、キャンセルや遅滞などが出発前や出発当日に起こった場合です。そのため今回も、ジョージアン・エアウェイズのウェブサイトから直接予約し、チケットを購入しました。もちろん、旅行会社から購入するよりも少々割高になる時もありますが、安心です。

機内食は改善の余地あり!

イスラエルに行くときの軽食は、ねぇ、ジョージア料理、美味しいのに、機内食はどうしてこんななの?と言いたくなるほど、美味しくありませんでした。まずい!というのは正確ではなく、コンビネーションが悪いように思います。

パンとご飯の選択肢がありましたが、ご飯はデザートご飯でレーズン入りの劇甘飯粒。そこに、人参味が濃厚なナッツと人参のサラダ、パン、マフィン・・・。だれがメニューを考えたのか!と言いたくなるほど、合わないです。

しかし、ジョージアのレモネードがドリンクのチョイスとしてあるのは、ジョージア的でGood!タラゴン味のレモネードをいただきました。ジョージアンワインは今回確認できませんでした。

Georgian Airways の機内食
今回はは、マッシュポテトとソーセージか甘いデザートご飯とのチョイス(写真左)。箱に入っているのはみな共通。小さく切ったハチャプリ、マフィン、パンと人参サラダにタラゴン味のレモネード。

[ジョージア] 炭酸飲料とどう違うの?ジョージアでおなじみのレモネード

機内エンタメはありません

機内には特にエンタメ用の機器はありません。なので、本を持ち込まない限りは、機内誌「GA」(ジョージア語と英語)を読むか、寝るしかない状況です。
「GA」は、ジョージア語のみの、地元の人向けのページ、一般的な内容はバイリンガルページを設けています。個人的には、ジョージアトリビア!みたいな内容があったらうれしいのですが、それはありません。

CA(キャビン・アテンダント)はコーカサス美女

CAはコーカサス美女。すらっとした手足、彫りが深く、大きな瞳、薄い唇・・・同性が見てもうっとりの美女。いやらしい、おじさん(差別的で失礼!)のようなことを言って大変恐縮なのですが、目の保養になります。しかし、ジョージア/コーカサスの美の基準が高いので、標準と言ってしまえばそれまでなのですが、美しいです。

その他いろいろ

2019年から新社長

昨年、ビジネスマン、ローマン・ボケリア(Roman Bokeria)が新社長として就任しました。同氏は、ロシア(サンクトペテルブルグ国立大学)、ジョージア(トビリシ国立大学、スフミ校)、アメリカ(タンパ大学)で、ビジネスと財務に関する高等教育をうけ、学士と修士(MBA)を持っています。ジョージア政府の監査として、7年務めるも、前政権(サーカシビリ)との折り合いが悪く、アメリカに渡り、その後不動産ビジネスで成功しています。その関係で、現トランプ大統領とも親交があります。奥さんは、ロシア人の実業家、Georgian Business Brokerageの社長を務めています。

トビリシーテルアビブ間はロシア人旅行者多し

ロシア人の乗客が多く、よく喋るのが印象的でした。また、座席が決まっているにもかかわらず、皆、とても自由(笑)。空席が見つかると、移動し始めていました。そんな中、ロシア人のおばちゃん、著者の席を占拠していたので、「そこ、私の席です」と言えども、どいてくれず(笑)CAさんにそのことを告げると、CAさんとおばちゃんのコメントの応酬が続き、渋々おばちゃんがどいた・・・ということもありました。 

ジョージア企業を利用する!

薬を除いては(ジョージア人の友人も、ジョージア産の薬剤は効力が薄いと、勧めません!)著者はなるべくジョージアで生産されたもの、ジョージア企業のものを購入しています。

今回の旅も、実はオランダ航空というオプションがあったのですが、やはり、ジョージアの企業のサービスを利用したいと思い、ジョージア航空を利用しました。上記の通り、食事は改善の余地あり!ですが、他、サービスへの不満はありませんでした。是非、ジョージアン・エアウェイズで快適な空の旅を。

関連ブログ「ジョージアのポテチの食べ比べーFrixx (Caucasus chips)

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