LLCのペガサス航空(Pegasus)を利用してみて,感想・評価

久々の空の旅、今回は一度も利用したことがないLCC(Low-Cost Carrier)=格安航空会社ペガサス航空を利用してみました。利用した区間は、ジョージアの首都トビリシーイスタンブール、アムステルダムです。

ペガサス航空とは、トルコ周辺地域を旅行する人には知られている、トルコの格安航空会社です。公式ウェブサイトによるとトルコ国内では33便、国際線72便、41カ国合計102都市に就航しています。81機体を所有し、その半数以上が189名が搭乗可能なBoeing 737-800です。1990年に始まり、これまでの事故は3度あったものの幸い死者・負傷者は出ていません。ハブ空港はサビハ・ギョクチェン国際空港、イスタンブールのアジア側に位置しています(アタテュルク国際空港はボスポラス海峡を挟んでヨーロッパ側にあります)。
サビハ・ギョクチェン国際空港のペガサス機
サビハ・ギョクチェン国際空港のペガサス機

利便性

利便性は何によって図られるかですが、ここでは、予約方法、チェックイン、利用空港の3つの点から述べたいと思います。

予約は、もちろんオンライン。ウェブサイトの案内はトルコ語と英語を入れた10言語で表示可能。日本語はありませんが、案内表記は明瞭です。英語で予約をする場合の決済は英国ポンドで、ビザとマスターのカードの使用が可能です。

ちなみに、Basic、Essential、Advantage、Business Flexから選べます。Basicが一番安いチケットで、チケットと機内持ち込みの荷物8キロのみです。Essentialでは、上記に更に、預けの荷物がトルコ国内で15キロ、国際線で20キロまで可能となります。Advantageでは、Essentialの条件に更に座席の選択が可能となり、サンドイッチの機内軽食付となります。Business Flexでは、機内持ち込みが12キロまで可能となり、座席の選択、フライトの変更が出発の2時間前まで可能になります。食事の注文(機内でも購入することができます)、往来の便を変更できるチケット(差額が生じた時に支払わないといけないがペナルティなしで変更可能)、預け荷物もここで支払い。

著者の利用した便では、オンラインチェックインが出来なかったので、カウンターに並ぶことに。荷物の重量チェックは厳しくもなく、易しくもなく。それなりに人も並んでいましたが、比較的スムースでした。

上記の利用区間、LLC用の空港(都市のアクセスの悪い場所にある空港)を利用するでもなく、トビリシの国際空港を出発し、オランダのスキポール空港に到着することができました。※オランダの就航都市はアムステルダムのスキポールとロッテルダムがあるが、ロッテルダムのアクセスはあまりよくありませんので、到着空港は就航する都市次第でしょう。

ペガサス航空の機内誌、機内(軽)食メニュー
ペガサス航空の機内誌、機内(軽)食メニュー




価格

一般的LLCと同様ですが、著者が調べたところ、トビリシーイスタンブールーアムステルダム往復は激安というわけではありませんが安定的なやすさです。3月下旬、上記の便でBasic(チケットと機内持ち込みの荷物のみ)で日本円で約20,000円でした。

ちなみに、ジョージアのクタイシ国際空港からのヨーロッパ向けの便は、時期によって更に安くなります。

乗り換え

サビハ・ギョクチェン国際空港に到着し、そこから出発。通常、国際線の乗り継ぎの場合は、再度手荷物の検査があるのだが、ここでは、サビハ・ギョクチェン国際空港に到着後、国際線乗り継ぎの乗客がひとところに集められ、移動。そのまま搭乗口にいくこととなりました。荷物検査がなく、楽でした。

機内持ち込みと預けの荷物について

機内持ち込みは、40cm x 55cm x 20cmの大きさで8キロの重さで、一つのみ(Business Flexのみ12キロまで可能)。機内持ち込みの荷物は他のヨーロッパのLLCと比較してそれほど厳しくない様子。ポーチのような小物も大きなバックに仕舞い入れろという航空会社もある中、手荷物を2つとハンドバックを下げているご婦人を見かけたりした。預けの荷物は有料。国際線では20キロまでです。著者はちょっとオーバーしてしまい空港で調整(荷物を抜いて)なんとか20.8キロで通してもらいました。

出発・到着の時間帯

これも就航都市次第でしたが、往路トビリシーイスタンブール間はいくつかの選択肢があったなか、早すぎず、遅すぎない午後4時台の便がありました。オランダには現地時間で午後9時過ぎに到着しました。しかし、復路のイスタンブールートビリシ間は、乗り継ぎの関係で早朝の到着となりました。
サビハ・ギョクチェン国際空港はペガサス航空のハブ空港
サビハ・ギョクチェン国際空港はペガサス航空のハブ空港、そのため多くのペガサス機が待機しています。

有料機内食の種類

特別機内食(スペシャルミール)があり、糖尿病者対応の食事、サラダ、寿司、グルテンフリー、ローカロリー、赤ちゃんようの食事まであります。これらは事前に注文しないといけませんが、機内ではサンドイッチ等の購入も可能、お値段は3ユーロ程から、水は350ミリで1.5ユーロほど。現金あるいはカードでの決済も可能。

機内エンタメ

LLCなのですが、機内エンタメがあります。個人用スクリーンはありませんが、個人携帯で鑑賞が可能です。搭乗してすぐは、携帯の電源を切るように機内アナウンスがあります。機内モードではだめな様子。それから、しばらくすると機内で携帯が使用できるようになってから、機内モードとします。そこからWifiをONにして、ブラウザーを開いてfun.flypgs.comと入力すると映画、TV、フライト情報などが見られるようになります。

LLCだから・・・と機内で読む本を用意してきたのですが、どんな映画やTVがあるのかと、ついつい興味本位でエンタメチャンネルをザッピングしてしまいました。

 ペガサス航空、機内エンタメの説明書き
ペガサス航空、機内エンタメの説明書き

マイレージはあるか?

BolBolという独自のマイレージがあります。トルコ在住で、ペガサス航空を頻繁に利用するのであれば、マイレージのメンバーになる価値は十分にありますが、それ以外だと考えてしまいます。

まとめ

値段、利便性等総合的に一般的LCCと大きな違いはありませんが、機内エンタメがあるということでは、頑張っているなぁという印象をうけます。もし、トルコーヨーロッパ間の移動を安くしたいという場合は、一見の価値ありです。

著者はよくMomondo等航空運賃比較サイトを利用しますが、今回はそこで確認しつつ、それら安価な価格を表示したペガサスで購入しました。

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