フィリピン人と宴会を愉しむためのタガログ語の歌リスト

年末になり、宴会シーズンとなりました。フィリピンでは国民の大半がクリスチャンということもありクリスマスを盛大に祝いますが、年末年始も家族、友人で、飲めや歌えやの大宴会となることもしばし。そこで登場するのがカラオケセット。

フィリピンのカラオケ機は一昔前のゲームセンターのゲーム機のような木製のでかい箱のような作りと、何十年前ものカラオケを思わせるような音質、ネットに繋がっていないため、歌は最新のものではないというのが特徴です。

そんな前時代のカラオケ機ですが、平均的なフィリピン人は多くの曲を知っているため、カラオケは盛り上がります。特に英語の名曲を多く知っており、彼らとカラオケに行くと、レパートリーの多さに驚きます。

日本人はあまり英語の曲のレパートリーがない、ましてやタガログ語の曲など知らない!ということで、聞き役となってしまいがちですが、是非カラオケ交流を最大限エンジョイしてほしいです。ということでもし、フィリピン滞在中カラオケの機会があったら是非チャレンジしたい曲10選、勝手に選んでみました。


タガログ語でカバーされている日本の歌

全く海外の知らない曲を外国語で歌うというのはハードルが高いので、ここはやはりおなじみの曲から。タガログ語でカバーされた日本の曲、3選です。

「lumayo ka man sa akin(もし、あなたが離れたら)」ーRodel Naval
「シングル・アゲイン」ー竹内マリア

オリジナルの竹内まりあさんの「シングル・アゲイン」は89年に発表され、おなじみの火曜サスペンス劇場の主題歌となっていた時期がありました。歌詞にみてとれるように女性がかつて付き合っていた男性に浮気され、後にその男性も相手に振られ一人きりになったと聞いた時の女性の複雑な心情を詞にした曲です。

一方、フィリピンのカバーを歌うのは、男性歌手のRodel Navalさん。別れた女性を今でも想う、「今でもまだ愛している、君のことが忘れられないんだ」等々フィリピン人(男子)の恋愛観を歌っています。

Lumayo Ka Man Sa Akin by Rodel Naval
https://www.youtube.com/watch?v=uWjy2DhXm3Q


シングル・アゲインを聞くと、同時に火曜サスペンスのテーマソングを思い出してしまいますが・・・



「honey my love so sweet 」ーApril Boys
「いとしのエリー」ーサザンオールスターズ

いとしのエリーは、79年に発表されたサザンオールスターズの曲で、TBSのドラマ「ふぞろいの林檎たち」の主題歌でした。シンプルな歌詞の中に深い愛情を感じる歌詞がとても印象に残ります。ボーカルの桑田佳祐さんの独特なハスキーな声、古さを感じさせない曲は100年たった後でも、人々に楽しまれるのではないかと思います。

フィリピンではApril Boysという男性のグループがカバーしました。歌詞もお国柄が現れており、片思いをする男性の一途さを歌っていますが、歌詞でしつこいくらい「Mahal kita(I love you)」を叫んでいます。日本語の歌詞を知っている人間にとっては、ちょっと違うんだけどなぁと思うこともしばし。



「IKAW PA RIN(あなたをまだ)」ーTed Ito
「最後の言い訳」ー徳永英明


「最後の言い訳」は歌手の徳永英明さんが88年に発表した曲です。おそらく、すれ違いで別れることになってしまい「こんなに愛した僕のすべてが言い訳になる」と時すでに遅くて、後悔の思いを感じる曲です。

IKAW PA RINはTed Itoのカバーで、けんかか何かで相手が出ていって清々したと思ったけれども、彼(女)を思い出して、戻ってきてほしいという思いが歌われた曲。Ikaw pa rin
は歌詞ikaw pa rin ang iniibig ko(今でも貴方を愛しています)からとってきたものだと思います。



実は他にも「償い」ーテレサ・テン、「First love」ー宇多田ヒカル、「果てしなく続くストーリー」ーMISIA等の曲もカバーされており、フィリピン的文脈の歌詞に置き換えられ、歌われています。

タガログ語の曲

日本語の曲のカバーではありませんが、パーティーが盛り上がるだろう3曲を紹介します。

「アナック(ANAK)」ーフレディー・アギラ (Freddie Aguilar)

「アナック」は1977年にフィリピンでヒットした曲。Anakとは、タガログ語で「わが子」という意味。
歌詞の内容は、親が息子がよからぬ道に進むことを嘆く内容である。26言語に訳詞され、日本では加藤登紀子や杉田二郎によりカバーされています。

「カタワン(Katawan)」ーハギビス(Hagibis) 
「カタワン」というのは体という意味で、曲中で繰り返されます。彼女もいなくて、独身で、きれいな女性をこよなく愛する・・・云々ととにかく、どうしょもない歌詞なのですが、歌に自信はないけど、パーティーを盛り上げたい人は踊りを含めるとよい余興になります。


「アカップ(Akap)」ーイマゴ (imago)


Akapは抱擁という意味。少々乙女ちっくな、2004年発表された曲を一曲。Nagtatanong
Bakit mahirap、Sumabay sa agos、Ng iyong mundo(なぜ、世の中の流れに遅れを取らずに生きることが難しいか尋ねたの)と始まるので、歌詞の内容は少々掴みどころがないのですが、イマゴの曲はaの音が少なく、唄いやすいと思います。タガログ語の曲は、場合によってはAが多くて、歌うのが辛いのですが、このAkapという曲は音程も取りやすくて歌いやすいと思います。

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