ジョージア滞在時、必ず行きたい観光地は世界遺産の街、ムツヘタ(Mtskheta)。紀元前4世紀から5世紀までのイベリア国(ジョージア東部、現在のカヘティ地方にあった国)の首都として栄えました。
この地にある教会や修道院が「ムツヘタの歴史的建造物群」として世界遺産として1994年に登録され、コンパクトで美しい町並みは一年を通じて観光客を惹きつけています。その古都ムツヘタまではわずか30分!(渋滞がなければ20分!!!)、近い観光地である故、公共交通機関を用いて行くのがよいと思います。その方法をご紹介します。
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トビリシからムツヘタへの行き方 |
トビリシ中心地からディドゥベ(Didube)駅のターミナルまで
このムツヘタは、トビリシ中心部から北部わずか20キロの距離にあり、そのため、マルシュルートカ(マルシュ)という小型の乗り合いバスで30分以内、あるいは20分で到着できる距離です。しかし、そのマルシュの乗り場は、中心から少々外れた、地下鉄駅ディドゥべのターミナル周辺にあります。
そこに向かう方法は、3つ。地下鉄、バス、タクシーです。その中でオススメなのは、地下鉄の利用。道の混雑に影響されない地下鉄スタベリ駅からディドゥべ駅には約10分で到着してしまいます。
ルスタベリ駅
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地下鉄ルスタベリ(Rustaveli)駅の正面入口
(駅入口の左手側はしばらく工事中という状態が続いています) |
地下鉄バスのように現金は利用できないので、チャージできるカード(スマートカード)を購入し、それを改札にかざすだけです。料金は0.5ラリで、一律です。
地下鉄の利用方法は、「
[ジョージア] トビリシ(Tbilisi)庶民の足ー地下鉄利用のススメ」にてご紹介しましたので、詳細はそちらでご確認ください。
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ジョージアの地下鉄駅改札 |
改札を入ってすぐにプラットフォームに一直線に伸びるエスカレーターがあります。ルスタベリ駅のエスカレーターは長く、高所恐怖症の人であれば、きっと足がすくむでしょう。
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地下鉄ルスタベリ(Rustaveli)駅構内、季を感じる長いエスカレーター |
長いエスカレーターを降りると2つのプラットフォームが見えます。エスカレーターから降りて左手がディドゥべ駅があるトビリシ北に向かう車両が停車するプラットフォームが入る場所です。
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行き先が書かれている掲示板を確認する。
目的地を探し、その矢印の向きを確認。 |
駅構内には時刻表はありませんが、電光掲示板には、電車到着までの時間が表示されているため、次の電車の到着までどのくらい待つ必要があるのか、電車の移動は約10分。
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ジョージア、地下鉄駅構内の電光掲示板、緑が到着までの時間が緑色で記されている |
ディドゥべ(Didube)駅構内
地下鉄ルスタベリ駅から5つ目がディドゥべ駅です。到着後は、電車を背にして右側にある改札を目指して歩きます。
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ディドゥべ(Didube)駅構内改札に向かう人の流れ |
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ディドゥべ(Didube)駅構内改札 |
改札を出ると、頭上に大きな案内板があります。この案内板の下を通り、左折して階段を下に下ります。
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ディドゥべ(Didube)駅の掲示板による案内、階段を上がらず、そのまま直進し、右折して階段を下る。 |
階段を下って右折。スプレーでマーキングされている怪しげな地下道に入りますが、気にせず直進していくと、小さなお店が左右に見えてきます。それを更に直進すると、外に出ます。
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ディドゥべ(Didube)駅から外に続く地下道 |
ディドゥべ駅からムツヘタ行きのマルシュルートカ乗り場まで
ディドゥべ駅地下道から外に出たら、直進します(道がわかりづらいのですが、バンなどがまとまって停車している場所が左手にあるので、そこに並行しているお店が両サイドにある路地というか小さいアーケードです。)。左右に小規模のパン、雑貨を販売する商店が見えますが、それらを通り抜けて行きます。
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ディドゥべ(DIdube)駅の出入口付近。これを背にして歩きます。 |
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写真が少々切れていますが、写真左手側にある電光掲示板も目印となります。 |
少々歩みをすすめると、車道に出ますので、ここを渡ります。メガネ店と雑貨屋のある狭い路地を抜けて行くと、マルシュが停車している場所が見えます。
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少々歩みをすすめると、車道に出ますので、ここを渡ります。 |
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野菜や果物を販売している人たちが左右に軒を並べている細い路地を通り抜ける |
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マルシュルートカの乗り場
ディドゥべのターミナルにはこのような場所が多いため、わかりづらい |
チケットの購入と乗車
路地を抜けてすぐに左折。ムツヘタ行きのマルシュのチケットが販売されているブースがあります。しかし、手前の商店のディスプレイや停車している車両で見えづらい場所にあるので、ムツヘタ行きのマルシュを探したらよいでしょう。
マルシュのフロントガラスに行き先が英語でも「MTSKHETA」書かれているため、それがムツヘタ行きのマルシュであることがわかります。その車のすぐそばにブースがあり、そこで乗車券が販売されています。
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「MTSKHETA・TBILISI」とフロントガラスに行き先が記されているマルシュ |
ブースではご年配の女性が販売していることが多いので、英語は通じない(ジョージア語とロシア語は通じる)ことが多いので、「行き先」とチケットの「数」のみを告げるのがよいでしょう。お値段は、2019年8月現在1ラリ(約37円)。レシートを手渡されますので、捨てないように。
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ムツヘタ行きの乗車券を購入できるブース |
ムツヘタ行きのマルシュを再度確認して、空いている席に乗車しましょう。マルシュのスケジュールはありません。マルシュの座席が全て埋まったら出発します。
ムツヘタでの下車場所はどこ?
降りたい場所で降りられるのがマルシュ、便利です。反面、外国人にはどこで下車するのがよいかわかりづらいかもしれません。
ムツヘタ観光では、スヴェティツホヴェリ大聖堂近くか、サムタブロ修道院近くで降りるのがよいでしょう。そのため、他の乗客や運転手に事前にそれを告げるか、目印が見えたら降りる支度をしておくのがよいでしょう。
下車場所の目印とは
ムツヘタの街に入るには、クラ川にかかる橋を渡らないといけません。橋を渡ったあとは右折、そのまま川を右手に直進していきます。しばらくするとスヴェティツホヴェリ大聖堂が近くに見えるので、そこで下車するのがよいでしょう。
それらの場所で数人の外国人観光客らしき人々が下車するので、一緒に下車という手もいいでしょう。
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ムツヘタのマルシュ下車目印 |
トビリシに戻る時は?
トビリシ行きのマルシュを見かけたら手をあげて止めることができますが、サムタブロ修道院近く、噴水がある場所周辺にマルシュの待合スペースがあるため、そこで待つのがよいでしょう。この場合のお金の支払いは到着した、下車時の支払いです。
交通手段が面倒くさいけどムツヘタへ行きたい場合
トビリシの旅行社は、ムツヘタ観光も扱っております。自分で行くのが面倒くさい!という場合はこうした旅行会社のツアーに参加するのもいいでしょう。英語ですが、ガイドが色々と案内をしてくれます。お値段の平均は、35ラリから40ラリ(1,100円〜1,500円弱)ほど。食事などは含まれていないので、20ラリから30ラリの食事を含め一人あたり55ラリから70ラリでムツヘタの観光を楽しむことが出来ます。
ツアー旅行のよい所は、面倒な移動が無いこと。また、ムツヘタで有名なジュヴァリ聖堂(Jvris)は、ムツヘタの街にはなく川を隔てた山頂にあり、タクシーで移動せねばならないのですが、ツアーの場合はそこへ行くこともパッケージに含まれているため、便利です。
まとめ
トビリシからわずか30分、ディドゥべターミナルからのマルシュルートカでわずか37円で行けるムツヘタは、数日しかジョージアに滞在しない旅行者、限られた予算のみの旅行者には特にオススメの場所。
世界遺産のある場所、これまで色々と行きましたが、大体は首都から離れていて、行くのが大変だったりするのですが、ここは首都トビリシのターミナルから乗り合いバスでわずか30分、いや20分でついてしまう観光地。大関栃ノ心の実家もあり、2018年彦根市とも「観光および歴史資産活用分野における覚書」が締結されたこの地域、今後ますます日本との距離が縮まるのではないでしょうか。そんな日本と縁のある観光地、ジョージア滞在の際は立ち寄ってみてください。
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