フィリピン関係のドキュメンタリーで日本で有名なのは、マニラの“ごみ山”を取材した「神の子」などです。新しいものでも政治・宗教・生活に密着したドキュメンタリーがあり、おススメです。
体格の大きな英国人バスドライバーがジプニー運転に奮闘する様子が描かれているのと同時に、ジプ二ードライバーの生活の様子、家族などが描かれており、ジプ二ードライバーの生活の様子を伺い知ることができます。
BBC Two Toughest Place to be a... http://www.bbc.co.uk/programmes/b00z08wd
カタールのドーハに拠点を置く、24時間のオンラインニュースサイトアルジャジーラで放送された「The Slum」。6回のシリーズで、フィリピンの大きなスラムの1つトンド地区で生活する人たちに争点を当てています。
ドキュメンタリーでは一回ごとのシリーズにテーマと、そのテーマを引導していく「主役」となる住民がいます。彼らの生活に密着し、声を聞いていきます。スラムでの経済的・環境的に苦しい生活を見ますが、それだけではない彼らを知ることになると思います。
2050年までには3人に1人はスラムで生活することになるという国連の統計があります。
アルジャジーラでは、フィリピン関係のドキュメンタリーが多いのですが、その中でも最新かつ、見ごたえのあるドキュメンタリーです。
ちなみに、数年前この地域でプロジェクトを実施したことがあります。皆「トンド」と聞くと、「危ない」「汚い」と言い、タクシードライバーもトンドと行き先を言っただけで行くのを拒絶するほどの場所。フィリピン人の友人たちですら、近くも通りません。
実際、ギャングの抗争あり、無法地帯とは言わないまでも込み合ったスラム故に起こった犯罪が分かりずらい部分もあり、外国人が物見遊山に立ち入る場所ではないことは確かです。ただ、ここにも人がいて、生活があることを「外部の」人間に知ってもらうよいドキュメンタリーです。むしろ、フィリピンの政策を考えている人たちに見てほしいなぁなんて思います。
フィリピンでは幼稚園・小学校からすでに英語教育が始まっています。アメリカの政策の故ですが、興味深いことにフィリピンに英語教育を推し進めたアメリカが教員をリクルートしにやってきて、実際私の旦那の友人も数学教師としてアメリカに渡った人もいるといいます。フィリピンでは教員に対しては、敬意をもって接します。アメリカではどうでしょうか。
ウェブサイト:https://www.aljazeera.com/programmes/witness/2014/10/learning-2014102101544615872.html
そこで、フィリピンの事業家が安価に人家に光をもたらす方法を提案。ペットボトルに水を入れ、それをフィリピンの多くの世帯が使用しているトタン屋根に設置するという簡単なもの。35万世帯がこの安価で容易な仕組みによる恩恵を受けているようです。
部屋の中が明るいというのは住環境を語る上で1つ重要な要件であると思います。そして、電気代が高いフィリピンでは、直射日光を避けつつも如何に外の明かりを取り入れるのかが節電と快適な住居を手に入れる1つのカギだと思います。
実際、マニラの幹線道路である通称EDSAの排気ガス、有毒な窒素酸化物の排出量は国連のWHOが定める安全とされる基準値の4.5倍。感じているレベルよりもはるかに危険な排気ガスを摂取していることになります。
この状況への対策は恐らく車体数を減らす、車の排ガス規制をするということしかないように思われますが、方法はそれだけでないようです。塗料会社が、窒素酸化物を中和し、空気を安全なレベルにまで清浄化するする塗料をつくりました。アーティストの協同で4,000平方メートルの場所にペイント。これは、空気清浄化する8,000本の木に該当するといいます。
ウェブサイト:https://www.aljazeera.com/programmes/earthrise/2013/10/series-four-episode-four-2013101464927116622.html
2018年1月に放送された「The Philippines' Baby Factory」は、貧困地区での未成年の出産に焦点を当てています。義務教育も終わっていない未成年(早い時には12歳前後)で出産するため、出産後も仕事につくことも出来ず、貧困状態のままです。
フィリピンでは未成年者が避妊具を入手する時や、HIVの検査には親の許可が必要になります。また、カトリックの故に避妊具の理由が「神の意志」に反することとして、使用を忌諱する傾向にあることがただあります。そのため、10代の妊娠の確率がぐっと高くなります。
また、人工妊娠中絶が認められていないために、非認可の場所で処置を行うということもあります。亡くなるケースもある他、中絶後の処置が悪く体調を崩してしまうこともただあります。それら、特に女性の人生に大きく影響を与えている、フィリピンの家族計画の問題にも触れています。
また、「Locked Up」近年の麻薬撲滅戦争によって、警察に拘束され収監される犯罪者の数が50%増。混み合う、刑事施設やそこに収監される囚人の人生に触れているドキュメンタリーです。
ウェブサイト:https://www.nationalgeographic.com.au/tv/deadliest-journeys/#about
関連ブログ:[ドキュメンタリー] 美を追求し続けた女の執念―「イメルダ」を観て (1)
ここで取り上げた以上にフィリピンを知るためのドキュメンタリーは多数あり、このブログでも適宜ご紹介していきたいとおもいます。
[ドキュメンタリー] 美を追及し続けた女の執念―「イメルダ」を観て (2)
[ドキュメンタリー] ジャーニー/ドント・ストップ・ビリーヴィン -現代版シンデレラストーリー?
BBCドキュメンタリー Toughest Place To Be A Bus Driver
これは数年前に放映された英国BBCの「Toughest Place To Be」というシリーズの1つで、英国のバスドライバーがフィリピンの乗り合い公共交通手段であるジプ二ーのドライバーに習って、マニラの町で運転を経験するというもの。体格の大きな英国人バスドライバーがジプニー運転に奮闘する様子が描かれているのと同時に、ジプ二ードライバーの生活の様子、家族などが描かれており、ジプ二ードライバーの生活の様子を伺い知ることができます。
BBC Two Toughest Place to be a... http://www.bbc.co.uk/programmes/b00z08wd
アルジャジーラドキュメンタリー The Slum 6回シリーズ
ウェブサイトより |
カタールのドーハに拠点を置く、24時間のオンラインニュースサイトアルジャジーラで放送された「The Slum」。6回のシリーズで、フィリピンの大きなスラムの1つトンド地区で生活する人たちに争点を当てています。
ドキュメンタリーでは一回ごとのシリーズにテーマと、そのテーマを引導していく「主役」となる住民がいます。彼らの生活に密着し、声を聞いていきます。スラムでの経済的・環境的に苦しい生活を見ますが、それだけではない彼らを知ることになると思います。
2050年までには3人に1人はスラムで生活することになるという国連の統計があります。
アルジャジーラでは、フィリピン関係のドキュメンタリーが多いのですが、その中でも最新かつ、見ごたえのあるドキュメンタリーです。
実際、ギャングの抗争あり、無法地帯とは言わないまでも込み合ったスラム故に起こった犯罪が分かりずらい部分もあり、外国人が物見遊山に立ち入る場所ではないことは確かです。ただ、ここにも人がいて、生活があることを「外部の」人間に知ってもらうよいドキュメンタリーです。むしろ、フィリピンの政策を考えている人たちに見てほしいなぁなんて思います。
アルジャジーラドキュメンタリー The Learning
これも、アルジャジーラ。フィリピン人女性教師2人がアメリカに渡り、高校教師として教壇に立つ様子が描かれています。フィリピンでは幼稚園・小学校からすでに英語教育が始まっています。アメリカの政策の故ですが、興味深いことにフィリピンに英語教育を推し進めたアメリカが教員をリクルートしにやってきて、実際私の旦那の友人も数学教師としてアメリカに渡った人もいるといいます。フィリピンでは教員に対しては、敬意をもって接します。アメリカではどうでしょうか。
ウェブサイト:https://www.aljazeera.com/programmes/witness/2014/10/learning-2014102101544615872.html
アルジャジーラドキュメンタリー A Liter of Light
常夏の国フィリピンはいつも明るいというイメージがあるかもしれませんが、都心部の低所得層の家はプライバシーもそして明かりがさしこむ窓もない場合で生活している場合が殆どです。そこで、フィリピンの事業家が安価に人家に光をもたらす方法を提案。ペットボトルに水を入れ、それをフィリピンの多くの世帯が使用しているトタン屋根に設置するという簡単なもの。35万世帯がこの安価で容易な仕組みによる恩恵を受けているようです。
部屋の中が明るいというのは住環境を語る上で1つ重要な要件であると思います。そして、電気代が高いフィリピンでは、直射日光を避けつつも如何に外の明かりを取り入れるのかが節電と快適な住居を手に入れる1つのカギだと思います。
アルジャジーラドキュメンタリー A Breath of Fresh Air
初めてフィリピンに来た人は恐らく、道端のゴミと同時に排気ガスで汚れた空気に気がつくと思います。実際、マニラの幹線道路である通称EDSAの排気ガス、有毒な窒素酸化物の排出量は国連のWHOが定める安全とされる基準値の4.5倍。感じているレベルよりもはるかに危険な排気ガスを摂取していることになります。
この状況への対策は恐らく車体数を減らす、車の排ガス規制をするということしかないように思われますが、方法はそれだけでないようです。塗料会社が、窒素酸化物を中和し、空気を安全なレベルにまで清浄化するする塗料をつくりました。アーティストの協同で4,000平方メートルの場所にペイント。これは、空気清浄化する8,000本の木に該当するといいます。
ウェブサイト:https://www.aljazeera.com/programmes/earthrise/2013/10/series-four-episode-four-2013101464927116622.html
アルジャジーラドキュメンタリー 101EAST
アルジャジーラのアジア地区に焦点を当てた番組です。フィリピンのみではないのですが、ニュースとなっていることが取り上げられ、30分弱でよくまとめられています。2018年1月に放送された「The Philippines' Baby Factory」は、貧困地区での未成年の出産に焦点を当てています。義務教育も終わっていない未成年(早い時には12歳前後)で出産するため、出産後も仕事につくことも出来ず、貧困状態のままです。
フィリピンでは未成年者が避妊具を入手する時や、HIVの検査には親の許可が必要になります。また、カトリックの故に避妊具の理由が「神の意志」に反することとして、使用を忌諱する傾向にあることがただあります。そのため、10代の妊娠の確率がぐっと高くなります。
また、人工妊娠中絶が認められていないために、非認可の場所で処置を行うということもあります。亡くなるケースもある他、中絶後の処置が悪く体調を崩してしまうこともただあります。それら、特に女性の人生に大きく影響を与えている、フィリピンの家族計画の問題にも触れています。
また、「Locked Up」近年の麻薬撲滅戦争によって、警察に拘束され収監される犯罪者の数が50%増。混み合う、刑事施設やそこに収監される囚人の人生に触れているドキュメンタリーです。
ナショナル・ジオグラフィック Deadliest Journeys - Philippines
フィリピンルソン島の山岳部の圧倒的な自然を背景に、死と隣り合わせの道を運転するバスやバイクドライバーに焦点をあてています。転落やがけ崩れの事故恐れながらもそれ以外に移動手段を持たないフィリピン住民のインタビューや山岳部での人々の生活の様子を交えたドキュメンタリーです。ウェブサイト:https://www.nationalgeographic.com.au/tv/deadliest-journeys/#about
イメルダ
このブログではひたすら社会状況に焦点をあてたドキュメンタリーを紹介しておりますが、ドキュメンタリーイメルダは、個人史であり、かつ生きたフィリピン政治の一部を紹介しています。以前ブログでも紹介させていただきましたが、これはマニラの観光名所や、フィリピン中部のレイテ島を訪れる際に見てほしい作品です。関連ブログ:[ドキュメンタリー] 美を追求し続けた女の執念―「イメルダ」を観て (1)
ここで取り上げた以上にフィリピンを知るためのドキュメンタリーは多数あり、このブログでも適宜ご紹介していきたいとおもいます。
関連ブログ
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