ジプ二ーの値上がりから見えるフィリピンでの金銭感覚

6月中旬からフィリピンのマニラでジプ二ーの料金初乗り8ペソから8.5ペソと、50センタボの値上がりをしました。日本円にして1.2円ほど。なーんだ、たった1.2円と思われるかもしれませんが、いくつかの点で生活にインパクトがあります。

ジプ二ーは庶民の足
庶民の足、ジプニー
庶民の足、ジプニー
一般的なフィリピン人は一日2回はジプ二ーを利用します。利用頻度が一番高い乗り物といっても差し支えないと思います。通勤・通学と多い人では、数回の乗り換えがあります。これまでの料金に最低プラス1ペソ、多い場合は数ペソが加算されます。つまり平均毎日プラス2円の値上がり、月60円の値上がりとなります。

されど50センタボ
それでも1ペソは約2.3円安いとおもわれると思います。お金の価値はその地域の人たちの給与、懐事情からはかられるべきと思います。
ILOの調べによると年収48万円。月平均15,000ペソの給与をもらっている計算になります。しかし、これはあくまでも正規雇いの場合、正規雇いの場合はボーナスの他、13カ月目の給与なるものを受け取れます。パートタイムで週に10のクラス(1コマ=一時間半)を持つ大学教員、初任給は8,000ペソ、18,700円ほど。



フィリピンペソの価値を円に置き換えてはかる
日本では大卒で20万、ILOの数値を借りるとフィリピンの初任給は3万5千円となります。そうすると5~6倍の差になります。
つまり、道端でストリートフードが販売されており、その価格が10ペソ、日本円で12円だった場合は、その数を6倍ほどすると日本円の感覚がよみがえると思います。
先日本棚を購入しましたが、価格は1,200ペソ、日本円では2,800円、日本円に置き換えると16,800円ほど本棚の購入に費やしたという感覚になります。

この計算は全てにおいて適応可能ではありませんが、フィリピンなどの経済格差にある国に来て、販売されている品物を見て「安い」と一言言う前に、現地の人たちがこれを購入するとどれぐらいのインパクトがあるのか、というのを考えてみてはと思います。

さて、ジプ二ーの値上がりですが、最低2円の値上がり(人によっては何回もジプ二ーを使うと思われるので、あくまで最低額を提示しています)を日々経験しています。日本円に置き換えると1日12円、そして月に約300円の値上がりとなります。多い人ではこの数倍となるわけで、何だ50センタボかと見逃せない値上がりです。

ちなみに地方は8ペソのままです。

関連ブログ

スポンサーリンク

スポンサーリンク

0 件のコメント :

コメントを投稿

Subscribe