ユーロビジョン・ソング・コンテスト(以下ユーロビジョン)毎年恒例の音楽コンテストです。各国を代表したアーティストが生放送で自らの楽曲を披露し、参加国が他国に投票して大会の優勝者を決定します。
日本ではそれほど知名度が高くありませんが、日本でも知られるアーティストがこの大会に参加しています。また、Netflix映画「ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語(2020年)」が公開されることで、認知度が高まったように思います。
『ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜』予告編 - Netflix
(c)Netflix Japan
ユーロビジョン2021のウェブサイト (c)Eurovision Singing Contest |
『ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜』予告編 - Netflix
(c)Netflix Japan
ユーロビジョンに参加した日本でも知られるアーティスト
2019年にヒットした「Arcade」、洋楽を聞く人であれば、聞き覚えのある曲ですが、ユーロビジョンで優勝したオランダ人歌手ダンカン・ローレンスの曲でした。
また、ひと昔前日本でも「All The Things She Said」でヒットしたロシア人のグループt.A.T.u.(タトゥー)も2003年に同大会に参加しています(3位)。髭の美女として有名なオーストリアの歌手コンチータ・ヴルストは、2014年の大会で優勝しています。ABBA(アバ)はスェーデン代表として参加し「ウォータールー」1974年の大会で優勝しています。これらを見ると、ユーロビジョンが欧州だけのものとはいいがたいと感じます。
ダンカン・ローレンス「Arcade」
The Netherlands - LIVE - Duncan Laurence - Arcade - Grand Final - Eurovision 2019
(c) Eurovision Song Contest
The Netherlands - LIVE - Duncan Laurence - Arcade - Grand Final - Eurovision 2019
(c) Eurovision Song Contest
参加国
大会に参加できるのは、欧州放送連合(EBU)の正加盟局で、正加盟局となるのは、欧州放送地域(EBA)の域内にあるか、欧州評議会の加盟国にある放送局とされています。「欧州放送地域」とは、東はグリニッジ東経40度まで、南は北緯30度まです。そのため、サウジアラビア北部、地中海沿岸諸国の一部分、アフリカのモロッコ、南コーカサスである3国、アルメニア、アゼルバイジャン、ジョージア、中東に属するイスラエル、イラク、ヨルダン、シリア、トルコ、また、東欧のウクライナもふくまれております。2015年からはオーストラリア!も含まれ、実際の「欧州」よりは広い地域をカバーしております。とは言え、イラク、ヨルダン、シリアは過去にまだ参加実績はないようです。審査方法
国内審査を経て参加した各国代表のアーティストがライブで楽曲を披露します。その後、参加国が自国以外の国に投票するほか、一般の視聴者からの投票も募ります。投票者が選好順序に従って候補にランク付けをする得点方式を採用しており、12点を最高点として、各国に点数を与えます。この審査、かつては審査員が行っていました。開催地
前年の優勝した参加者の国がホストになります。2020年は新型コロナ感染症のため大会が行われませんでしたので、2019年に優勝者の国、オランダがホスト国となり、5月18日、20日、21日にロッテルダムで開催されます。
使用言語
使用言語は、これまで様々な経緯を経て、現在は参加者が自由に選べるようになりました。よって、参加国の公用語で歌わず楽曲を英語化することで、非英語圏からの参加者は多くの視聴者に歌詞を通じて訴求することができ、恩恵をもたらしたといわれています。実際、優勝者非英語圏の歌手の優勝時の楽曲の多くは英語です。しかし、それでも公用語で歌う歌手はおり、個人的にはそちらの方が、興味深いと思っています。
どこで見られるの?
オランダのロッテルダムが会場で、チケットを購入し、コンサートとして鑑賞することもできますが、このコンテストのためにコロナ禍のヨーロッパに旅行する人はまずいないと考えると、TV視聴が一般的です。参加国は、各国のテレビ局で放映されます。テレビ局の一覧はユーロビジョンの公式ウェブサイトの「How to Watch」に、テレビ局一覧があります。日本のテレビ局では放送されませんが、公式Youtubeチャンネルで、ライブ放送が予定されています。(https://www.youtube.com/c/EurovisionSongContest)ライブ放送後も、大会の様子は同チャンネルにあり、大会後も視聴が可能です。
見どころはもちろん、歌自体ですが、パフォーマンスが面白いアーティストもおり、それらをみるのも楽しみの一つだと思います。また、パフォーマンスの前に国名が出てきますが、各国に思いを巡らしながら、視聴しています。
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