もちもち、ココナッツの甘い風味のプチ蒸しパン、フィリピンのおやつプト(Puto)[レシピ]

弾力があり、口に入れるとほんのりとココナッツの香りがする、一口サイズの米粉で作られた蒸しパン、Puto(プト)は、フィリピン人一般に愛されているおやつです。おやつですが、このプトは、よく主菜である、ディヌグアン(Dinuguan:豚の血のシチュー!!)あるいは、おやつであり、お祝いの日に用意されるパンシット(Pansit:焼きビーフン)に添えてサーブされることがが多く、ただのおやつではないものの、主食ではない、微妙なポジションにあります。蒸しパンと主菜、少々不思議な組み合わせですが、しょっぱい系の味と甘い味を一緒に楽しみたい、フィリピン人お気に入りの食べ合わせです。

関連ブログ「豚の血のシチュー、フィリピン郷土料理 ディヌグアン(Dinuguan)

フィリピンの蒸しパン、ㇷ゚ト
もちもち、ココナッツ風味のフィリピンの蒸しパン、ㇷ゚ト

お茶でも頂きながら、単品でもおいしくいただけます。作り方もそれほど難しいものではありませんので、是非ご自宅でお試しください。今回は、米粉メインで作る方法をご紹介しますが、蒸しパンですので、小麦粉あるいは小麦粉と米粉のミックスでも作ることが出来ます。

材料

  • 米粉 :1カップ
  • 砂糖 :40グラム  
  • ベーキングパウダー :小さじ1杯 
  • 塩 :ひとつまみ程度
  • ココナッツミルク/水/牛乳でもOK:1カップ
  • バニラエッセンス :なくてもOKですが、ココナッツミルクを使わないという場合は、風味付けに適量を使用するのがGOODです。
  • チーズ :お好みで
  • 油(こびりつき防止用) :適量

手順

1.米粉、砂糖、べーキングパウダー、塩を泡立て器等を使って混ぜます。※レシピによっては、砂糖を半カップ(約60グラム)入れるというものもありますが、お好みで。
2.そこに、ココナッツミルク、もしなければ水を入れます。入れて、泡立て器で混ぜて、一時間ほど置きます。
3.シリコン製の型(大きさは、底辺が3センチ位のものがよい)等あれば、そこにハケでサラダ油を縫ります。生地がシリコンカップにくっつかないようにするためです。
(シリコンカップ等がない場合は、熱に堪えうる容器を用いることも可能です。プトの良さは、一口サイズであることですが、外見にこだわらないようでしたら、大きめの器で作り、あとで切り分ける、あるいはちぎって食べるというのもありでしょう。)


4.2を注ぎ口のある容器に移して、3で用意したシリコン製のマフィンカップに移します。
5.4を蒸し器で蒸します。蒸して数分後、表面に膜ができたらチーズをのせます。(あまり早くにチーズを入れるとチーズが沈んでしまいます。それでも美味しいのですが、チーズが熱で溶け切らず、こんもり残るぐらいがよいでしょう)それから10分〜20分蒸したら完成です。なお、蒸し時間は、容器のサイズによります。
蒸し器の蓋から水滴が落ちないように、布巾などで蓋をかぶせるのを忘れずに。

作ってみて

シリコン製の型がなくて、形が今ひとつオリジナルに近づけなかったことが悔やまれますが、味はプトでした。
作るに際して、様々なレシピがあることを改めて気が付きました。米粉でつくるプトや、小麦粉や、米粉と小麦粉のミックスで作ったり、人によっては卵やバターを入れたり、色々な作り方があるようです。しかし、米粉のもっちり感を出すには、やはり小麦粉100%というよりは、多少は米粉を混ぜた方がよいようです。また、米粉が自宅にない場合は、洗って、暫く水につけた米を少量の水と共にミキサーなどで撹拌し、米粉の液体を作る方法もあるようです。
ㇷ゚ト(Puto) フィリピン蒸しパン
Puto フィリピン蒸しパン

現在生活している家には、計量器や、泡立て器すらないため、上記に書いた材料は、全て計量スプーンで測りましたが、正確ではありません。しかし、少々の大雑把さがあったのですが、それなりに出来てしまいました。さすが大衆のおやつ。蒸しパンなので、オーブンがないお宅でも作れる手軽なおやつなので、是非お試しください。

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