聖書の舞台は、エルサレム旧市街地だけではありません!市街地外のゴルゴダからオリーブ山の一体も同様に聖書のドラマが凝縮されています。聖地観光はこの一体も巡らねば完了せずです。
オリーブ山から臨むエルサレム旧市街地 |
ゲッセマネ
旧市街地のライオン門から東方にすすんでいくと、オリーブ山というなだらかな山が見えます。その斜面の麓にゲッセマネと呼ばれる場所があります。ゲッセマネというと、聖書のこの一節を思い出します。
※ユダとは、イエスの12人の弟子の一人であるが、後に銀貨30枚でイエスを裏切ります。以降、裏切り者の代名詞となります。ダヴィンチの絵「最後の晩餐」にもユダが描かれていますので、探してみてください。
イエスが祈ったと場所と言われる場所は、オリーブの木が茂る5メートル四方の庭です。現在その場所は囲われ、中に入ることは出来ませんせんが、其の場所でキリスト教徒がイエスを偲ぶ姿が見られます。その隣にはカトリック教会(万国民の教会)も建ち観光客が多く訪れています。
教会内のモザイク画は美しかったものの、この教会の建築に寄付をした国の国旗がモザイクに含まれていたことに少々辟易としました。
場所は、イスラム教のミナレット(塔)の背後にあり、わかりずらいのですが、その塔の麓に入口があります。入場料は5シェケル/1人。紆余曲折があり現在はアラブ人によって管理されています。管理費が必要であることはわかるのですが、その態度に辟易して、その場を去る人も多かったのが印象的でした。
「主の祈り」とは、イエス・キリストが弟子たちに教えたとされている祈祷文で、少々異なる部分はあるもののキリスト教の異なる宗派においても広く唱えられています。
この教会の入場料は、10シェケル(学生8シェケル)です。
預言者というとなんだか、ロープレの世界の話のようであり、「予言者」と混同されがちですが、古代の社会においての預言者は、神の言葉を「預かり」民に伝える人でした。もちろん、その中で何やら予言めいたことも言うこともありますが、困難に陥る民への励ましであり、時には警告や叱責を与えたといいます。
洞窟は地下にあります。地下にに伸びている階段を下るともう真っ暗。すると管理をしているおじさんがキャンドルを灯し、簡単にこのお墓の構造、墓に葬られている人物の名前等、簡単に説明してくれます。
ユダヤ人の伝説によるとその墓は紀元前5世紀と言われていますが、調査によると1世紀ごろに出来た墓ユダヤ形式の墓であるされ、後にそこにキリスト教徒も埋葬されたのだとか。
伝説と実際の食い違いがあり、実際の所はわかりませんが、本当であれば旧約聖書の時代の預言者のお墓がこうして残っていることに驚き、この場所が個人の所有地の中にあり、この土地を所有するおじさんによって守られていることに更に驚きました。時々閉じられていることもあるようですが、そんな時は同じ敷地内に生活しているおじさんに声をかけると開けてくれるようです。おじさんに思わず「一日中、この中で人を待っているの?」と聞いたら、「まさか!寒いから、外にでて誰か来たら戻るようにしている」とのこと。入場料は5シェケル。
教会というよりはチャペルのような小さく、涙の形といわれる独特のフォームが特徴的で、1955年に建設された比較的新しい教会です。教会の中の主祭壇越しに見える旧市街の様子がフレームにいれてある絵のようです。
マグダラのマリアとは、七つの悪霊をイエスに追い出してもらい、十字架に磔にされたイエスを遠くから見守り、その埋葬を見届けた人物。聖書ではとりわけ男性が多い中、特に重要とされた女性信徒。更に最近の聖書の外伝の発見によってマグダラのマリアは、イエスの弟子とも言われています。
ダン・ブラウン原作の映画『ダ・ヴィンチ・コード』で出てくるマグダラのマリアのことです。映画では、生涯を独身だったはずのイエス・キリストが、マグダラのマリアと女性と結婚をしており、彼女はその子どもを宿しており、キリストの血統が面々と今に続いていたという話。キリスト教徒が聞いたらたまげるこの内容故に、国によっては上映禁止になったりしたのが思い出されますが、そのマリア。
マリアが晩年を過ごした場所、ここではないという説もありますが、12世紀に建立され、紆余曲折を経て現在はアルメニア正教会とギリシャ正教会が管理しています。
ゲッセマネの園に茂るオリーブの木 |
イエスは弟子たちと一緒にゲッセマネという所に来て、祈って言われた。「父よ、できることなら、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの願いどおりではなく、御心のままに。」(マタイ26章36~46節)
ゲッセマネの園、マタイ26章36~46節が書かれた石碑が置かれていました。 |
この祈りはイエスが十字架にかかる前、最後の晩餐の後にに捧げた祈りです。この場所で祈り、ここでイエスはイスカリオテのユダ※に裏切により捕えられたと言われています。旧市街地の門からわずか目と鼻の先にあります。
※ユダとは、イエスの12人の弟子の一人であるが、後に銀貨30枚でイエスを裏切ります。以降、裏切り者の代名詞となります。ダヴィンチの絵「最後の晩餐」にもユダが描かれていますので、探してみてください。
イエスが祈ったと場所と言われる場所は、オリーブの木が茂る5メートル四方の庭です。現在その場所は囲われ、中に入ることは出来ませんせんが、其の場所でキリスト教徒がイエスを偲ぶ姿が見られます。その隣にはカトリック教会(万国民の教会)も建ち観光客が多く訪れています。
万国民の教会 - Church of All Nations |
昇天教会(Chapel of the Ascension)
また、ゲッセマネから外にでて右手を登っていくと階段があります。それを登って10分ほどの場所に、イエスが復活した後、昇天したと言われる場所、昇天教会もあります。教会と言っても、それらしい建物があるわけではなく、敷地の中央にドーム型の建物があるのみです。その内部の岩に昇天の際に付いたとされる足跡が残っています。昇天教会(Chapel of the Ascension) |
場所は、イスラム教のミナレット(塔)の背後にあり、わかりずらいのですが、その塔の麓に入口があります。入場料は5シェケル/1人。紆余曲折があり現在はアラブ人によって管理されています。管理費が必要であることはわかるのですが、その態度に辟易して、その場を去る人も多かったのが印象的でした。
昇天教会(Chapel of the Ascension)の入口はイスラム教の塔が目印 |
主の祈りの教会 (Pater Noster church/The Sanctuary of the Eleona)
この場所はイエス・キリストが弟子たちに祈りを教えられた場所と言われています。100以上の言語で「主の祈り」の銘板が壁や塀に掲げられている所として知られています。4世紀のコンスタンティヌス1世の時代に建てられたキリストの昇天したといわれるバシリカ跡に隣接しています。主の祈りの教会 (Pater Noster church) |
主の祈り(Our Father)上記の祈祷分はカトリックで採用されている祈祷文。
Our Father, who art in heaven, hallowed be Thy name; Thy Kingdom come, Thy will be done on earth as it is in heaven. Give us this day our daily bread; and forgive us our trespasses as we forgive those who trespass against us; and lead us not into temptation, but deliver from evil. Amen.
天におられる私たちの父よ、み名が聖とされますように、み国が来ますように、み心が天に行われる通り地にも行われますように。 私たちの日ごとの糧を今日もお与えください。 私たちの罪をお赦しください。私たちも人を赦します。 私たちを誘惑におちいらせず、悪からお救いください。アーメン。
この教会の入場料は、10シェケル(学生8シェケル)です。
預言者の墓(Tomb Of The Prophets)
同じオリーブの山の斜面に、ハガイ、ゼカリヤ、マラキの墓があります。この3者は旧約聖書のハガイ書、ゼカリヤ書、マラキ書の「あの」預言者たちです。預言者というとなんだか、ロープレの世界の話のようであり、「予言者」と混同されがちですが、古代の社会においての預言者は、神の言葉を「預かり」民に伝える人でした。もちろん、その中で何やら予言めいたことも言うこともありますが、困難に陥る民への励ましであり、時には警告や叱責を与えたといいます。
預言者の墓(Tomb Of The Prophets) |
洞窟は地下にあります。地下にに伸びている階段を下るともう真っ暗。すると管理をしているおじさんがキャンドルを灯し、簡単にこのお墓の構造、墓に葬られている人物の名前等、簡単に説明してくれます。
預言者の墓(Tomb Of The Prophets)内部に掲げられた看板 |
ユダヤ人の伝説によるとその墓は紀元前5世紀と言われていますが、調査によると1世紀ごろに出来た墓ユダヤ形式の墓であるされ、後にそこにキリスト教徒も埋葬されたのだとか。
伝説と実際の食い違いがあり、実際の所はわかりませんが、本当であれば旧約聖書の時代の預言者のお墓がこうして残っていることに驚き、この場所が個人の所有地の中にあり、この土地を所有するおじさんによって守られていることに更に驚きました。時々閉じられていることもあるようですが、そんな時は同じ敷地内に生活しているおじさんに声をかけると開けてくれるようです。おじさんに思わず「一日中、この中で人を待っているの?」と聞いたら、「まさか!寒いから、外にでて誰か来たら戻るようにしている」とのこと。入場料は5シェケル。
展望スペース
オリーブの山を登ると、エルサレムの旧市街地を一望できる展望スペースがあります。特に預言者の墓周辺の場所は、ベストです。場所は夥しい数のユダヤ人の墓地に囲まれていますが、大変美しく印象的な風景です。
オリーブ山から臨んだエルサレム旧市街地、手前に見えるのはお墓です。 ユダヤ人の墓地で、その規模は最大といわれてだけのことはあり、展望スペースとなっている開けた場所の周辺は、夥しい数の墓石に囲まれています。 |
主の泣かれた教会(dominus flevit church)
イエス・キリストがオリーブ山の山頂からエルサレムを見渡し、民のその行く末を案じて泣いたという新約聖書の記述に由来しています。エルサレムに近づき、都が見えたとき、イエスはその都のために泣いて、 言われた。「もしこの日に、お前も平和への道をわきまえていたなら……。しかし今は、それがお前には見えない。 やがて時が来て、敵が周りに堡塁を築き、お前を取り巻いて四方から攻め寄せ、お前とそこにいるお前の子らを地にたたきつけ、お前の中の石を残らず崩してしまうだろう。それは、神の訪れてくださる時をわきまえなかったからである。(ルカによる福音書19章41−44)
主の泣かれた教会(dominus flevit church) |
教会というよりはチャペルのような小さく、涙の形といわれる独特のフォームが特徴的で、1955年に建設された比較的新しい教会です。教会の中の主祭壇越しに見える旧市街の様子がフレームにいれてある絵のようです。
マグダラのマリア教会(Church of Mary Magdalene)
オリーブ山に見える宗教関連施設で、先端が金色の玉ねぎのような形をした尖塔をもつ最もきらびやかな建造物。週の限られた日と時間のみ入場が可能なロシア正教の教会は、マグダラのマリアに因んだ教会です。マグダラのマリアとは、七つの悪霊をイエスに追い出してもらい、十字架に磔にされたイエスを遠くから見守り、その埋葬を見届けた人物。聖書ではとりわけ男性が多い中、特に重要とされた女性信徒。更に最近の聖書の外伝の発見によってマグダラのマリアは、イエスの弟子とも言われています。
ダン・ブラウン原作の映画『ダ・ヴィンチ・コード』で出てくるマグダラのマリアのことです。映画では、生涯を独身だったはずのイエス・キリストが、マグダラのマリアと女性と結婚をしており、彼女はその子どもを宿しており、キリストの血統が面々と今に続いていたという話。キリスト教徒が聞いたらたまげるこの内容故に、国によっては上映禁止になったりしたのが思い出されますが、そのマリア。
マリア永眠教会 (Tomb of the Virgin)
イエス・キリストの母マリアが埋葬されたと信じられる場所に建てられた教会。オリーブ山の麓にあります。マリアが晩年を過ごした場所、ここではないという説もありますが、12世紀に建立され、紆余曲折を経て現在はアルメニア正教会とギリシャ正教会が管理しています。
マリア永眠教会 (Tomb of the Virgin) |
東エルサレム
旧市街地を含む、これらのスポット全て東エルサレム地区に位置しています。主にパレスチナ人が居住しする東エルサレムは、交通機関などもパレスチナ人特有のアラブ・バスが運行されている。ユダヤ教の安息日であるシャバット(土曜日)でも、東エルサレムにおいては通常の日常生活が営まれており、シャバットに同地を訪れた際にはバスが運行していました。
フィリピン関係者に「アブ・サヤフ」と言うと、フィリピン南部のミンダナオ島の主に西部を中心に活動しているフィリピンのISと呼ばれる、イスラム系過激派組織を思い浮かべます。アブ・サヤフという言葉自体はアラビア語では剣士の意味もあるようです。
おそらく、パレスチナの自治独立を目指す人にとって、異国でのイスラム教徒(アブ・サヤフメンバー)による「ジハード」に感銘をうけたのだと思いますが、少々ことが歪曲して伝わっている感が否めません。
もう一人は、香港のジャーナリスト。お母さんを連れての旅行とのこと、歩くすがら今の香港の情勢を聞くことができました。こんな出会いから、エルサレムで、遠いアジアを思い出しました。
本場のクリスマス!キリストの生誕地ベツレヘムでクリスマスを祝う
巡る順番の提案
巡った場所をマップで記して見ました。旧市街地のライオン門から、マリア永眠教会、ゲッセマネ、万国の民教会、昇天教会、主の祈りの教会、預言者の墓、展望スペース、主の泣かれた教会、マグダラのマリア教会の順番でめぐるのが良いと思います。
ゲッセマネ、万国の民教会から昇天教会までは、上り坂。マップで提案する道は、階段ですが、かなり登らねばなりませんので、それがきついという方は距離はとても短いのですがタクシー等を利用するのがよいかと思います。昇天教会の場所をピークにあとは下り坂です。
出会い
このような場所を歩いていると人に出会うのですが、一人は観光客への土産売を行っているパレスチナ人行商です。しつこく国籍を聞いてくるので、「フィリピン人だ」と答えると「アブ・サヤフ」と叫ぶのでビックリしました。フィリピン関係者に「アブ・サヤフ」と言うと、フィリピン南部のミンダナオ島の主に西部を中心に活動しているフィリピンのISと呼ばれる、イスラム系過激派組織を思い浮かべます。アブ・サヤフという言葉自体はアラビア語では剣士の意味もあるようです。
おそらく、パレスチナの自治独立を目指す人にとって、異国でのイスラム教徒(アブ・サヤフメンバー)による「ジハード」に感銘をうけたのだと思いますが、少々ことが歪曲して伝わっている感が否めません。
もう一人は、香港のジャーナリスト。お母さんを連れての旅行とのこと、歩くすがら今の香港の情勢を聞くことができました。こんな出会いから、エルサレムで、遠いアジアを思い出しました。
関連ブログ
ベン・グリオン空港からエルサレムまで、バスでの移動本場のクリスマス!キリストの生誕地ベツレヘムでクリスマスを祝う
スポンサーリンク
スポンサーリンク
0 件のコメント :
コメントを投稿