2019年8月19 日から9月20日まで、来年2020年5月22日全米公開予定の映画「ワイルドスピード(Fast and Furious)」の撮影がジョージアの首都トビリシの各所で行われています。ジョージアが世界中の多くの人の目に触れるのはよいことと、ジョージア関係者としては、好意的に受け止めていますが、いかんせん、交通規制が多く生活者に影響しています。
今まで、ハリウッドの映画の撮影が自分の生活している場所で行われた経験がないのでどうなることかと思っていましたが、現在進行形で経験中です。
トビリシの他は、ロンドン、エジンバラ、タイのプーケットを含む海岸部。8月現在でリリースされている映画の予告編を見る限りでは、ロンドンやエジンバラでの撮影は終わっているようです。
撮影が行われる「Vazha Pshavela」と「Rustaveli」とその周辺の道は封鎖、あるいは出入りが規制されています。
トビリシは、クラ川の両サイドに細長く広がっています。そのため、車が何車線も通れるそれらの道が完全にブロックされると、その道をさけるべく、反対側に渡る橋や、大きな通りに並行する道にたちまち渋滞が生じます。特に今回ルスタベリ通りが完全に封鎖されており、並行する通りはいつになく渋滞中。
不幸中の幸いは、現在が夏休み中で、交通量がいつもより少ないこと。しかし、夏休みもなく働いているものからすると、映画撮影によってもたらされたストレスは並々ならぬものがありますし、もう夏休みもおわるので、道路の混雑は避けられません。
しかし、我々住民以上に困るのが、この期間何もしらないでトビリシを訪れる旅行者。バス37は、ルスタベリ通りを通るのですが、今回は通過しません。ホステル、ホテルが多いルスタベリ通りなので、観光客に少なからず混乱が生じていることが予想されます。
見る限り、トラック数台分の撮影機材、映画に登場する黒塗りのでっかいトレーラーや車両を準備することでどれほど経費がかかることか。そして、人。地元警察が動員されて、通行止め、道路規制を行っているのですが、その他にも要所要所にスタッフを配置しており、その人件費たるやかなり大きいことが予想されます。
このプログラムは、ジョージアを東ヨーロッパの主要な撮影先として、国際的な映画制作会社を誘致するという仕組み。ジョージア国内で発生した費用に対して20〜25%の現金払い戻しを行うことで、国際的な映画製作者を惹きつけ、ジョージアの映画産業の発展を支援します。
一作目の舞台は、ロサンゼルス。高額な貨物を乗せたトラックが襲われるという強盗事件について調べていたロス市警のブライアンは、成り行きからドミニクにカーレースでの戦いをいどみます。ブライアンは敗れたものの、2人は意気投合(汗)。のち、ブライアンは、ドミニクがこの強盗団に関わっていることを知り、友情と正義の間で揺れます・・・その後ブライアンは、ドミニクを逃したことから、警察を追われ、後のシリーズでは立場を変えながら、深くシリーズに関わっていきます。その後、スピンオフなども含めて現在で9作目です。
「ワイルドスピード9」のあらすじについては、現時点では確かな情報がありません。ただ、旧ソ連圏が映画の背景に選ばれる時は、ロシア国内での撮影が難しいので、旧ソ連圏としたという消極的な理由が多く、映画でもジョージアという設定ではなく、ロシアという説明がされるのではないかと心配しています。この心配がただの心配に終わればいいのですが・・・
今まで、ハリウッドの映画の撮影が自分の生活している場所で行われた経験がないのでどうなることかと思っていましたが、現在進行形で経験中です。
「ワイルドスピード9(Fast & Furious 9)」の撮影の様子 |
撮影場所
知る限りでは、撮影場所は二箇所。トビリシの国立医科大学の前の通り、そして目抜き通りである、ルスタベリ通り。ルスタベリ通りは、特にオペラハウスの前にセットが設置されていました。聞く所によると、自由広場でも撮影があるのだとか。トビリシの他は、ロンドン、エジンバラ、タイのプーケットを含む海岸部。8月現在でリリースされている映画の予告編を見る限りでは、ロンドンやエジンバラでの撮影は終わっているようです。
映画撮影の影響
道路の封鎖撮影が行われる「Vazha Pshavela」と「Rustaveli」とその周辺の道は封鎖、あるいは出入りが規制されています。
トビリシは、クラ川の両サイドに細長く広がっています。そのため、車が何車線も通れるそれらの道が完全にブロックされると、その道をさけるべく、反対側に渡る橋や、大きな通りに並行する道にたちまち渋滞が生じます。特に今回ルスタベリ通りが完全に封鎖されており、並行する通りはいつになく渋滞中。
不幸中の幸いは、現在が夏休み中で、交通量がいつもより少ないこと。しかし、夏休みもなく働いているものからすると、映画撮影によってもたらされたストレスは並々ならぬものがありますし、もう夏休みもおわるので、道路の混雑は避けられません。
バスの路線変更
困るのがバスの路線変更。特にルスタベリ通りを通過するバスは、自由広場、Kachueti Church前のバス停、オペラ前バス停は通過しません。バスは、クラ川側に下り、Baratashvili Streetというバス停に。この地域生活する人はそれほど多くないので、バスの路線変更で不便を感じる人はごくごく限られるかと思います。しかし、我々住民以上に困るのが、この期間何もしらないでトビリシを訪れる旅行者。バス37は、ルスタベリ通りを通るのですが、今回は通過しません。ホステル、ホテルが多いルスタベリ通りなので、観光客に少なからず混乱が生じていることが予想されます。
たった10分のために・・・
日本映画の制作には平均約5,000万円ほどかかるそうですが、ハリウッド映画の制作には数百億円というお金がかかります。それもうなずけます。トビリシで一ヶ月かけて撮影されたシーンは本編中たったの10分ほどしか使用されないのだとか。見る限り、トラック数台分の撮影機材、映画に登場する黒塗りのでっかいトレーラーや車両を準備することでどれほど経費がかかることか。そして、人。地元警察が動員されて、通行止め、道路規制を行っているのですが、その他にも要所要所にスタッフを配置しており、その人件費たるやかなり大きいことが予想されます。
そもそも何でジョージで撮影なの?
ジョージア政府経済・持続的発展省の機関、エンタプライズ・ジョージアの「Film in Georgia」というプログラムがあります。それにこの映画が参加することで、ジョージアでの撮影が実現しました。
このプログラムは、ジョージアを東ヨーロッパの主要な撮影先として、国際的な映画制作会社を誘致するという仕組み。ジョージア国内で発生した費用に対して20〜25%の現金払い戻しを行うことで、国際的な映画製作者を惹きつけ、ジョージアの映画産業の発展を支援します。
この誘致のため、撮影開始の一年前からEnkeny Filmsとのコミニケーションがはじまっており、現在に至っています。
「ワイルドスピード(Fast and Furious)」とはどんな映画
アクションのシリーズ映画。端的には走り屋の話ですが、シリーズが継続するにつれて、話のスケールは大きくなり、舞台も世界各地に広がりました。もはや「走り」だけではないのですが、走りを主軸にしたストーリー展開はその後のシリーズでも健在。主人公は、ビン・ディーゼル演じるドミニク・トレッドと、ポール・ウォーカー演じるブライアン(ポール・ウォーカーは2013年に自動車事故で亡くなっております)。一作目の舞台は、ロサンゼルス。高額な貨物を乗せたトラックが襲われるという強盗事件について調べていたロス市警のブライアンは、成り行きからドミニクにカーレースでの戦いをいどみます。ブライアンは敗れたものの、2人は意気投合(汗)。のち、ブライアンは、ドミニクがこの強盗団に関わっていることを知り、友情と正義の間で揺れます・・・その後ブライアンは、ドミニクを逃したことから、警察を追われ、後のシリーズでは立場を変えながら、深くシリーズに関わっていきます。その後、スピンオフなども含めて現在で9作目です。
「ワイルドスピード9」のあらすじについては、現時点では確かな情報がありません。ただ、旧ソ連圏が映画の背景に選ばれる時は、ロシア国内での撮影が難しいので、旧ソ連圏としたという消極的な理由が多く、映画でもジョージアという設定ではなく、ロシアという説明がされるのではないかと心配しています。この心配がただの心配に終わればいいのですが・・・
東京が舞台となったことも・・・
異色なのは「ワイルドスピード(Fast and Furious)X3 Tokyo Drift 」。舞台は東京。主人公はドミニクではなく、高校生のショーン。アメリカのカーレースで揉め事を起こして、在日米軍として日本に滞在する父を尋ねて日本に行き、そこでドリフト・レーシングを学ぶことになるのですが、話の本筋よりもツッコミどころ満載なのは、ハリウッド映画でありがちの不思議な日本描写。フィクションなのでスルーしましたが、高校の学食の豪華さや、ショーンの老けっぷりは突っ込まざるを得ませんでした。後に出来上がった予告編
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