リサール公園も、イントラムロスもすでに行ったことがあるフィリピンリピーターに是非オススメしたい博物館の一つが公園敷地内にあるフィリピン民族博物館(The Museum of the Filipino People)です。
1998年6月にフィリピン革命記念の一環として旧大蔵省の建物を改装してオープンしたこの博物館では、フィリピンの多様な文化を展示物を通じて一望できます。
特にフィリピン南部のイスラム文化あるいは北部の少数民族の文化についての展示等は、マニラやセブなどの都市では見られないフィリピンの多様な文化の一面を捉えており、これだけを見に同博物館を訪れるのでも満足すること間違えなしです。人類学的な展示物も見ることができ、フィリピンの中世や先史の知識を深めることができる場所です。
サンディエゴ号は商船として使用されていたものの、オランダ艦隊Mauritiusを迎え撃つため、戦艦に改装されました。1600年12月14日、マニラ湾口でオランダ艦隊との間に始まり、サンディエゴは大砲の重さにたえられず、応戦することすらできず、結局船は沈みました。
それから約400年後の1992年、フランスの水中考古学者フランク・ゴッドディオによって難破船が発見され、中国の磁器、日本の剣、大砲、メキシコの硬貨を含む合計34,407の遺物が発見され、同博物館で展示されています。
死者は一度埋葬されますが、遺体が分解され骨のみとなったあと、二次埋葬が行われます。二次埋葬では骨の洗浄するの処理を行うと同時に、儀式が行われました。
マニラのあるルソン島、第二に大きいミンダナオ島、観光地として有名なセブ島、ボホール島、ミンドロ島、パラワン島、コロン島、2013年に超大型台風ハイヤン(ヨランダ)で甚大な被害を被ったサマール島、レイテ島、パラワン島等がまとまった人口を有する島々ですが、それらを含めてフィリピンは7,107島からなる、世界2位の島の数を有する海洋国です。
それら各島で発展した文化があります。また、各島も地形によって大きく隔てられており、島内であっても山や谷を隔てた村や地域の話す言語がお互い異なっているということもただあります。訪問を予定される方には、フィリピンの地図を頭に描きながら、展示を楽しんでもらいたいなぁと思います。
無料*
以前から検討されたが、2016年7月に国立の博物館は、来場者特に若いフィリピン人の来場の増加を望み、無料とされました。これは、外国人の来訪者にも適用されています。
フィリピン民族博物館(The Museum of the Filipino People)正面入口 旧大蔵省の建物というだけはあり、堂々たる構えです。 |
特にフィリピン南部のイスラム文化あるいは北部の少数民族の文化についての展示等は、マニラやセブなどの都市では見られないフィリピンの多様な文化の一面を捉えており、これだけを見に同博物館を訪れるのでも満足すること間違えなしです。人類学的な展示物も見ることができ、フィリピンの中世や先史の知識を深めることができる場所です。
何を見ることができる場所か
建物の展示は4階に分かれており、各階にメインの展示物があります。沈没船サンディエゴの展示、フィリピンの先史時代の展示、文化遺産の展示です。沈没船サンディエゴ(San Diego)号
17世紀にバタンガス西方でオランダとの海戦により沈んだスペイン船サンディエゴ(San Diego)号から改修された遺物が展示されているギャラリーです。サンディエゴ号は商船として使用されていたものの、オランダ艦隊Mauritiusを迎え撃つため、戦艦に改装されました。1600年12月14日、マニラ湾口でオランダ艦隊との間に始まり、サンディエゴは大砲の重さにたえられず、応戦することすらできず、結局船は沈みました。
沈没船サンディエゴ(San Diego)号展示、沈没原因となった大砲 |
沈没船サンディエゴ(San Diego)号展示、錨 |
フィリピンの起源
ギャラリーはフィリピン諸島とフィリピンの国の起源に関する情報を提示します。展覧会は、フィリピンの先史時代の4つの期間、旧石器時代、新石器時代、金属、セラミック時代に焦点を当てています。甕棺墓(かめかんぼ)
死者の埋葬に関する展示もあります。各文化で、死者を弔う方法が異なりますが、この展示ではフィリピン南部の死者埋葬のその特徴的な実践について展示されており、訪問者の目を惹きます。死者は一度埋葬されますが、遺体が分解され骨のみとなったあと、二次埋葬が行われます。二次埋葬では骨の洗浄するの処理を行うと同時に、儀式が行われました。
豊かな文化遺産(Kinahinatnan)
ギャラリーでは、特殊な地形的な環境に適応し形成された文化、それらユニークな特性を持つ地域が紹介されています。これら地域の文化の発展は、多くのサブグループを含む民族言語グループの出現をもたらしました。民族衣装、楽器、家財道具等が展示されています。フィリピン民族博物館 (Museum of the Filipino People)展示 |
フィリピン民族博物館 (Museum of the Filipino People)展示 |
フィリピン民族博物館 (Museum of the Filipino People)展示 この他にもカラフルな民族衣装が展示されている。独特の色使いとシンプルなデザイン。 |
フィリピン民族博物館 (Museum of the Filipino People)展示 ドラム、各地にこのような楽器はありますが、著者はこのサイズのドラムが使われたことを見たことがありません |
フィリピン民族博物館 (Museum of the Filipino People)展示 アクセサリー類。現在フィリピンの土産用品でも、これらの民族的なデザインが取り入れられた品があります。 |
フィリピン民族博物館 (Museum of the Filipino People)展示 農耕・漁業に使われた、現在も使われている用具 |
フィリピン民族博物館 (Museum of the Filipino People)展示 |
訪問の前に
上記の通り、展示物はフィリピンの通史を展示しているわけではないため、系統だっているわけでなく、すべてをじっくりと見ていくとその展示物の情報量に翻弄されます。そのため、これは絶対観たい!という目的を持っていくと充実した時間が過ごせると思います。また、フィリピンの歴史のおおよその流れや、文化の多様性を知れるような書籍やドキュメンタリーを見て準備されて行くことで、面白みが増すでしょう。
フィリピンの文化(特に少数民族の文化)についての日本語の書籍では皆無ですが、日本語訳されている書籍でまとまった情報が得られる書籍はおそらく「フィリピンの歴史・文化・社会 」ではないかと思います。本が厚いので、読むのが苦手という人には向いていませんが、著者はこの本を読み、フィリピンへの知識が少々深まりました。
アエタ民族として始めてフィリピン大学を卒業した学生
フィリピンでは、少数民族は差別される傾向にあり、その生活は厳しいものがある。
フィリピンでは、少数民族は差別される傾向にあり、その生活は厳しいものがある。
地理的な分断が生む多様な文化と歴史を見るなら、フィリピン民族博物館へ
フィリピンのすべての民族グループはオーストロネシア族に属する言語を話しますが、多様をもつに至った各地域の環境適応のための技術やそれに伴い発展した文化があります。
それら各島で発展した文化があります。また、各島も地形によって大きく隔てられており、島内であっても山や谷を隔てた村や地域の話す言語がお互い異なっているということもただあります。訪問を予定される方には、フィリピンの地図を頭に描きながら、展示を楽しんでもらいたいなぁと思います。
フィリピン民族博物館(The Museum of the Filipino People)案内
所在地:Finance Rd, Ermita, Manila, 1000 Metro Manila
ウェブサイト:nationalmuseum.gov.ph
開館日:火曜日ー日曜日
開館日:火曜日ー日曜日
開館時間:10:00-17:00
入場料:無料※
問い合わせ:cmvod.nationalmuseum@gmail.com
問い合わせ:cmvod.nationalmuseum@gmail.com
無料*
以前から検討されたが、2016年7月に国立の博物館は、来場者特に若いフィリピン人の来場の増加を望み、無料とされました。これは、外国人の来訪者にも適用されています。
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