7年前の結婚するという決断は、改めて「思い切ったことをしたなぁ」と思いかえす出来事。国際結婚、それ以前にそもそも結婚なるものを結婚生活を送るまであまり具体的考えたことがなかったので、結婚してから驚くことが多かったなぁと思います。
驚きは夫婦生活の中、その環境、また日比のカップルを取り巻く環境にあります。その中でも驚いたのが、日本人の女性がフィリピン人男性と結婚する、日比カップルの少なさ。
Yahooなどの検索サイトで「フィリピン人と結婚」と検索するとお悩み相談系が多いことに気づかされます。あるいは推奨された検索として「フィリピン人結婚 トラブル」等と出てきます。文化の差異等からの深刻なお悩み相談もありますが、中にはひたすら「騙された」というネガティブ書き込みも多く、関係者としてはとても悲しい思いがします。
先日調べものをしていた時に、“いつものように”日比カップルの不幸せな現状が語られていました。
更には他の女性との浮気を心配して、1日にかなりの回数電話してくるのだとか・・・そこでその男性の質問は、妻は本当に自分のことを愛しているのか?と。つまり、愛なのかそれとも金だけなのか?と問うています。
しかし、このような投稿は「憂さ晴らし」や「とにかく悩みを打ち明けたい(聞いてほしい)」という目的ならばともかく、投稿/質問に対する有益な回答を得るには無益な努力というものです。何せ、奥さん本人以外に質問者である男性を愛しているのかなどはわからないわけで、愛なのか金なのか、それとも両方なのか本人に聞く以外に確かめようがないし、仮に本人に聞いてもまともに答えてくれないかもしれません。
しかし、著者がこんな質問をされたならまず、いくつかの質問をするところからはじめると思います。まず「フィリピンの状況(社会状況から導き出されるお金の価値)をどれだけ知っていますか?」「お金の用途についてきちんと話し合いましたか?」そこからさらに広げて「奥様とどのように出会い、これまで、どのような関係を築いてこられたのですか?」と聞くと思います。最後の質問は少々行き過ぎた質問ですが、現状を理解するためにカップルの「歴史」を聞くことは有益でしょう。
奥様が主婦の場合は、その仕送りの6万円に頼る以外ないのですが、6万円でどれほどの生活ができるのかというと、目安として以下があげられます。家族の人数と家電の数によりますが、月の電気代は4,000円も払えばかなりの額を支払っていることになり、水道代は2,000円(これも多いほうです)、ガス代はガスボンベを一つ購入して1,500円ほど。
日々の食費は、一日1,000円(5人一世帯として)もあればバランスのよい食事を作る食材を購入することが可能です。時に外食しても、おつりがくるほどです。もちろん、教育関係でかかる費用もありますが、子どもがまだ小さく、公立学校に通っている場合は制服、食費、教材費、遠足などの課外活動、交通費以外に大きなお金を要しません。質問者さんの奥さんが生活しているのは地方なので、家賃は極めて低いか、親族家に居候していると思われます。
強調しますが、6万の仕送りは一ヶ月分の給与以上の価値があります。
大体は、フィリピンの物価状況を知らず、仕送りするケースが多いようですが、後々しこりになるようだったら、何にお金が必要か、送る前に問うべきでしょう。
お金云々の問題とは、出会いの段階でどれほど相手の期待値を不必要に(!)上げてしまったのかということにも関連していると思います。
日本人男性が英語もタガログ語も介さないため、意思疎通に事欠くにもかかわらず、若くてきれいなフィリピン人の女性を振り向かせるために、話術や人柄などの魅力ではなく、高価なプレゼントなどをあげ続けた結果、相手の期待値を上げてしまったという場合もあります。
しかしこれらの問題は、フィリピン人女性に限ったことはでないでしょう。高価なプレゼントをあげ続けるほどの経済力があると勘違い(?)してもおかしくないと思います。つまり、どのように関係性を築いてきたのか?その後の関係性に大きく影響すると思われます。
もちろん、中には悪質なケースもあります。地元に旦那と子どもを残し、それでも「独身」と言い張り、中には日本人と結婚する女性もいるようです。(フィリピンでは離婚はできないので、フィリピンでの婚姻は事実婚であるというケースも多いです。)
「私独身よ」というのは、夜の商売で生き残るための術です。そうした、想像力をもたず、有頂天になってしまう男子は、「だまされた」などと文句は言えないのではないかと思います。
さて、相談の内容に戻りますが、相手の気持ちを確かめる(問い詰める)より先に、まず奥さんと話し合う時間を持つことが大切だと思います。それができないからネットに書き込んでいるんだ!と言われてしまえばそれまでですが、結局は夫婦間のことですから、ネットに書き込んでもだれも解決してくれません。何度話し合ってもだめというケースもありますが、相互の理解は深まると思います。2人での話し合いが難しければ、両国の事情を知る人物に間に入ってもらい話し合うということも考えたらよいと思います。
また、こうした問題をネットで相談する前に、フィリピンについて知ること。日本人としてのバイアスは簡単にはとれないもの、彼らの行動(なぜ、そんなにお金が必要なのか?)の裏側にある理由などを理解することにつながります。
夫婦間の関係が改善されて、幸せな日比カップルが増えることを願っています。
驚きは夫婦生活の中、その環境、また日比のカップルを取り巻く環境にあります。その中でも驚いたのが、日本人の女性がフィリピン人男性と結婚する、日比カップルの少なさ。
Yahooなどの検索サイトで「フィリピン人と結婚」と検索するとお悩み相談系が多いことに気づかされます。あるいは推奨された検索として「フィリピン人結婚 トラブル」等と出てきます。文化の差異等からの深刻なお悩み相談もありますが、中にはひたすら「騙された」というネガティブ書き込みも多く、関係者としてはとても悲しい思いがします。
日比のカップルは問題ばかり?
様々な書き込みがあるのですが、日比カップルの多くが問題を抱えており大変か?というと、それは大いに疑問です。問題があるからYahoo等のサイトに投稿するのであって、問題ない、あるいは幸せに暮らしている日比カップルは投稿しないと思われます。先日調べものをしていた時に、“いつものように”日比カップルの不幸せな現状が語られていました。
フィリピン人女性と結婚し、毎月仕送りし続ける日本人男性のケース
フィリピン人女性と結婚した日本人男性は、フィリピンに妻子を残し、日本で仕事をしています。妻子を養うため、月に6万円ぐらいの仕送りをしているようですが、不足していっるため、妻はさらなる催促してくるようです。更には他の女性との浮気を心配して、1日にかなりの回数電話してくるのだとか・・・そこでその男性の質問は、妻は本当に自分のことを愛しているのか?と。つまり、愛なのかそれとも金だけなのか?と問うています。
愛なのか金なのか?
このような投稿があった場合「だまされているだけ!」「金目当ての結婚に決まっている」と外野からの回答(得てして、根拠の有る無しに関わらずこうした意見)は必ずあります。おそらくそれらの人たちは、そうしたことを経験されているか、あるいはそのような話を聞いただけの印象で答えているのかもしれません。しかし、このような投稿は「憂さ晴らし」や「とにかく悩みを打ち明けたい(聞いてほしい)」という目的ならばともかく、投稿/質問に対する有益な回答を得るには無益な努力というものです。何せ、奥さん本人以外に質問者である男性を愛しているのかなどはわからないわけで、愛なのか金なのか、それとも両方なのか本人に聞く以外に確かめようがないし、仮に本人に聞いてもまともに答えてくれないかもしれません。
しかし、著者がこんな質問をされたならまず、いくつかの質問をするところからはじめると思います。まず「フィリピンの状況(社会状況から導き出されるお金の価値)をどれだけ知っていますか?」「お金の用途についてきちんと話し合いましたか?」そこからさらに広げて「奥様とどのように出会い、これまで、どのような関係を築いてこられたのですか?」と聞くと思います。最後の質問は少々行き過ぎた質問ですが、現状を理解するためにカップルの「歴史」を聞くことは有益でしょう。
フィリピンの状況
送金額の価値はどれほどのものであるか?6万円は3万フィリピンペソほどです。この金額はどれぐらいの価値を持つかというと企業内でもある程度のポジションがある人が手取りで受けとるほどの給与です。大体の家庭はこれ以下の金額で生活を維持しています。奥様が主婦の場合は、その仕送りの6万円に頼る以外ないのですが、6万円でどれほどの生活ができるのかというと、目安として以下があげられます。家族の人数と家電の数によりますが、月の電気代は4,000円も払えばかなりの額を支払っていることになり、水道代は2,000円(これも多いほうです)、ガス代はガスボンベを一つ購入して1,500円ほど。
日々の食費は、一日1,000円(5人一世帯として)もあればバランスのよい食事を作る食材を購入することが可能です。時に外食しても、おつりがくるほどです。もちろん、教育関係でかかる費用もありますが、子どもがまだ小さく、公立学校に通っている場合は制服、食費、教材費、遠足などの課外活動、交通費以外に大きなお金を要しません。質問者さんの奥さんが生活しているのは地方なので、家賃は極めて低いか、親族家に居候していると思われます。
強調しますが、6万の仕送りは一ヶ月分の給与以上の価値があります。
お金の用途は?
上記の計算を踏まえて、一体質問者さんは何に対して支援していると認識しているのでしょうか。生活費全般でしょうか。それとも、生活費にプラスして子どもの教育費でしょうか。更に娯楽の費用、奥さんの親の医療費でしょうか。フィリピンで値段が比較的高いのは、電気代と医療費です。大体は、フィリピンの物価状況を知らず、仕送りするケースが多いようですが、後々しこりになるようだったら、何にお金が必要か、送る前に問うべきでしょう。
配偶者との出会いはどんなだったのか?
「お金目当ての結婚」だまされている云々という話になることが多い日比カップル。お金云々の問題とは、出会いの段階でどれほど相手の期待値を不必要に(!)上げてしまったのかということにも関連していると思います。
日本人男性が英語もタガログ語も介さないため、意思疎通に事欠くにもかかわらず、若くてきれいなフィリピン人の女性を振り向かせるために、話術や人柄などの魅力ではなく、高価なプレゼントなどをあげ続けた結果、相手の期待値を上げてしまったという場合もあります。
しかしこれらの問題は、フィリピン人女性に限ったことはでないでしょう。高価なプレゼントをあげ続けるほどの経済力があると勘違い(?)してもおかしくないと思います。つまり、どのように関係性を築いてきたのか?その後の関係性に大きく影響すると思われます。
金目当ての女性に騙された!という人に対して・・・一言
日本に出稼ぎに来なければならないほど逼迫し、大変な経済理由があるであろう女性たち。そんな事情を知らず、あるいは知っていても見ないふりをして「たかり」「金目当て」というのは一方的すぎで、強者の(言葉の)暴力に思えてしまいます。もちろん、中には悪質なケースもあります。地元に旦那と子どもを残し、それでも「独身」と言い張り、中には日本人と結婚する女性もいるようです。(フィリピンでは離婚はできないので、フィリピンでの婚姻は事実婚であるというケースも多いです。)
「私独身よ」というのは、夜の商売で生き残るための術です。そうした、想像力をもたず、有頂天になってしまう男子は、「だまされた」などと文句は言えないのではないかと思います。
どうしたらいいのか?
国際結婚したカップルたちの苦悩は著者も日々経験している所なので、このようなウェブ上での相談書き込みなどを読むと、大丈夫だろうか?夫婦関係はうまくいっているだろうか?と心配になってしまいます。さて、相談の内容に戻りますが、相手の気持ちを確かめる(問い詰める)より先に、まず奥さんと話し合う時間を持つことが大切だと思います。それができないからネットに書き込んでいるんだ!と言われてしまえばそれまでですが、結局は夫婦間のことですから、ネットに書き込んでもだれも解決してくれません。何度話し合ってもだめというケースもありますが、相互の理解は深まると思います。2人での話し合いが難しければ、両国の事情を知る人物に間に入ってもらい話し合うということも考えたらよいと思います。
夫婦間の関係が改善されて、幸せな日比カップルが増えることを願っています。
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