国際結婚、著者の両親の世代では考えられないほどに、そのハードルは下がりつつあります。件数も過去数年は2006年をピークに減少していますが、2015年では20,976の国際結婚のカップルが誕生しました。
一方で、離婚率は高く、2015年は13,675カップルが離婚というデータがあります。日本人同士の結婚と言う選択肢もありながらなぜ国際結婚をするのか、その理由、そしてなぜ悲しくも離婚となってしまったのか、国際結婚のあれこれについて、探ってみようと思います。
それらを論ずる前にまず、国際結婚概要を知るべく、統計データを見てみたいと思います。
日本人男性による外国籍の女性との婚姻件数のピーク、その内訳を以下の統計からみていきます。
1986年から1990年にかけての大きな波は、韓国・朝鮮籍とその他に該当する国籍者による婚姻の上昇によります。
ここで注意すべきは、その他に該当する国籍者が1992年以降激減したグラフの見方です。この減少はその他国籍者と日本人男性との婚姻件数の減少は意味していません。1992年以降、フィリピン・タイ・英国・ブラジル・ペルー国籍者をその他外国籍に含めず、独立して数えられるようになりました。
2001年急上昇したのが、中国籍者との婚姻です。日本人男性×中国人女性のカップルはその後、韓国籍者との婚姻件数を追い抜き、5,730件(2015年)で一番多い件数です。2006年は日本人男性×フィリピン人女性のカップルの婚姻件数がピークを迎えます。
日本で最も多い日本人と中国人カップルでは、男女ともに初婚であるケースが男女ともに再婚であるケースと均衡しています。韓国・朝鮮人と日本人のケースでは、両者が共に初婚であるというケースが多いようです。一方、日本人とフィリピン人のケースでは、日本人の再婚、フィリピン人が初婚というケースが目立ちます。
フィリピン人女性来日の波については、書籍「フィリピン‐日本国際結婚―移住と多文化共生」‐フィリピン人女性来日の大きな波」を参照ください。
また、別のデータ「平成 28 年度 人口動態統計特殊報告 「婚姻に関する統計」の概況」では、夫妻の年齢差(夫の年齢から妻の年齢をさしひく)をみると、妻の国籍がフィリピンの場合では初婚・再婚ともに 10 歳以上の 年齢差がありますが、これはどの国籍よりも高い数字です。
逆に日本人女性が外国籍男性と結婚する場合、一番多いケースが、韓国・朝鮮籍の男性との結婚、次いでアメリカ人男性との結婚です。この場合の男女の年齢差は上記と比べて大きくはありません。
日本人男女の国際結婚の傾向にこのような差があるようです。
関連ブログ
国際結婚(1) - 実際どれぐらい?数字から見る国際結婚の動向
国際結婚(2) - 国際結婚って実際どうなの?よかったと思えたこと
国際結婚(3) - なぜ別れる?国際結婚の離婚原因
国際結婚(4) - それでも国際結婚を望むなら?夫婦円満のための簡単な7つのアクション
フィリピン人と結婚(2) - 出席しなけりゃ結婚できない!ファミリープランニングセミナー1
フィリピン人と結婚(3) - 国際結婚と多文化理解に向けて
フィリピン人と結婚(4) - 出席しなけりゃ結婚できない!ファミリープランニングセミナー2
フィリピン人と結婚(5) - フィリピン人との結婚、その良さは?
参照:
総務省統計局:http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001127023
婚姻に関する政府のデータ
平成 28 年度 人口動態統計特殊報告 「婚姻に関する統計」の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/konin16/dl/gaikyo.pdf
一方で、離婚率は高く、2015年は13,675カップルが離婚というデータがあります。日本人同士の結婚と言う選択肢もありながらなぜ国際結婚をするのか、その理由、そしてなぜ悲しくも離婚となってしまったのか、国際結婚のあれこれについて、探ってみようと思います。
それらを論ずる前にまず、国際結婚概要を知るべく、統計データを見てみたいと思います。
国際結婚 指輪交換のイメージ |
データから見る国際結婚
減少傾向の国際結婚
国際結婚は、2006年をピークに減少しています。しかし、婚姻件数が全体的に減少しており、以下のデータ「日本人婚姻統計国際結婚と日本人同士の結婚 1965年‐2015年」を見る限りにおいては全体の傾向に引っ張られる形での減少とも理解できます。日本人婚姻統計_国際結婚と日本人同士の結婚 1965年‐2015年 E-stat(http://www.e-stat.go.jp)のデータを元に著者が作成 |
日本人と外国籍パートナーとの婚姻件数データ E-stat(http://www.e-stat.go.jp)のデータを元に著者が作成 |
日本人男性と外国籍女性との婚姻
日本人夫・外国人妻婚姻国別統計1965年‐2015年 E-stat(http://www.e-stat.go.jp)のデータを元に著者が作成 |
ここで注意すべきは、その他に該当する国籍者が1992年以降激減したグラフの見方です。この減少はその他国籍者と日本人男性との婚姻件数の減少は意味していません。1992年以降、フィリピン・タイ・英国・ブラジル・ペルー国籍者をその他外国籍に含めず、独立して数えられるようになりました。
2001年急上昇したのが、中国籍者との婚姻です。日本人男性×中国人女性のカップルはその後、韓国籍者との婚姻件数を追い抜き、5,730件(2015年)で一番多い件数です。2006年は日本人男性×フィリピン人女性のカップルの婚姻件数がピークを迎えます。
日本人男性と外国籍の女性との国際結婚の動向
日本人夫、外国人妻:初婚・再婚 (2013年)データ |
フィリピン人女性来日の波については、書籍「フィリピン‐日本国際結婚―移住と多文化共生」‐フィリピン人女性来日の大きな波」を参照ください。
また、別のデータ「平成 28 年度 人口動態統計特殊報告 「婚姻に関する統計」の概況」では、夫妻の年齢差(夫の年齢から妻の年齢をさしひく)をみると、妻の国籍がフィリピンの場合では初婚・再婚ともに 10 歳以上の 年齢差がありますが、これはどの国籍よりも高い数字です。
逆に日本人女性が外国籍男性と結婚する場合、一番多いケースが、韓国・朝鮮籍の男性との結婚、次いでアメリカ人男性との結婚です。この場合の男女の年齢差は上記と比べて大きくはありません。
日本人男女の国際結婚の傾向にこのような差があるようです。
国際結婚(1) - 実際どれぐらい?数字から見る国際結婚の動向
国際結婚(2) - 国際結婚って実際どうなの?よかったと思えたこと
国際結婚(3) - なぜ別れる?国際結婚の離婚原因
国際結婚(4) - それでも国際結婚を望むなら?夫婦円満のための簡単な7つのアクション
フィリピン人との結婚シリーズ
フィリピン人と結婚(1) - 手続き―千里の道も一里からフィリピン人と結婚(2) - 出席しなけりゃ結婚できない!ファミリープランニングセミナー1
フィリピン人と結婚(3) - 国際結婚と多文化理解に向けて
フィリピン人と結婚(4) - 出席しなけりゃ結婚できない!ファミリープランニングセミナー2
フィリピン人と結婚(5) - フィリピン人との結婚、その良さは?
参照:
総務省統計局:http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001127023
婚姻に関する政府のデータ
平成 28 年度 人口動態統計特殊報告 「婚姻に関する統計」の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/konin16/dl/gaikyo.pdf
スポンサーリンク
スポンサーリンク