出会ったジョージア人に「ボルジョミに行く」と告げたら、「あそこは(観光資源らしきものは)何もない!」という返事が返ってきました。何もない町などあるわけがない!何より、ジョージアの輸出品として名高いボルジョミのミネラルウォーターがあり、国立公園がある!のだから・・・とは「ジョージア初心者」故に言い返さなかったものの、その言葉を聞いて、「ボルジョミは良かったぞ」と言ってやる!とよくわからないが奮起した著者。ボルジョミに日帰り旅行に行ってきました。
歴史をさかのぼると、ジョージア東西の中継点である同地はオスマン帝国の脅威にたびたび曝され、一時町は人口が減少。19世紀初めごろから帝政ロシアの影響下となってから、軍隊も駐留するようになり、町に再び活気が戻ります。
ロシア軍のコーカサス地域の最高司令官イェフゲニーゴロヴィンの娘の病気が治癒したことでより知られるようになりました。このミネラルを多く含む水、温暖な気候、渓谷の美しい自然の故に、夏のリゾートとして人気を集め、いつしか「コーカサスの真珠」と呼ばれるに至りました。
帝政ロシア時代の貴族の別荘(現在はサナトリウム)もありました。その後政変ーソ連の占領(1921年)、災害ー水害(1968年)、ソ連崩壊後の経済危機などの盛衰を経て現在に至っています。
味は、かなりのミネラル風味(笑)が特徴。特に、ほんのりナトリムの味がします。水に味があるので、苦手という人ももちろんいますが、炭酸水となっていればそれほど気にならないでしょう。また、軽いスポーツの後で頂くと、爽快感があり、おススメです。
入り口すぐそばには、ボルジョミの水を加工していた工場跡があり、少し歩いていくとその水を飲める水飲み場があります。常に、何人かの人が水筒やペットボトルを手に、ミネラルウォーターが出る水道から水を得るべく、並んでいました。
滞在時間の関係で、もっとも短いトレッキングコース(1時間半)を体験しました。登りが急こう配であったため、短いトレッキングコースの割にハードだと思いましたが、復路はなだらかで、体力に自信のない人にも十分歩けるコースであると思います。
時間と体力が許せば、長距離のトレッキングに挑戦してみるのもよいと思いました。長距離のトレッキングは、数キロのものから十数キロにおよぶコースもあるため、宿泊も兼ねて行うのがよいでしょう。
特にアウトドアスポーツが好きな人にとっては、コーカサスの自然を存分に楽しめる魅力的な場所です。スキーリゾートのバクリアニ(Bakuriani)も近いため、冬場もたのしめます。日帰りもよし、宿泊しての旅行もよしの場所です。
スポーツで軽く汗を流し、その後に頂くボルジョミのミネラルウォーターは最高です。短距離ながら、トレッキングを体験して、その後に頂いたミネラルウォーターはおいしく。ナトリウム味が逆においしく感じられるほどでした(笑)(軽い)スポーツとボルジョミ・ウォーターの組み合わせ!よいかもしれません。
ボルジョミ(Borjomi) |
「コーカサスの真珠」ボルジョミ(Borjomi)
そのボルジョミ、そもそもどこにあるのか?ボルジョミは、ジョージア南部、サムツヘ・ジャヴァヘティ州北西部の町。地図を見ると、ジョージアの真ん中あたりに位置する渓谷です。首都トビリシから約160キロ、車で2時間ほどの距離、人口16,000人ほどの小さな町ですが鉱泉から湧出するミネラルウォーターの故に、海外の人にもその名は知られています。歴史をさかのぼると、ジョージア東西の中継点である同地はオスマン帝国の脅威にたびたび曝され、一時町は人口が減少。19世紀初めごろから帝政ロシアの影響下となってから、軍隊も駐留するようになり、町に再び活気が戻ります。
ロシア軍のコーカサス地域の最高司令官イェフゲニーゴロヴィンの娘の病気が治癒したことでより知られるようになりました。このミネラルを多く含む水、温暖な気候、渓谷の美しい自然の故に、夏のリゾートとして人気を集め、いつしか「コーカサスの真珠」と呼ばれるに至りました。
帝政ロシア時代の貴族の別荘(現在はサナトリウム)もありました。その後政変ーソ連の占領(1921年)、災害ー水害(1968年)、ソ連崩壊後の経済危機などの盛衰を経て現在に至っています。
ボルジョミ(Borjomi)-ミネラルウォーターって?
イェフゲニーゴロヴィンの娘を癒したと言われるボルジョミの水は、ミネラルウォーターとして国内外で広く販売されています。中軟水、特に多いのが重酸化イオン、ナトリウム、カリウム、塩化物、総ミネラル分は3100mg/ℓ。美容・健康・ダイエット・疲労回復・便秘解消などによいと謳われています。医学的な効能のほどはわかりませんが、とにかく他のミネラルウォーターと比較して、ダントツのミネラル含有量。味は、かなりのミネラル風味(笑)が特徴。特に、ほんのりナトリムの味がします。水に味があるので、苦手という人ももちろんいますが、炭酸水となっていればそれほど気にならないでしょう。また、軽いスポーツの後で頂くと、爽快感があり、おススメです。
保全という観点から、環境保全資源省が2006年から31年までの生産プランにおいて、一日561,000リットルにその産出を制限しています。
ボルジョミ・セントラル・パーク
そんなボルジョミの水を加工していた工場の跡が見れ、そしてその水をその場で汲んで飲める場所が、ボルジョミ・セントラル・パーク。ボルジョミ・セントラル・パーク |
ボルジョミで、ボルジョミの水を飲む経験ができます |
また、暫く歩いていくと小さな遊園地があります。ミニ・ジェットコースター、ミニ・バイキング。「ミニ」であるため、大人が楽しむには少々物足りないものの(しかし、あの小ささはある種スリルを感じるかも・・・)、子どもは楽しめるであろう、乗り物があります。
公園は細長く、川沿いに上記のような様々なアトラクションがあります。水の音が涼やかで、これから暑くなっていく時期には、訪問者はひとときの涼を得ることでしょう。ボルジョミ・セントラル・パークの地図 |
入園料は大人2ラリ(2018年5月時点)でした。
水だけではないボルジョミー国立公園
ボルジョミは渓谷、山に囲まれています。それらの山々の大部分は国立公園で、政府によって管理され、守られています。その広さは85,083ヘクタール!、ジョージアの国土の1パーセントを有しています。公園内は、生物多様性の宝庫で、様々な動植物が生存しています。ボルジョミ・国立公園のトレッキングコース |
観光客に国立公園を紹介するため、ジョージア政府は訪問者センターを設置し、生物の多様性をパネル等で紹介するほか、観光客に様々なアクティビティの紹介など行っています。
国立公園内では、トレッキング、乗馬、自転車、ツアーなどのアクティビティが楽します。今回は、短いトレッキングのコースを体験しました。
トレッキングコースのマップ |
場所によっては、階段や手すりなどもあり、整備されいたトレッキングコース 木にペインティングされた黄色と白のマークがトレッキングコースの目印です |
ボルジョミ、炭酸水
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まとめーミネラルウォーターだけじゃなかった!
何もない、ボルジョミ!というわけでは決してなく、ミネラルウォーターの源泉を見て、そしてそのミネラルウォーターを育んだ自然も楽しめる場所です。特にアウトドアスポーツが好きな人にとっては、コーカサスの自然を存分に楽しめる魅力的な場所です。スキーリゾートのバクリアニ(Bakuriani)も近いため、冬場もたのしめます。日帰りもよし、宿泊しての旅行もよしの場所です。
スポーツで軽く汗を流し、その後に頂くボルジョミのミネラルウォーターは最高です。短距離ながら、トレッキングを体験して、その後に頂いたミネラルウォーターはおいしく。ナトリウム味が逆においしく感じられるほどでした(笑)(軽い)スポーツとボルジョミ・ウォーターの組み合わせ!よいかもしれません。
余談
ボルジョミ・セントラル・パークの水道から得た、ボルジョミのミネラルウォーターは人肌の温かさ、炭酸は飛んでいたためか、そしてナトリウムの味がより濃厚に感じられました。冷やしたら風味や味が多少変わるのではないか思い、自宅に持ち帰り、冷蔵庫で一晩。翌日、頂くことにしました。やはりナトリウムの味が濃厚でした。改めて、ボルジョミの自然の育んだミネラル分を存分に感じました(笑)スポンサーリンク
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