ヴイックスヴェポラッブ(Vicks VapoRub)はフィリピン人の常備薬

フィリピンを行き来するようになってから、ヴイックスヴェポラッブ(Vicks VapoRub、以下ヴェポラッブ)という名を頻繁に耳にするようになりました。私の子ども時代、咳き込んで寝付けない子どもにお母さんがヴェポラッブを塗ってあげるというCMを見たことをふと思い出したのですが、それ以来耳にしたことがないあのヴイックスが常備薬としてほとんどのフィリピンの家庭に置いてあります。(嘘だと思うなら、是非調べてみてください。)

なぜ、ヴェポラッブ?

そもそもヴィックス・ヴェポラッブって何?

ヴェポラッブとは、”胸・のど・背中にぬることで、鼻づまり、くしゃみなど、かぜに伴う諸症状を緩和する”という塗る風邪薬(大正薬品ウェブサイト)で、ここオランダでも季節がらTVコマーシャルが流れている。ヴィックスは身体に塗ることで、成分が体温で温められて蒸気となり、鼻や口から「吸入」され、成分が血行を良くし、体を温める「湿布」の役割を果たし、風邪の諸症状を緩和してくれます。薬を飲めない幼児やお年寄りにおススメの薬なのだとか。
成分は、dl-カンフル*、テレビン油、l-メントール、ユーカリ油、ニクズク油、杉葉油。これがら総合的に作用して、風邪の症状を緩和してくれるとのことです。

*dl-カンフルとは、「冷感刺激作用」冷たいと感じる神経を刺激し、軽い炎症を起こし反射的に血管を拡張させて、血行をよくする成分です。(ブログ:ドラッグストアだった人参照)

フィリピン人にとってのヴェポラッブ

アメリカ系フィリピン人のコメディアンJo Koy(ジョー・コイ)は得意のフィリピン人の母親ネタでヴェポラッブの事を述べています。

彼のフィリピン人の母は、彼曰く他のフィリピン人の母親と同じくなんでも家で治療しようと試てきたそうです。御蔭で9回ほど死にかけた(汗)とか。
全てをヴェポラッブ治そうとする母。Jo Koyが肺炎(!)にかかった時にもべたべたになるほど、身体の至るところにヴェポラッブが塗られたそうです。Jo Koyの母曰く、「(足の裏にもヴェポラッブを塗り)肺炎が足の裏から出ていくのよ。」と説明。

また医療目的以外では、Jo Koyが寝付けない時には瞼の上にヴェポラッブを塗り、無理やり寝付かせたのだとか(ヴェポラッブを目の周辺に塗るとミントが目にしみて目が開けられません)。実はこれはJo Koyがネタとして作った話ではなく、実際、私のフィリピン人旦那も子ども時代に無理やり寝かしつけるためにやられたのだとか。




フィリピンでは、風邪をひくととにかくやたらと水を飲むようにすすめられます。
ザ・ウォーターセラピーです。そして、熱があればパラセタモール、そして風邪の諸症状が出ればヴェポラッブとなります。

フィリピン人旦那のリクエスト

我が家にはあまり常備薬なるものは置いてありません。しかし、ヴェポラッブはあります。フィリピンから持ってきました。

フィリピン人の旦那が風邪をひくと必ず、私にヴェポラッブを塗ってくれとリクエストしてきます。手がべたべたして、使用後は手を洗わないといけないため、指先だけでちょこちょこと旦那の身体に塗るのですが、そうすると「心をこめて塗らないと治らない」などと突如、わがままな患者となります。「じゃ、自分で塗れよ!」(怒)とつっこむと、大人しくなります。

我が家では風邪の諸症状のみにしか利用していません。万能薬ではないものの、鼻づまりを楽にする、こめかみに塗り頭痛の緩和、足の裏に塗るとよいなどともいわれています。

周囲にいるフィリピン人の友人に、お宅の常備薬何?と聞いてみてください。何の薬はなくてもヴィックスはあるはずです。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

0 件のコメント :

コメントを投稿

Subscribe