フィリピン、ニノイアキノ国際空港ターミナル1(NAIA 1)からの移動

フィリピンで空港に到着した後の悩みは、何を使って目的地に行くか?ということ。空港には電車の路線が走っていないため、バスかタクシーなどの選択肢になります。タクシーは便利ですが、散々このブログでもかいた通り、タクシーの運転手さん「渋滞だから」「遠いから」とメーターを利用せず、高額を要求されるケースが多いです。

バジェットトラベラーである著者はいかに必要経費を浮かせられるか?どれだけ現地の経済感覚に近づけるか、と常に(笑)考えていますが、その代表的手段として推奨したいのが現地の市民の足、現地の公共交通手段を利用すること!。ニノイアキノ国際空港(通称:NAIA)から、公共交通手段を用いて目的地にたどり着くにはどうしたらよいのか?

フィリピンの交通手段:基本知識

庶民の足ジプ二ーの初乗りは8ペソです(2017年8月現在、マニラ)。「フィリピンの滞在を楽しむには(1) :ジプニー(Jeepney)を乗りこなす」で説明した、ジプ二ーの乗り方をマスターすると、あとはルートだけ現地の人から教えてもらえば、乗るのは難しくありません。

バスは、エアコンとノン・エアコンの2つのタイプがあります。エアコンバスの初乗りは12ペソ、ノン・エアコンは10ペソです。乗り方はジプ二ーと似ていますが、もちろんバスなので長距離の利用に向いています。

電車(高架鉄道)は、3線走っています。LRT1、LRT2(MRTとレクトとクバオで乗り換え可能)、MRT(エドサ通りを沿って走る電車)。メインの駅は、タフト(Taft)、クバオ(Cubao)、レクト(Recto)、ルーズベルトなど最終・始発駅とその他、アヤラ(ayala)、。電車の乗車には、カードの購入が便利です。フィリピンの高架鉄道は、3路線あり、その都度チケットを購入しなければなりませんでしたが、近年は、3路線共通で利用できるカードができ、そこにチャージしていくことで活用できるカードができました。

大前提:マニラの公共交通機関は交通費を安くすますことができるものの、ものすごく時間がかかる+混む。
電車は渋滞の影響を受けないが、いつもコミコミ。バスは、座れる可能性はあるが、時間がものすごくかかる。

ケソン市(大学地域周辺)に行きたい!一体いくらかかるか?

アカデミックな会合、そのた諸々でフィリピン大学、アテネオ大学に行く、あるいは留学でそれらの大学に現在通っているという人もいるのではないでしょうか。そういう人には以下のルートをおススメします。

ターミナル1からケソン市大学地域まで行くと仮定すると・・・空港からタクシーを拾うと、チップなどを入れて400ペソほどかかります。空港タクシーでは600~700ペソほどの距離。タクシーは便利ですが、安く済ませたい場合は、バス+電車+ジプ二ーのコンビネーションがいいでしょう。

バス+電車+ジプ二ー


バス(ニノイアキノ国際空港~MRTタフト駅)

ターミナル1、バスをどこで拾うのか?
バスは、ターミナル1税関後の出口をでて、更に観光省の観光案内を過ぎて、ビルの外を右手に出ます。少し歩くと、警備員さんが立っているので、それを過ぎると完全に空港の外。ジプ二ーやタクシーが通る通りが見えます。バスはそこを通ります。

バスの行き先はどこで確認するのか?
バスには、ごちゃごちゃと行き先が書いて有りますが、Fairview、Cubao、SM Northなどと書いてあれば、それがお目当てのバスです。心配な場合は、車掌さんに乗り込む前に「MRT」を通るか聞いてみましょう。
NAIAを通るバス ニノイアキノ国際空港
いろんなバス会社がこの道を通ります
様々な会社によって運行されていますが、料金は同じでルートも同じです。

運賃の払い方
乗り込んで、運賃を支払います。バスの助手が席を回りながら行き先を尋ねてくるので、ここでは「MRT」とこたえます。
冷房の効いたバスの初乗りは、12ペソです。空港第1ターミナルからMRT(高架鉄道)のタフト駅までは初乗り区間です。ですので、12ペソを支払います。



降りる場所
降りる場所は、駅よりも少々手前です。駅の目の前は大変混雑しているため、バスの乗降車は禁じられています。そのため、駅の少し手前で降りて横断歩道を渡ります。重い荷物がある場合は、ここが少々つらいところです。

電車(タフト駅~クバオ駅)

電車、日本人が恐らく最もなじみ深い公共交通機関ではないでしょうか。見慣れている電車・駅もフィリピンでは勝手が少々異なります。

まずは、荷物検査
荷物検査なしでは駅構内には入れないため、荷物をすぐに開けて検査が可能なように準備しておきましょう。結構、これが面倒くさく、はじめての場合はまごついてしまいますが、後ろに人が待っているからと焦らずに!

切符の購入
切符は窓口で行き先を告げ、購入可能です。また、上記のようにカードを購入し、チャージする形で利用が可能です。タフトからクバオ駅までMRTで24ペソ(2017年9月現在)です。

駅構内へ
新しいカードを導入して以来、ゲートも新しくなりました。ゲートが大きな荷物を持って通りぬけづらい時には、警備員さんにお願いして荷物だけ先に他の入り口から入れてもらうこともできます。
MRT タフト駅の改札
MRT タフト駅の改札

入場制限?
タフト駅では、始発駅ということもあり、多くの人が乗り降りします。その人波の整理をするため、警備員が立っており、ある種の入場制限をしています。

一度電車に乗れてしまえばあとはもう、簡単です。クバオ駅に到着するまで、電車での旅を楽しみます。電車はエドサ通り沿いを通るため、その道沿いにある商業の中心地、マカティや、オルティガスなどの高層ビル、マンションなどが見えて、圧巻です。

ジプ二ー(クバオ~カティプーナン)

ジプ二ーの乗り場
クバオ駅から降りて、先ほどまで電車で進んでいた方向に歩みを進めていくとアローラ通り(Aurora Bldv)にぶつかります。そこまで行くと、多くのジプ二―が流れている様子が見えます。

どのジプ二ーに乗るのか?
ジプ二ーは沢山ありますが、その中で「Katipunan(カティプーナン)」とプロントや車のサイドに書かれているものがあれば、わかりやすいのですが、大体は「Bayan」「Cainta」「Lagro」等と書かれています。それらは、目的地のアテネオ大学の最寄り地域を過ぎた場所にある地名です。ですので、カティプーナンが目的地であれば、どれに乗車しても大丈夫です。ただ、心配な場合は乗車前に一言運転手に「Katipunan?」と尋ねると、答えてくれるはず。

いくら?
初乗り料金、8ペソ(2017年9月現在)。このお金を車内で支払います。降車場所が分からない場合は、あらかじめ運転席の近くに座り、降りるタイミングを教えてもらいます。

ジプ二ーは、乗降車が禁止区域があるので、ご注意を。

トータルで、何時間+いくらかかったのか?

かかる時間は、バスにおよそ20~30分(渋滞による)、電車30分、ジプ二ー20~30分(渋滞による)。乗り換えのための徒歩などを入れると恐らく2時間以上。かかったお金は44ペソ也。
手間がかかり、大荷物がある時はおススメできませんが、費用も浮かせられなおかつローカル度満点の公共交通機関利用は、荷物がすくないあるいは、運びやすい荷物を持っての移動の際、ぜひ試してみてください。

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