新作というとはばかられるが、フィリピン観光省は今年2017年初頭に、観光向けのプロモーションビデオの新作をリリースされました。
かねてからこちらオランダでも、インド、インドネシア、マレーシアなどの観光誘致のためのプロモーションが流れており、また最近は特に日本のプロモーションビデオはかなりの頻度でCNNの合間に放映されています。
そして、ついにフィリピンのプロモーションビデオ!もこちらオランダでもコマーシャルとして流されるようになりました。「そんなに予算があるのかい?」と新しいプロモが放映されたよりも、予算があることに少々驚いておりました。
ブログ「フィリピンの観光が振るわないのはメディアのせい?(1) 観光省によるメディア非難」 で述べた通り、もっと頑張ってほしいフィリピンの観光省。
Jackは見ず知らずの現地のお母さんらしき人物に「Anak(わが)子」と呼びかけられ食べ物をすすめられます。JackはAnakの意味が分からず、ツアーガイドに尋ね、意味を知って微笑むという作品。
2012年、前アキノ政権下で行った観光省のキャンペーン。広告代理店、BBDO Guerrero/ProximityがIt's more fun in the Philippines のスローガンでのキャンペーンを提案、2012年1月6日に発表。発表後、スイスの1951年の“It’s More Fun in Switzerland”のパクリではないかと議論を呼んだ。
批判について、観光省は、このスローガンは我が国(フィリピン)をありのままに説明しており、またIt's more fun...という言葉は誰も所有していないとても一般的な表現と反論している。
すったもんだありながら、なんとか定着したIt's more fun in the Philippinesキャンペーン。その代表作が、プロモビデオ。軽快な音楽に乗せて、フィリピンの美しい風景、それを短く説明した文章、時に短いビデオが含まれ、若く、活気あるフィリピンをダイナミックにプロモしたビデオは大ヒット。フィリピン人の友人も誇らしげにそれらをSNSで流していました。
もう一歩踏み込んで・・・
今回のプロモーションは、It's more fun in the Philippinesの一環でありながらも、一歩踏み込んでなぜ、It's more fun in the Philippinesなのか?からスタート。その答えの一つがーフィリピン人の温かさとホスピタリティ。フィリピン人の国民性に焦点をあてたプロモを打ったと観光省は説明しています。
特に田舎に行くとこうした、フィリピン人の温かさやホスピタリティをより肌で感じるのではないかと思います。実際、フィリピンでワークキャンプでホームスティなどをすると、別れの時は涙、涙となります。フィリピンに限ったことではないと言われてしまえばそれまでですが、フィリピンでは一度コミュニティに入りそこの人たちと親しくなると、彼らも訪問者をコミュニティの一員として考え、そのように扱うようになります。
ビデオを観て一言
フィリピンで食べ物をふるまうと言うのは、その人に対してある種の近さを感じたため。けど、お母さんのアプローチが唐突すぎ(汗)でコマーシャルとしては健闘しているけど、あまりありえないシチュエーションに少々違和感。フィリピン人、とても人好き、話好きの明るい人たちですが、こういう展開あるかなぁ・・・音楽、外国人観光客の演技なのか何なのか分からないぎこちなさがフィリピンのテレビドラマ的で気になりました。
前作のIt's more fun in the Philippinesと比較して、インパクト負けしているのは事実。
フィリピン人は、人によっては東アジア系な顔も多く、あからさまに外国人であると分かるのは白人なので、ビデオには白人を起用しています。しかし、フィリピン旅行者の多くはアジア圏からで、旅行者の出身国トップ10のうち6カ国(韓国、中国、日本、台湾、シンガポール、インド)はアジア。アジアの場合はキャンペーンを行わずとも訪問するので、力をいれていないのかもしれませんが、また白人起用か・・・と思ったのも事実。
かねてからこちらオランダでも、インド、インドネシア、マレーシアなどの観光誘致のためのプロモーションが流れており、また最近は特に日本のプロモーションビデオはかなりの頻度でCNNの合間に放映されています。
そして、ついにフィリピンのプロモーションビデオ!もこちらオランダでもコマーシャルとして流されるようになりました。「そんなに予算があるのかい?」と新しいプロモが放映されたよりも、予算があることに少々驚いておりました。
ブログ「フィリピンの観光が振るわないのはメディアのせい?(1) 観光省によるメディア非難」 で述べた通り、もっと頑張ってほしいフィリピンの観光省。
今のタイミングでTVコマーシャルを流すことの意義
オランダは、この時期(3月)から夏の予定を立て始めるため、旅行先の候補地となるために広告を打つことで効果を狙ったものと思われます。実際、大手の旅行会社も白い砂浜の美しいビーチリゾートを前面に押し出したコマーシャルを放映しており、オランダ人の夏恋しさ、太陽恋しさ、その気持ちをかきたてています。
また、昨年はオランダではフィリピンが超法規的殺害、麻薬戦争、大統領の発言等で、不名誉に有名になりましたので、それを払しょくするかのような形でのコマーシャルです。
新しいプロモーションビデオのその内容
タイトルはAnak(こども)。エメラルドグリーンの美しい水面を背景に、青い目をした若い外国人旅行者(Jack)が、地元のお母ちゃんのちょっとした交流を描いたビデオ。
フィリピン観光省プロモーションビデオ2017年1月に発表 引用:https://www.youtube.com/watch?v=4Ted014d8Ls |
”When You 're with Filipinos Your're with family” - Jack Elis Traveler
フィリピン人といるときは、あなたは家族といる(のと同じ)。
というフィリピン人のホスピタリティと人の温かさを印象付けるJackのコメントでビデオをしめています。
プロモーションビデオ発表時の記者会見で、観光省が今回のビデオリリースに至った経緯を説明した。2012年、同省はIt's more fun in the Philippinesでプロモーションを行い、これまで振るわなかった観光プロモのトーンを変え、フィリピン内外の注目をあつめ成功を収めた背景がある。というフィリピン人のホスピタリティと人の温かさを印象付けるJackのコメントでビデオをしめています。
プロモの狙い
It's more fun in the Philippinesキャンペーンとは?
2012年、前アキノ政権下で行った観光省のキャンペーン。広告代理店、BBDO Guerrero/ProximityがIt's more fun in the Philippines のスローガンでのキャンペーンを提案、2012年1月6日に発表。発表後、スイスの1951年の“It’s More Fun in Switzerland”のパクリではないかと議論を呼んだ。
批判について、観光省は、このスローガンは我が国(フィリピン)をありのままに説明しており、またIt's more fun...という言葉は誰も所有していないとても一般的な表現と反論している。
すったもんだありながら、なんとか定着したIt's more fun in the Philippinesキャンペーン。その代表作が、プロモビデオ。軽快な音楽に乗せて、フィリピンの美しい風景、それを短く説明した文章、時に短いビデオが含まれ、若く、活気あるフィリピンをダイナミックにプロモしたビデオは大ヒット。フィリピン人の友人も誇らしげにそれらをSNSで流していました。
もう一歩踏み込んで・・・
今回のプロモーションは、It's more fun in the Philippinesの一環でありながらも、一歩踏み込んでなぜ、It's more fun in the Philippinesなのか?からスタート。その答えの一つがーフィリピン人の温かさとホスピタリティ。フィリピン人の国民性に焦点をあてたプロモを打ったと観光省は説明しています。
特に田舎に行くとこうした、フィリピン人の温かさやホスピタリティをより肌で感じるのではないかと思います。実際、フィリピンでワークキャンプでホームスティなどをすると、別れの時は涙、涙となります。フィリピンに限ったことではないと言われてしまえばそれまでですが、フィリピンでは一度コミュニティに入りそこの人たちと親しくなると、彼らも訪問者をコミュニティの一員として考え、そのように扱うようになります。
ビデオを観て一言
前作のIt's more fun in the Philippinesと比較して、インパクト負けしているのは事実。
フィリピン人は、人によっては東アジア系な顔も多く、あからさまに外国人であると分かるのは白人なので、ビデオには白人を起用しています。しかし、フィリピン旅行者の多くはアジア圏からで、旅行者の出身国トップ10のうち6カ国(韓国、中国、日本、台湾、シンガポール、インド)はアジア。アジアの場合はキャンペーンを行わずとも訪問するので、力をいれていないのかもしれませんが、また白人起用か・・・と思ったのも事実。
フィリピン観光省プロモーションビデオ「Anak」から 美しい、ミンダナオスリガオのエンチャンテッドリバー 引用:https://www.youtube.com/watch?v=4Ted014d8Ls |
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