フィリピン人は泳げない?

フィリピン人って結構泳げない人多いんだよね~


と言うと、大抵は驚かれます。

だって、フィリピンは日本と同じく島国で、セブ、ボラカイなどの有数のビーチリゾートを持つ国じゃないかと、言われます。そうは言いましてもねぇ、泳げないものは泳げないのですよ。

Philippine beautiful sea
フィリピンの美しい海


大学教員時代、チームビルディングの一環でビーチに行きました。ボートに乗ってアイランドホッピングを楽しんでいたとき、女性の同僚が不意に「私、泳げないから、ここから落ちたらすぐに溺れちゃう」とふと漏らしました。それって、溺れたら助けてねっていうさりげないアプローチでしょうか。

そんなものは枚挙にいとまなく、プールやビーチに行けば、皆早々に私「泳げないのよ~」と告白。しかし、悪びれる様子もなく、教えてとせがんできます。けど、すぐに挫折(笑)

では、なぜフィリピン人が泳げないのか?

セブの海
セブの海を泳ぐ

理由その1:学校で習わない

日本のように学校で水泳の授業はありません。もちろん、日本も今だいぶ変わってきているとは聞きますが、それでもプールのある小学校をしばし目にします。
フィリピンの場合は、学校の体育の時間で教わるすべはありません。


理由その2:プールのない学校がほとんど

プールというメンテナンスにお金がかかる場所は、公立学校が有するというケースは聞いたことがありません。お金持ちの私立校、とりわけ高等学校あるいは大学が有し、普段は水泳の先週のために使われ、そのほかの時間を一般に有料開放しています。

ちなみに、オリンピックにもフィリピンのスイマーは出場していますが、アメリカでトレーニングを積んでいるそうです。やはり施設とトレーナーの問題があるようです。


理由その3:泳ぐ機会が少ない

フィリピン人は夏の暑い時期(3月~5月、とくに4月は半端なく暑いです。)に家族でプールや海水浴に行きます。しかし、日本のような手軽さがないため、足は遠のきます。市民プールのような場所は皆無に近く、プールと言えば①リゾートプール②大学などの学校付属のプールです。

①の場合は家族の一大行事となるため、お弁当を持ち、大家族の場合はバンやジプ二ーを借り切ってのお出かけ。そうそうできるものではありません。さらには、楽しい雰囲気なので、しっかり泳ぐというよりは、水と戯れしばし暑さを忘れるためにあります。


理由その4:家族も泳げない

上記のようにプールに家族と行っても、家族が泳げないので、子どもたちが泳ぎを習うことはできません。両親が泳げない→子どもも泳げないというパターンがかなり多いです。この連鎖を断ち切るべく、伯父さんや叔母さんが指導したりもします。

理由その5:習い事として習わない

水泳=遊び、遊びを習い事としてお金をかけたいという人は少なく、それらはスイミングスクールの数と比例しています。
なので、スイミングスクールもウェブサイトに、「泳ぎとはライフスキル!」つまり、一過性のものではなく、自分の身に着くスキルなのだ!今はお金がかかるけど、ペイオフされる!強調したいようです。
ただ、国民の大半が月に日本円にして3~4万円の月収を手に入れ、生活にカツカツな中、なかなか子どもの習い事にお金をかけたいと思わないという実態があります。

フィリピンのスイミングスクールは月謝というよりはチケット制の方が多いのではないかと思います。5、6回分のチケットで3千ペソ(6,000円)前後します。
日本の感覚で習い事、とはなかなかならないようです。ただ、とくにマニラ圏では喘息持ちもかなりおり、健康のためにと水泳を始めるひともいるのだとか。

念のため!それでも泳げる人はもちろんいます。
泳げる人の特徴は、地方出身で、地方の川や海で遊んで育った子どもや大人たち。うちの旦那もこの部類に入ります。彼らは生活の必要性や日々の遊びの中で泳ぎを覚えていきました。
この傾向は男性に強く、女性は地方出身でも泳げない人が多いです。

人魚ブーム?!

フィリピンでは、ゴールデンの時間帯にファンタジーなドラマが放映されたりします。そうしたものの中で人魚をテーマにしたドラマや人魚が登場するというドラマがありました。GMAネットワーク系の「Dyesebel」は有名です。自分の産んだ子どもが人魚だった・・・という奇想天外なドラマの展開に日本人の私は完全においてけぼりを食いましたが、ドラマとしては大人気でした。


人魚スイミングスクール フィリピン
人魚スイミングのクラス、ウェブサイトhttp://www.philippinemermaidswimmingacademy.com より

そのドラマ以降、大人も含めて、女子たちの間で人魚ブームが起こり、人魚スーツに身を包んで泳ぐコースなどが登場しました。人魚スイミングコースは好評だったようです。

それでもやっぱり、フィリピン人の大半は泳げません。泳げなくても困らないもん!と言われてしまいそうですが、美しい海が多いフィリピン、海では泳いで楽しみたいもの。ですので、周りに泳げないフィリピン人の友がいたら、本人が望む限りにおいて、是非丁寧に教えてあげてください。

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