辞めたいこと、こんごやりたいこと―2016年を振り返って

あっ。


気がつけばもう、年末。
猫と過ごしてまったりとしている場合ではない!

そもそも、チューリッヒに来た理由の一つは、まとまった時間をとって、2016年の振り返りをすること。その割に、内省の時間をおろそかにしていました。


2017年には絶対やめたいこと


やたら落ち込むこと

こう見えて、結構落ち込みます。今年は、本当に悩みの絶えない年でした。いつも悩んでいたんでは?と思われるかもしれませんが、とくに今年は、大好きだった教員職から離れ、オランダに移住し、悲しくなって気持ちがどんどん落ち込んでいました。

落ち込むのをやめよう!といって止められたら世話はありませんが、結局何事も「意思」だと思うので、オランダに来たのも縁と思い、今この時に集中です。Carpe diem*です。

*紀元前1世紀の古代ローマの詩人ホラティウスの詩に登場し、『いまを生きる』(原題: Dead Poets Society)のロビンウィリアムズ演じるジョンキーティング教授の言葉。


間食が多い

これは、フィリピンからの癖なのか、間食が多い気がします。また、フィリピン人旦那は休日はおやつを欲します。なので私もついつい・・・実はオランダに来て、少し体重が増えたようです。健康を考えて、食にメリハリをつけたいところ。

実は、フィリピンにいるときにちょっとやせているので、もう少し体重を増やしたらいいとアドバイスをうけました。ただ、体重云々というのは少々違うように思います。健康的でバランスのよい身体づくりをする!ということです。そういう意味では、間食は少々控えねばと自らに言い聞かせています。

運動しない

家の中で行う柔軟以外はやっていません。もう、以前のようには走れない(!陸上の短距離の選手だった過去はどこへ?)どころか、ちょっと運動すると息があがってしまうかも・・・
寒いオランダでは、出不精になりますが、少しづつ走りこみをしていきたいところです。


2016年嬉しかったこと/充実したと感じたこと


大学の教員生活

素人教師がようやく板についてきて、一人ひとりの生徒とゆったり話をする余裕ができたこと。(といっても2学期は受け持った生徒数は400人に近かったので、白状しますが、一人ひとりの名前を覚えられませんでした!)採点、面接、授業の準備、半端なかった・・・とくに一学期は息つく間もありませんでした。

しかし、この経験のおかげで社会学の理論のおさらいができました。また、自分のファシリテーションの手法についても考えさせられました。私の教えていた社会学は、全員の必須科目。それゆえに、科目に興味がない人も取らざるえません。そのため、工夫が必要です。そして、最低30分に一度はジョークがないといけません。いつも何が受けるのか(!)ということを考えながら授業をしていた記憶が・・・。

教員なんて絶対向いていないと思っていましたが、実は性格的にはあっている職業なのかと思いました。教員は、自らシラバスを作り(計画)、授業を行い・生徒と面接をし(実行)、試験を実施(手法などを検証・評価)、それをもとに向上させていきます。

工夫した分、それは分かりやすい形で生徒の反応を通じて実感できます。団体に属しながら、個人事業主のようなこの形態が、あっていたようです。また、2学期目からは学内委員会の委員長に推薦され(押し付けられ)、やること盛りだくさんで、本当に楽しかった。

教育×課外活動

一年でようやく教員生活のリズムもできて、市を巻き込んで市内を流れるナガ川のウォーキングやムスリムを招いての課外活動ができました。

とくに、ナガ市街を流れるナガ川の汚いこと!これは、学生に見てほしかった。数十年前は泳ぐことができた川も今となっては、近くでみるのも痛々しい変貌。市には規制があってないようなもの。例えば、川から数メートルは建物を建ててはいけない。けど、これを守る人はいません。そして、ゴミのポイ捨て、中にはゴミ袋ごと川に投げ込むという人も!

モラルがなっていないと責めるのはたやすいですが、こうした状況にいたる構造的な原因があり、それを生徒に考え、知ってほしかった。ただ、公共の道路を歩くのに、市長に一応メッセージを送り、そのうえで市の観光局が来て、大変な騒ぎでした。

これは、仕掛け作りが大変でしたが、楽しかった。

学会等での発表

生徒にリサーチなどをやらせて、自らはやらないと言うのは恥!と思い、リサーチぺーパーを作り、送り、発表。また誰かに何か発表などを任されたら、「できるかできないか」と考えず、即答「はい、喜んで(なんか、どこかのいざかや見たいじゃないか!)」と、昨年末から、やってきました。今年は学外発表(他の大学の職員に発表を依頼されて・・・)。

発表、皆よかったと言ってくれたけど、反省点が多かった。けど、これってやってみなけりゃわからなかったこと。来年は国際会議で、発表の予定。


2016年も続けたいこと


学会の出席、NGO関係、帰国、旦那に会いにヨーロッパへ・・・と移動が絶えない年でした。今は年末をチューリッヒで迎えようとしているなどとは思いもよりませんでしたし。
今までは、「自分」が予定し、「自分」で決めて、行きたいところへ行っていた気がしましたが、人との関わりの中の大きなうねりの中で、小舟のように漂う自らの姿が見えました。

これを心細く思う気持ちは少なからずありますが、小回りがきくからこそ、機会を見つけては漂って、いろいろと吸収したい気持ちでいっぱいです。

2017年取り組みたいこと

年始は、夢も膨らみ、やりたいことリストもかなりの数になりますので、以下箇条書き。
・もっと書く(アカデミック・ノンアカデミックともに)
・もっと読む
・空手再開?+体力づくり
・読書スピードを上げる(英語の本)
・オランダ語学習再開 (←白状します、さぼっていました)
・タガログ語学習再開 (←白状します、さぼっていました)
・両親をオランダに招待
・国際会議、学会の出席
・旦那と取り組める何か(習い事?趣味)を探す
・マインドフルにすごす

いかに、詰め込むか→いかに内容を深めるのかにシフトすることが必要なのだと思います。

他にもいろいろありますが、あまりに私的過ぎて、公開するにははばかれるので(汗)このくらいに(笑)


年末の今日は、振り返りつつ終わりたいと思い、チューリッヒにあるカトリック教会のミサに出席しました。神父さんは、人間は究極的に常に幸せになりたいと願うもの。(目に見える)ものによって得られる幸せは、一時的なもの、と参加者一人一人に自ら持っている幸せの再定義を静かに語りかけ、また平和を願う祈りで年明けしましょうと「祈り」を呼び掛けていました。

神父さんのhomily(説教)は、シンプルで、そして当たり前のことならがらも、日常置き去りにされていることがらを端的にいい、短い時間ながら自らの内面を省みる機会になりました。


2016年度、お世話になりました皆さまには、本当に感謝とお礼を申し上げたいです。
こうして、私のつたないブログを読んでくださっている方も、本当にありがとうございました。

今まで私の人生はすべて私が決めて、私が実行し、私が切り開いていくものと自負を持って生きてきました。大学もお金がまったくない中で、働き工面し、奨学金をいただき・・・NGOの海外派遣も希望を出し、自ら飛び込み、学びたいと思っていた平和学も・・・云々・・・
とにかく、精一杯欲するものに手を伸ばしてきました。なんで、いつもそんなにハングリーなの?と聞かれたこともしばしば。自分ではそう思ったことはありませんが、数人の近い友人に言われました。

しかし、ここ数年を振り返ると、1,2年ごとに新しい土地に移り住み、職を転々とし、経済的にも社会的にも不安定になり、いろいろと振り返ること、思うことが多くなりました。もちろん、今までも「自分で」やってきたといいつつも、いろんな人に助けてもらいながらここまで来れたと感謝し、これをいかに社会にお返しできるのかと思ってきましたが、まだまだ、ある種「傲慢」であったと思わされます。

2017年を迎えるにあたり、悩みは尽きませんが、改めてこれまで支え見守っていただいた友人、知人に感謝し、同時に「○○だから」とか決めつけず、いろいろと挑戦していきたいと思っています。

このブログも、海外ネタ(フィリピンを中心に、オランダ、旅をしたオランダ周辺国、今まで生活したことのあるシンガポール、コスタリカ)を中心に引き続き書いていきたいと思いますので、今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。






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