オランダ観光地を一日で制覇する!、いくらオランダが小さいとはいえ、その全面積は九州ほど、そして移動にもかなりの時間を要するので、文字通り一日中回っても観光名所制覇は恐らく無理です。しかし、ハーグのマドゥローダムはそんなセッカチな(笑)観光客の欲求を満たしてくれるでしょう。
マドゥローダム(Madurodam)は、デンハーグの観光名所の一つで、オランダ各地の名所を実物の25分の1の大きさに再現しているミニチュアパークです。1952年7月2日開園以来、特に子どもたちに人気があるアトラクションであるものの、オランダをある程度歩いて知る大人たちも楽しめる施設です。
夫の今月の家族サービス第二弾ということで、連れて行ってくれました。
名称の由来はジョージ・マドローで、オランダ領キュラソー出身でライデンで法学を学ぶ学生でしたが、ナチスドイツの占領下にレジスタンスとして抵抗運動に参加し、その後捕らえられて1945年ダッハウ強制収容所に収監されて間もなくしてチフスで死亡しました。死後、戦中の活動に対して勲章が授与されました。両親は、亡くなった息子のメモリアルとして、そして結核など重病を患う学生たちが学業を続けていけるような施設の運営基金を作るべく、この公園の建設を思い立ったようです。施設運営で得たお金の一部がthe Madurodam Support Fund Societyに基金として渡る仕組みになっていると聞きます。(公式ウェブサイトではその点については触れられていませんが、いくつかのマドゥローダム紹介サイトの説明にありました。)
入口からすぐの場所から園内全て見渡せるようになっております。大人の目からすると、案外狭い館内に 「これだけ?」と思わず口にしてしまいましたが、ミニチュアに近づくに連れ、私自身も1/25サイズに縮小した感覚で、2,000坪ほどの敷地が不思議と広く感じられました。
スキーポル空港、電車とその駅、サッカースタジアム、アンネフランク博物館、ゴーダのチーズ市、マーストリヒトで見た聖セルファース教会、平和宮、ビネンホフ、ナイメーヘンのローマ時代の遺跡、コンビナートなどなど近くで見るほどにその精巧さに驚きます。また、目線はまさに鳥になった気分。普段は見ることが出来ない建物の屋根から全体をいっぺんに目で捉えることができます。
入口で園内の地図と一緒にカードが渡されます。建物各所に置いてあるTVモニターにあるマークにかざすことで、建物の説明を画面で見ることができたり、アトラクションに参加できたりします。カード読み取りの機械の中でも写真が撮れて、登録したメールアドレスに送れるシステムもみられました。
VTRの説明は全てオランダ語。オランダ語の案内が分かればかなりの情報量になるものの、わずかしか分からず残念。しかし、これまでのオランダに関する知識を総合し、流れる動画を見ることで、その建物の歴史・背景や当時の生活の様子などを知ることができ、ミニチュアを見て歩くだけではなく聞いて、見て、触れて、時には参加して楽しむことができます。
園内では、船が出火して、消火活動するような仕掛けがあったり、国土の1/4が海抜以下のオランダがどうやって水を克服したのか、水門の開け閉め、水のコントロールをミニチュア模型を手で触れながら知ることができます。
男の子たちは特に精巧に作られ、園内を縦横に行き来するNS(Nederlandse Spoorwegen:オランダ全域を走る鉄道)の電車に釘付けです。
ミニチュアの他には子どもたちが遊べるプレイグランドがあり、広さはそれほどではないものの遊具でのびのびと遊ぶ子どもたちの姿、回りにあるベンチではお弁当を広げている家族も見られました。但し、鳥が羽を休める木の下とその周辺にベンチがあるため、糞の落下要注意です。
マドゥローダムを一巡して、恐らくこの場所はある程度オランダ各地を歩いて見て、ミニチュアの各建物の背景にある歴史や地理などを知っている人には、観光や滞在の締めくくりとして存分に楽しめるのではないかと思いました。とは言うものの、子どもたちにとってはその精巧な作りのミニチュアを見て、各所にある小さなアトラクションに参加するだけでも楽しいのかもしれません。
私自身は、今後のオランダ観光が楽しみになりました。オランダ滞在6ヶ月目、住んでいる場所が観光地から遠いため、それほど国内を知らずにこれまで過ごしてきましたが、マドゥローダムで見た場所を今後は実際に訪れることが楽しみです。
[マドゥローダム観光情報]
ウェブサイト: http://www.madurodam.nl
入場料:大人15ユーロ (※2013年5月現在。公式ウェブサイトでチケットを購入すると10%OFFなので要チェックです)
アクセス: トラム9(Scheveningen Noorderstrand行き、Madurodam下車)、あるいはラッシュアワーはトラム8も可とのこと。デンハーグ中央駅から徒歩30分
開園時間: 9:00-20:00(チケットの販売は19:00で終了)
問い合わせ: 31 (0)70 416 24 00/info(a)madurodam.nl
園内の様子 |
夫の今月の家族サービス第二弾ということで、連れて行ってくれました。
名称の由来はジョージ・マドローで、オランダ領キュラソー出身でライデンで法学を学ぶ学生でしたが、ナチスドイツの占領下にレジスタンスとして抵抗運動に参加し、その後捕らえられて1945年ダッハウ強制収容所に収監されて間もなくしてチフスで死亡しました。死後、戦中の活動に対して勲章が授与されました。両親は、亡くなった息子のメモリアルとして、そして結核など重病を患う学生たちが学業を続けていけるような施設の運営基金を作るべく、この公園の建設を思い立ったようです。施設運営で得たお金の一部がthe Madurodam Support Fund Societyに基金として渡る仕組みになっていると聞きます。(公式ウェブサイトではその点については触れられていませんが、いくつかのマドゥローダム紹介サイトの説明にありました。)
入口からすぐの場所から園内全て見渡せるようになっております。大人の目からすると、案外狭い館内に 「これだけ?」と思わず口にしてしまいましたが、ミニチュアに近づくに連れ、私自身も1/25サイズに縮小した感覚で、2,000坪ほどの敷地が不思議と広く感じられました。
スキーポル空港、電車とその駅、サッカースタジアム、アンネフランク博物館、ゴーダのチーズ市、マーストリヒトで見た聖セルファース教会、平和宮、ビネンホフ、ナイメーヘンのローマ時代の遺跡、コンビナートなどなど近くで見るほどにその精巧さに驚きます。また、目線はまさに鳥になった気分。普段は見ることが出来ない建物の屋根から全体をいっぺんに目で捉えることができます。
入口で園内の地図と一緒にカードが渡されます。建物各所に置いてあるTVモニターにあるマークにかざすことで、建物の説明を画面で見ることができたり、アトラクションに参加できたりします。カード読み取りの機械の中でも写真が撮れて、登録したメールアドレスに送れるシステムもみられました。
VTRの説明は全てオランダ語。オランダ語の案内が分かればかなりの情報量になるものの、わずかしか分からず残念。しかし、これまでのオランダに関する知識を総合し、流れる動画を見ることで、その建物の歴史・背景や当時の生活の様子などを知ることができ、ミニチュアを見て歩くだけではなく聞いて、見て、触れて、時には参加して楽しむことができます。
園内では、船が出火して、消火活動するような仕掛けがあったり、国土の1/4が海抜以下のオランダがどうやって水を克服したのか、水門の開け閉め、水のコントロールをミニチュア模型を手で触れながら知ることができます。
男の子たちは特に精巧に作られ、園内を縦横に行き来するNS(Nederlandse Spoorwegen:オランダ全域を走る鉄道)の電車に釘付けです。
ミニチュアの他には子どもたちが遊べるプレイグランドがあり、広さはそれほどではないものの遊具でのびのびと遊ぶ子どもたちの姿、回りにあるベンチではお弁当を広げている家族も見られました。但し、鳥が羽を休める木の下とその周辺にベンチがあるため、糞の落下要注意です。
マドゥローダムを一巡して、恐らくこの場所はある程度オランダ各地を歩いて見て、ミニチュアの各建物の背景にある歴史や地理などを知っている人には、観光や滞在の締めくくりとして存分に楽しめるのではないかと思いました。とは言うものの、子どもたちにとってはその精巧な作りのミニチュアを見て、各所にある小さなアトラクションに参加するだけでも楽しいのかもしれません。
私自身は、今後のオランダ観光が楽しみになりました。オランダ滞在6ヶ月目、住んでいる場所が観光地から遠いため、それほど国内を知らずにこれまで過ごしてきましたが、マドゥローダムで見た場所を今後は実際に訪れることが楽しみです。
実際の建物(左)ミニチュア(右) ハーグの平和宮(上)とナイメーヘンのローマ帝国時代遺跡 |
ウェブサイト: http://www.madurodam.nl
入場料:大人15ユーロ (※2013年5月現在。公式ウェブサイトでチケットを購入すると10%OFFなので要チェックです)
アクセス: トラム9(Scheveningen Noorderstrand行き、Madurodam下車)、あるいはラッシュアワーはトラム8も可とのこと。デンハーグ中央駅から徒歩30分
開園時間: 9:00-20:00(チケットの販売は19:00で終了)
問い合わせ: 31 (0)70 416 24 00/info(a)madurodam.nl
スポンサーリンク
スポンサーリンク
0 件のコメント :
コメントを投稿