最長6時間待ち!フィリピン人と時間、フィリピン人の時間感覚、フィリピンタイム(Filipino time)への対処法はあるのか?

6時間。

著者がフィリピンで人を待った最長時間です。

フィリピンタイム
フィリピンタイム


フィリピンタイム。それは、フィリピンに滞在する外国人の誰もが経験する、フィリピンの悪しき習慣。また、これは、外国人のみならず、フィリピン人自身も日常的に経験しています。

フィリピンタイムの例

集合は午前6時、これが集会の集合時間でした。著者が現地に到着したのは午前5時45分。勿論、誰も来ていません。約束の6時になっても誰もくる気配なし。心配になってくる予定の人たちにテキストメッセージを送るも返事は無く、すでに6時40分となった時、ようやく主催者が会場に到着して受付をセットアップ。朝7時、ようやく人が来始めます。

みんな遅すぎ!

ではなく、著者が早く来すぎました。

通常こうした集まりは実際の始まる時間よりも一時間はやく、待ち合わせの時間が設定されています。かつてそれを知らず、やはり一時間以上前に現地に到着して、主催者を驚かせましたが、暫くぶりのフィリピンでその事を忘れてやはり一時間前に来てしまったのでした。

しかし、一時間は余裕持ちすぎです。そして、それでも8時頃に会場につく人たちもいます。こんなことはしばしば起きるので、そのたびにイライラしたら疲れるので止めましたが、それでもあきれるのでした。

フィリピンタイムとは、 標準時に比べて数分から数時間遅れることを意味します。正しい時間は世界標準時であることを認識しています!が、かれら自身の時計を持っているようなものです。

最長6時間待ったことも・・・

6時間待った、と前述しましたがそれは特殊な事情の故です。通常のセッティングでしたら、絶対待ちません。日本への帰国間近で、現地のスタッフとどうしても打ち合わせしなければならず、その日しか時間が取れないスタッフを待った結果でした。

待ち合わせ時間から30分経過。テキストメッセージを送るが返事無し。
1時間経過。電話するが電話を取らない。
2時間経過。電話して、ようやく出るものの「今、向かうところ」という返事。その間もテキストでフォローアップするが返事無し。
3時間経過。到着の様子がないので再度電話。今どこにいるの?という問いに「これから、シャワーを浴びる所」という返事。
こんなやり取りを繰り返して、数時間後に「今向かってるというテキスト」、それに対して今はどのあたりなの?というテキストにはへんじなし。最終的にはそれから2時間ほどして到着。ちなみに待ち合わせ場所は拠点からたったの30分圏内。

必ず遅れる政治家先生ーステータスシンボルとしての遅れ

会合などで政治家先生や町役場の偉い方を呼ぶと、決まって遅れてきます。主催者と参加者は炎天下で待っているというのに、遅れようです。その後のスケジュールがずれ込むことしかり。スタッフには彼らには「二時間ぐらい早めに時間を教えておけ」と言っていましたが、無礼が合ってはいけないと、そうしてはいないようです。

これは、単純にタイムマネージメントではなく、ホセ・リザールの小説にあるように、「女王のように、皆の後に来る」ということがステータス・シンボルを示しているからです。

こういうことを繰り返すうちに、フィリピンの電車の駅の時計が正確ではない、あるいはそもそも使われていない理由をしみじみ感じるのでした・・・(今は時計は正確なおおよそ時間をさしています)

フィリピンタイムの理由

多くの遅れたときの言い訳は、交通渋滞。特に、マニラではたかが10キロほどの距離を移動するのに2時間ほどかかる場合があります。また、豪雨等の気候の影響で道路が冠水して、移動できないことも。さらに、支度前にシャワーを浴びたかったけど、断水でシャワーを浴びることができず、遅れる等。

マニラの最悪な交通渋滞を考えると、わかってあげたい気もしますが・・・そもそも、これは日常茶飯事、そのためどの理由も全く受け入れがたい、言い訳です。

そして、多くの場合は、「遅れてごめんなさい」という謝罪の前に、言い訳、遅れた説明を受け、待つ人をイライラさせることも。しかし、多くのフィリピン人は、フィリピンタイムは日常的であり、「お互い様」なため、多くの場合責めることはしません。

しかし、中には伝染性のフィリピンタイムが存在します。

なぜフィリピンの時間が伝染するのか

例えば、ある組織の長が、毎週火曜日の午後1時に定期会合を行っているとします。組織の長は時間を無駄にしたくないので、他のメンバーが集会所に行って彼を待つようにしたほうが都合がよいことになります。
そして、組織の長は、時間にはあらわれません。そして、最終的にはメンバーたちは、彼がいつも遅刻するのを知っているため、当然、時間通りに来るモチベーションは下がります。最終的には午後1時に会議を開く代わりに、午後1時10分ないし、20分に会議を開始することになります。
駅の時計
駅の時計
使用されていない

対処法は?

フィリピンタイムは、貧弱な公共交通、そして国の一種のキャラクターとしてフィリピン人にも受け入れられているため、根絶することはほぼ不可能かと思われます。しかし、重要なのは、規律の欠如と他の人々の時間に対する尊敬の欠如があることをフィリピン国民が自覚することです(外部の人間が言っても効果はないでしょう)。

この自覚が起こるまで、常にフィリピン人の友人と待ち合わせをして出かける前に鞄に本が入っているのか等を確認刷るなどして、かなり高い確率で起こる待ち時間を有効に使う手立てを用意することが肝要でしょう。

ただ、誤解のないようにいうならば、ビジネスをしている人はフィリピンタイムということはありませんので、「フィリピンタイム」だから遅れても平気!とうっかりしないように、ご注意を。

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