国全体がオレンジ色になるオランダ最大のお祭り「王の日(King's Day/Koningsdag)」どのように楽しむか?

4月27日はオランダはウィレム=アレクサンダー国王のご生誕日です。この日は王の日(キングズデー、オランダ語でKoningsdag)と呼ばれるオランダの祭日であり、国内最大のお祭りとしてオランダ全土で大いに盛り上がる日です。4月27日が日曜日に当たると、その前日である土曜日に王の日が祝われます。
王の日

王の日は何があるのか?

王の日には、オランダ人の大好きな催し物盛りだくさんです。まず、街頭でのライブコンサート、その周辺での飲食ブース、フリーマーケットの開催です。

アムステルダムやハーグ等の大きな都市でのライブコンサートの場合は、比較的オランダ国内で知られているアーティストが演奏をします。とにかく、いろんなジャンルの音楽を楽しめるため、音楽好きの人たちには嬉しい催しです。そして、その周辺ではビールやフライドポテト等を販売するブースが立ち並び、みなビールを片手に音楽を楽しみます。

フリーマーケットでは、店舗が路上出店する場合もありますが、市が指定した場所でガレージセールのような形で、家で不要になったものを販売します。多いのが女性の衣類です。その他には、食器、家具、自転車と売れるものなら何でも売るという様子です。
koningsdag2019DenHaag 王の日のフリーマーケット
koningsdag 2019 DenHaag 王の日のフリーマーケットの様子

この時期はほどんどの場合、良い天候に恵まれるため温かい日和の中、野外コンサート、ビール、軽食を楽しみます。また、大きな都市では前夜祭があり、やはりコンサート等で大いに盛り上がります。しかし、2019年の王の日は、晴れ間も覗くもののまとまった雨も降り、肌寒い陽気で皆比較的厚手のジャケット等を羽織って王の日のイベントに参加していました。

王の日の前夜祭(ハーグ)
王の日の前夜祭(ハーグ)

なぜオレンジ色?

町ゆく人々の服装、身につけているものはオレンジ色。町のショーウィンドウもオレンジ色をあしらった装飾となり、国全体がオレンジ色に染まります。お店でオレンジ色のかつら、帽子、ジャケット等も販売されております。
オレンジ色の理由は、王家の名前の故です。現在の王家はオラニエ(Oranje)家、これを訳すとオレンジ。つまり、オレンジ色は、オラニエ家を象徴しています。
王の日にちなんでオレンジ色を身につける
誰が一番王の日にふさわしい服装をしているのか?

肝心な王様は何をされるのか?

 王の日に、王ウィレム - アレキサンダーとご家族は、他の皇族の方々と共に、自治体を訪問します。毎年、異なる地方自治体を訪れます。2019年は、オランダ、ユトレヒト州の基礎自治体のアメルスフォールト です。パレード、音楽の演奏によって、王とそのご家族を迎えます。それらのイベントは市や地域に根ざした団体や団体からの寄付によって可能になります。王とそのご家族はその自治体によって熱烈に迎えられます。その訪問は公共放送NOS(オランダ放送協会: Nederlandse Omroep Stichting)によってテレビで生中継されます。

4月にご生誕祭を行うその意味

前ベアトリクス元女王の王位の退位までは4月30日が女王の日として、知られていましたが、ベアトリクス女王の誕生日は、4月ではなく1月31日。4月30日はベアトリクス女王の母、ユリアナ女王の誕生日でした。なぜ、ベアトリクス女王戴冠の時に女王の日を1月としなかったというと、1月の寒い時期では祭りを存分に楽しむことができないというはからいから、ユリアナ女王の誕生日をそのまま女王の日として祝い続けることにしたといいます。

ウィレム=アレクサンダー国王には3人の子どもがおり、その第一皇女の誕生日は12月であるため、第一皇女が将来即位された際、おそらく4月27日の父ウィレム=アレクサンダー国王のご生誕日がそのまま女王の日として、将来祝われることになるかもしれません。

この時期の観光で気をつけること

この王の日とオランダの観光が重なった場合で気をつける点は2点。まず、人の多さと交通機関のルートの変更等の通常ではない運行がなされてる点。町の中心地は、人がとにかく多いので、疲れます。

公共交通機関のトラムやバスは、町の中心部でコンサートや路上マーケット、出店が有る場合、中心地を避けて運行します。そのため、通常とは異なるウートを通るため、少々不便であり、目的地に行く際には通常以上の乗り換えを必要とすることでしょう。 

参考ウェブサイト

https://www.koninklijkhuis.nl/onderwerpen/koningsdag

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