ジョージアの安全さ、治安の良さは多くの旅人の証言通り。物騒な話をほとんど聞きません。また、ジョージアで生活して5か月ほどになる著者も、犯罪に巻き込まれたり、怖い目にあったことはありません。しかし、ジョージアで安全に、楽しく過ごすために、治安状況を知っておくことは決して悪いことではありません。
ジョージア国立統計局の調べによると、2017年度の犯罪数は2016年より減少し、14,517件。「故意の殺人」、「加重殺人」、「傷害」、「レイプ」、「窃盗」、「強盗」、「盗難」、「薬物の不法生産、製造、買収、保管、輸送、販売」、「乱暴」、「不良行為」、「暴動事件」、「交通安全規則違反と輸送手段の安全使用」、「その他」とある中で、「その他」というカテゴリ-(8798件)を除きもっとも多かったのが、盗難で2,592件、次に薬物関係の犯罪が1,677件、そしてその次が交通安全規則違反714件。故意の殺人は113件でした。
トビリシ – 40.5 %
アジャラ地方 – 10.8 %
イメレティ地方、ラチャ・レチャフミ・クヴェモスヴァネッティ地方 10.5 %
サメグレロ・ゼモ スヴァネッティ地方 8.9 %
クヴェモ・カルトリ地方 8.3 %
盗難
旅行者が気を付けないといけない犯罪は「盗難」です。旅行した友人が、車に鍵もかけずにいるジョージア人が多いことに驚いていましたが、それでも上記の統計が示す通り盗難事件はあります。宿泊施設などで所持品の盗難被害にあう等の話も聞きます。
交通事故
また、「交通事故」には気を付けなければなりません。スピードをかなり出して走行する他、時に車線を守らず走る車もあります。
また、歩行者も大通りにもかかわらず、車道を横断する姿が見られます。車が来ていないでも交通ルールの違反、かつ危ないにもかかわらず、さらに混雑する時間帯でも平気で通りを徒歩で横断する姿が見られます。地元の人が横断しているので「大丈夫」と思わず、横断歩道を渡る、あるいは大通りには必ずある地下歩道を使用しましょう。
デモ隊との遭遇
犯罪ではありませんが、旅行者がよく訪れるルスタべリ通り沿いにある国会前は、デモが行われる場所です。著者も短い滞在ながらもすでに数回デモを目撃しております。幸いにもそれらのデモは暴力的ではありませんでしたが、興味本位で近づかないことが肝要です。
また時に、通りも封鎖されたりするため、バスが運行しないこともあるので、足に影響することもあるため、ルスタベリ通りのバスが運行していない場合の交通手段の確保も大切です。
外国人を狙ったぼったくり犯罪
在ジョージア日本国大使館が在留邦人に対する注意喚起として、以下のような事件があったことをメールで送信しています。
残念なことに、外国人をターゲットにする犯罪はあるようです。
国境付近には興味本位で行かない
また、「[ドキュメンタリー] 引き裂かれた大地~グルジア(ジョージア)境界にロシアの影が~」のような状況が、このような平和な国で起こっています。
ジョージアとロシアとの国境付近は依然として緊張状態が続いており、この場所も興味本位で行くべき場所ではないでしょう。
自称中東の某国からの観光客に、帰宅途中のバスの中で声をかけられたことがあります。やたらしつこく、連絡先を聞かれたり、写真を撮られたり!しました。断っても、バスも同じ場所で下車して、著者の帰宅先までついてくる勢いにぎょっとしました。連絡先を渡されたのですが、受取はしたものの、こちらからは一切の情報を渡さず「これから用事があるので失礼します」と逃げるように走りさりました。空気の読めなさ具合とかなりの強引さがちょっとコワかった。
これもまたバスでの話。朝の8時ごろ、出勤のため、バス停留所で待っている最中、お酒のにおいぷんぷんの酔っぱらった自称サーカス団員の某国から来たパフォーマーにつかまりました。これもまた個人の情報をいろいろ聞いてくるので、困りました。つれなくしていると、いきなり「バク中」をするといい、著者の前のわずか1メートル四方のスペースでやってのけました。雨の日で地面が滑るであろう中やってのけ、驚きましたが、これ以上個人のことを聞かれぬ前に到着したバスに乗り込みました。
他にも、道でであった人に声をかけられ、国籍、仕事、時に年齢を聞かれることに辟易していますが、今更ながら!のらりくらりと躱す術を身に着けつつあります。
ジョージア人に何かされたことはないため、周りにいてくれるのはなかなか安心感があります。しかし、上記の通り、女子が一人でいるとロクなことがない(汗)。
ジョージアに数年生活するアメリカ人家族(夫・妻・こども)は、地方に旅行した際に、現地でであった羊飼いに、地元の美しい自然を楽しむためガイドをお願いしました。
途上、アメリカ人男性が羊飼いの持つ銃の銃口が子どもの方向に向いていることに対し、注意を向けると羊飼いが逆上し、その男性を射殺。続いて、子どもも頭を打ちぬき射殺。逃げようとした女性を追いかけ、レイプした後に殺害。痛ましい事件で、亡くなった家族のご冥福を祈らざるえません。
上記の事件は様々な要素が重なり起こった悲劇ですが、安全といわれる土地でも、このようなことは稀ではありますが起こります。
路上の子どもたちは、近隣国から移動してきた、あるいはジョージアに長く住みながらも国籍がない子どもたちであるとのこと。過去に政府のそれら子どもたちや親が生活するコミュニティへ赴いて登録を試みたり、社会統合の試みをしたもののあまりうまくいかなかったようです。
近年増えているそれらの路上の犯罪へどう対応したらよいのか。ジョージア人の友人曰く、彼らに「スキ」を見せないこと。必要以上におどおどしたり、きょろきょろしたりすると、つけいられるそうです。万が一彼らがしがみついてきたりしたら、大きな声を出して周りの人に助けを求めることも必要でしょう。
また、周囲にいる友人たちに全力で守られている感じがします。著者が夜間に外をあるいていたり、道できょろきょろしていると、気にかけてくれる見知らぬジョージア人もおります。先日、トビリシを訪れた友人を迎えるべくアパートの前で立っていると、(ナンパなどではなく)「どうしたのか?」「何かできることはないか?」と声をかけてくれました。
しかし、旅行者が被害にあう軽犯罪なるものはどこにもあるため、注意は怠らないことが肝要です。
https://pieceofpeaceforppl.blogspot.com/2017/06/GlobalPeaceIndex2017.html
Georgia 2017 Crime & Safety Report
https://www.osac.gov/pages/ContentReportDetails.aspx?cid=21388
What are the most common crimes in Georgia?
http://agenda.ge/en/news/2017/600
トビリシ市内を流れるクラ川 |
どのような犯罪が多いのか?
ジョージア国立統計局の調べによると、2017年度の犯罪数は2016年より減少し、14,517件。「故意の殺人」、「加重殺人」、「傷害」、「レイプ」、「窃盗」、「強盗」、「盗難」、「薬物の不法生産、製造、買収、保管、輸送、販売」、「乱暴」、「不良行為」、「暴動事件」、「交通安全規則違反と輸送手段の安全使用」、「その他」とある中で、「その他」というカテゴリ-(8798件)を除きもっとも多かったのが、盗難で2,592件、次に薬物関係の犯罪が1,677件、そしてその次が交通安全規則違反714件。故意の殺人は113件でした。どの地域の犯罪が多いのか?
他の国も同じく、犯罪は人口の多い都市部に集中しています。以下を見る限り、首都トビリシ、そして観光地バトゥミのあるアジャラ地方が続きます。トビリシ – 40.5 %
アジャラ地方 – 10.8 %
イメレティ地方、ラチャ・レチャフミ・クヴェモスヴァネッティ地方 10.5 %
サメグレロ・ゼモ スヴァネッティ地方 8.9 %
クヴェモ・カルトリ地方 8.3 %
旅行者が気を付ける犯罪は?その他気を付けたいこと
これらを見る限りでは、数は多くはありません。しかし、犯罪がある一定数はある以上、それなりに気を付けなければなりません。盗難
旅行者が気を付けないといけない犯罪は「盗難」です。旅行した友人が、車に鍵もかけずにいるジョージア人が多いことに驚いていましたが、それでも上記の統計が示す通り盗難事件はあります。宿泊施設などで所持品の盗難被害にあう等の話も聞きます。
交通事故
また、「交通事故」には気を付けなければなりません。スピードをかなり出して走行する他、時に車線を守らず走る車もあります。
また、歩行者も大通りにもかかわらず、車道を横断する姿が見られます。車が来ていないでも交通ルールの違反、かつ危ないにもかかわらず、さらに混雑する時間帯でも平気で通りを徒歩で横断する姿が見られます。地元の人が横断しているので「大丈夫」と思わず、横断歩道を渡る、あるいは大通りには必ずある地下歩道を使用しましょう。
デモ隊との遭遇
犯罪ではありませんが、旅行者がよく訪れるルスタべリ通り沿いにある国会前は、デモが行われる場所です。著者も短い滞在ながらもすでに数回デモを目撃しております。幸いにもそれらのデモは暴力的ではありませんでしたが、興味本位で近づかないことが肝要です。
また時に、通りも封鎖されたりするため、バスが運行しないこともあるので、足に影響することもあるため、ルスタベリ通りのバスが運行していない場合の交通手段の確保も大切です。
外国人を狙ったぼったくり犯罪
在ジョージア日本国大使館が在留邦人に対する注意喚起として、以下のような事件があったことをメールで送信しています。
本年8月,首都トビリシを観光旅行中の邦人が,ナイトクラブで高額請求される事案が発生しました。
同邦人は深夜,トビリシ中心部で日本語を話す外国人にクラブに行こうと誘われ,一緒に旅行に来ていた友人と別れ,その外国人と2人でナイトクラブに向かいました。同店ではウォッカを飲んだだけでしたが,数時間後に店を出ようとしたところ,高額な値段を請求され(日本円で20万円弱),最終的に全額を支払わされました(なお,一緒にいた外国人は素直に同額支払っており,仲間だった可能性があります。)。
「在ジョージア日本国大使館」
残念なことに、外国人をターゲットにする犯罪はあるようです。
国境付近には興味本位で行かない
また、「[ドキュメンタリー] 引き裂かれた大地~グルジア(ジョージア)境界にロシアの影が~」のような状況が、このような平和な国で起こっています。
ジョージアとロシアとの国境付近は依然として緊張状態が続いており、この場所も興味本位で行くべき場所ではないでしょう。
著者の経験
上記の通り、犯罪にあったことはなく、街中も安心して歩けるものの、不思議な人に出会ったり、いやだなぁと思ったことは数える程度にあります。自称中東の某国からの観光客に、帰宅途中のバスの中で声をかけられたことがあります。やたらしつこく、連絡先を聞かれたり、写真を撮られたり!しました。断っても、バスも同じ場所で下車して、著者の帰宅先までついてくる勢いにぎょっとしました。連絡先を渡されたのですが、受取はしたものの、こちらからは一切の情報を渡さず「これから用事があるので失礼します」と逃げるように走りさりました。空気の読めなさ具合とかなりの強引さがちょっとコワかった。
これもまたバスでの話。朝の8時ごろ、出勤のため、バス停留所で待っている最中、お酒のにおいぷんぷんの酔っぱらった自称サーカス団員の某国から来たパフォーマーにつかまりました。これもまた個人の情報をいろいろ聞いてくるので、困りました。つれなくしていると、いきなり「バク中」をするといい、著者の前のわずか1メートル四方のスペースでやってのけました。雨の日で地面が滑るであろう中やってのけ、驚きましたが、これ以上個人のことを聞かれぬ前に到着したバスに乗り込みました。
他にも、道でであった人に声をかけられ、国籍、仕事、時に年齢を聞かれることに辟易していますが、今更ながら!のらりくらりと躱す術を身に着けつつあります。
ジョージア人に何かされたことはないため、周りにいてくれるのはなかなか安心感があります。しかし、上記の通り、女子が一人でいるとロクなことがない(汗)。
それでもコワイ犯罪はある
ジョージアは安全!と言い切りたいですが、それでも肝を冷やすような犯罪はあります。数か月前のこと、アメリカ人一家が、ジョージアの農村部で羊飼いに殺害されるというケースがありました。ジョージアに数年生活するアメリカ人家族(夫・妻・こども)は、地方に旅行した際に、現地でであった羊飼いに、地元の美しい自然を楽しむためガイドをお願いしました。
途上、アメリカ人男性が羊飼いの持つ銃の銃口が子どもの方向に向いていることに対し、注意を向けると羊飼いが逆上し、その男性を射殺。続いて、子どもも頭を打ちぬき射殺。逃げようとした女性を追いかけ、レイプした後に殺害。痛ましい事件で、亡くなった家族のご冥福を祈らざるえません。
上記の事件は様々な要素が重なり起こった悲劇ですが、安全といわれる土地でも、このようなことは稀ではありますが起こります。
つい最近のトビリシで起こっている犯罪
ここ数カ月よく聞く犯罪は、路上の子どもたちによる犯罪。このように書いてしまうと路上の子どもたち=犯罪者となってしまうので、書くことがはばかられるのですが、実際に路上の子どもたちが主に観光客にしがみついて、そのすきにポケットなどをまさぐり、金目のものを盗むというケースがあることは事実です。路上の子どもたちは、近隣国から移動してきた、あるいはジョージアに長く住みながらも国籍がない子どもたちであるとのこと。過去に政府のそれら子どもたちや親が生活するコミュニティへ赴いて登録を試みたり、社会統合の試みをしたもののあまりうまくいかなかったようです。
近年増えているそれらの路上の犯罪へどう対応したらよいのか。ジョージア人の友人曰く、彼らに「スキ」を見せないこと。必要以上におどおどしたり、きょろきょろしたりすると、つけいられるそうです。万が一彼らがしがみついてきたりしたら、大きな声を出して周りの人に助けを求めることも必要でしょう。
ジョージアは安全か?
一家殺害という、痛ましい事件がありつつ、また路上の子どもたちによる犯罪もありつつも、概してジョージアは安全だと思います。東南アジア滞在中、特にフィリピン滞在中に聞いた様々な手口、犯罪のパターンのようなものはジョージアでは聞かれません。(あるいは著者が「まだ」聞いていないだけなのかもしれませんが・・・。)また、周囲にいる友人たちに全力で守られている感じがします。著者が夜間に外をあるいていたり、道できょろきょろしていると、気にかけてくれる見知らぬジョージア人もおります。先日、トビリシを訪れた友人を迎えるべくアパートの前で立っていると、(ナンパなどではなく)「どうしたのか?」「何かできることはないか?」と声をかけてくれました。
しかし、旅行者が被害にあう軽犯罪なるものはどこにもあるため、注意は怠らないことが肝要です。
参考ウェブサイト
世界は平和になりつつあるのか?-世界平和指標2017発表https://pieceofpeaceforppl.blogspot.com/2017/06/GlobalPeaceIndex2017.html
Georgia 2017 Crime & Safety Report
https://www.osac.gov/pages/ContentReportDetails.aspx?cid=21388
What are the most common crimes in Georgia?
http://agenda.ge/en/news/2017/600
スポンサーリンク
スポンサーリンク
0 件のコメント :
コメントを投稿