ヨーロッパ各国には世界有数の美術館・博物館があり、観光の名所となっています。しかし、アートはそれら博物館や美術館の中だけではなく、生活圏の中でも感じられます。
道に何気なく、銅像がたっていたり、建物が古いため、普段見ている街中にある建物も実は歴史的な価値がある建物であったりと、ところどころにアートを感じられる日常にあります。
一例として、オランダ東部の町、ナイメーヘン(Nijmegen)の道端アートを紹介。
ナイメーヘン(Nijmegen)はオランダのヘルダーラント州にある基礎自治体(ヘメーンテ)。オランダで初めてローマ帝国の都市権を得た街として知られています。ライン川の下流のワール川の南岸に街が形成されており、映画「遠すぎた橋」にも登場し、そうした映画を観る人、あるいは第二次世界大戦時のヨーロッパの戦況について知る人には馴染みがある地名です。第二次世界大戦では、1940年にドイツ軍の占領を受けそのため、1944年9月に連合国軍が河川の橋を確保しようとしたマーケット・ガーデン作戦では熾烈な衝突地点となり、街の多くは破壊されました。ドイツの国境から7キロ程の距離に位置しており、市を結ぶ特急電車の始発駅でもあります。
作者: Bart van Hove (バート・バン・ホーブ1850 - 1914)
タイトル: Mgr. Ferdinand Hamer
発表年: 1902
場所: Bisschop Hamerstraat, Nijmegen
ヨーロッパの街並みを歩いていて気になるのが、銅像。しかし、誰であるのか?分からないという場合も多いのでは?
歩行者天国となる市街地の入り口の像は、フェルディナンド・ハンマー。ナイメーヘンの出身で、中国の内モンゴルに渡ったカトリックの宣教師です。1900年に起こった義和団の乱で、捕らえられ拷問の末に殺害、殉教します。
作者: Wilma Sommers (ウィルマ・ソマーズ1960)
タイトル: Kunstvitrine (ショーケース)
発表年: 1994
場所: Keizer Karelplein (voorplein ABN/AMRO), Nijmegen
テーブルの右側は、古いタイプのテーブル、左側は現代的デザインのテーブル。その上にあるのは、街の博物館の広告。古典と近代を橋渡しするのがコンセプトである博物館をアートとして表現・紹介しています。
作者: Pépé Gregoire (1951)
タイトル: Moeder en kind (母と子)
発表年: 1981
場所: Glashuis eigendom, Nijmegen
お母さんが、子どもを腕と足で支えています。荒い感じのお母さんと子どもが纏う布の故、特に子どもがもこもこの羊のように見えます。
上の「母と子」の像から少し歩いた裏路地に壁一面に鳥の巣箱があります。色、形、サイズも異なる巣箱はまるでアートのようです。写真を撮っている間にも鳥が行き来する様子が見られました。
作者: Piet Killaars (1922)
タイトル: Moenen
発表年: 1968
場所: Stikke Hezelstraat, Nijmegen
この悪魔の像は、当に教会に行く階段を上りきった場所に教会を背にして建っています。
いかがでしたでしょうか?
アートの一つ一つは、さりげないのですが、成り立ちや、作者、アートを含めた町並みを楽しむというのもよいのではないでしょうか?
もちろん、ヨーロッパを旅行するなら、名のある美術館の日本では中々お目にかかれない絵画などを鑑賞するということも楽しいのですが、それらの美術館に行く道すがらも、こうしたアートが楽しめるのがヨーロッパの街並みのよいところ。
ナイメーヘンの4デイズマーチの後の町の散策コースとしてもおススメです。
道に何気なく、銅像がたっていたり、建物が古いため、普段見ている街中にある建物も実は歴史的な価値がある建物であったりと、ところどころにアートを感じられる日常にあります。
一例として、オランダ東部の町、ナイメーヘン(Nijmegen)の道端アートを紹介。
そもそもナイメーヘン(Nijmegen)ってどこ?
ナイメーヘンは、ヘルダーラント州最大の都市ながら、日本のガイドブックには殆どと言って良いほど情報が掲載されてません。他の街にあるような大きな美術館やツーリストのアトラクションがないというのが理由ですが、唯一の掲載情報は「フォーディズ・マーチ」。毎年夏時期に開催されている、世界各国から参加者が集い4日間楽しく歩くという世界最大規模のウォーキングイベントです。ナイメーヘンの道端アート
だれだろうこの人は?
Mgr. Ferdinand Hamer |
作者: Bart van Hove (バート・バン・ホーブ1850 - 1914)
タイトル: Mgr. Ferdinand Hamer
発表年: 1902
場所: Bisschop Hamerstraat, Nijmegen
ヨーロッパの街並みを歩いていて気になるのが、銅像。しかし、誰であるのか?分からないという場合も多いのでは?
歩行者天国となる市街地の入り口の像は、フェルディナンド・ハンマー。ナイメーヘンの出身で、中国の内モンゴルに渡ったカトリックの宣教師です。1900年に起こった義和団の乱で、捕らえられ拷問の末に殺害、殉教します。
テーブル?
オランダ、ナイメーヘン(Nijmegen) Kunstvitrine(ショーケース) |
タイトル: Kunstvitrine (ショーケース)
発表年: 1994
場所: Keizer Karelplein (voorplein ABN/AMRO), Nijmegen
テーブルの右側は、古いタイプのテーブル、左側は現代的デザインのテーブル。その上にあるのは、街の博物館の広告。古典と近代を橋渡しするのがコンセプトである博物館をアートとして表現・紹介しています。
母と子(羊?)
Moeder en kind |
作者: Pépé Gregoire (1951)
タイトル: Moeder en kind (母と子)
発表年: 1981
場所: Glashuis eigendom, Nijmegen
お母さんが、子どもを腕と足で支えています。荒い感じのお母さんと子どもが纏う布の故、特に子どもがもこもこの羊のように見えます。
オランダ、ナイメーヘン(Nijmegen)の壁一面の鳥の巣 |
上の「母と子」の像から少し歩いた裏路地に壁一面に鳥の巣箱があります。色、形、サイズも異なる巣箱はまるでアートのようです。写真を撮っている間にも鳥が行き来する様子が見られました。
教会の前の悪魔
Moenen |
作者: Piet Killaars (1922)
タイトル: Moenen
発表年: 1968
場所: Stikke Hezelstraat, Nijmegen
この悪魔の像は、当に教会に行く階段を上りきった場所に教会を背にして建っています。
悪魔の像に関する話
あるところにマリケンという女性がおりました。悪魔がある日人間の姿に扮して、にマリケンのもとに訪れます。人間の姿をした悪魔に魅了され、にマリケンはその悪魔とアントワープで7年間生活します。しかし、彼女は田舎の親族を恋しく思い、戻ってきてしまいます。怒った悪魔は、彼女を塔の上から突き落として、殺そうとします。しかし、にマリケンは奇跡的に、そして叔母の介護と祈りのもとで一命を取り留め、最終的にはその悪魔を許すという話しです。ちなみにマリケンの像は、Grote Martに建っています。見つけてみてください。
その他のアートたち
以下は、街中を歩いている中でランダムに撮った写真です。他にも興味深い道端アートが沢山有り、それらの紹介がKunst op straat のウェブサイトに掲載されいます。時間を見つけて散策してみたいと思います。
いかがでしたでしょうか?
アートの一つ一つは、さりげないのですが、成り立ちや、作者、アートを含めた町並みを楽しむというのもよいのではないでしょうか?
もちろん、ヨーロッパを旅行するなら、名のある美術館の日本では中々お目にかかれない絵画などを鑑賞するということも楽しいのですが、それらの美術館に行く道すがらも、こうしたアートが楽しめるのがヨーロッパの街並みのよいところ。
ナイメーヘンの4デイズマーチの後の町の散策コースとしてもおススメです。
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