2018年1月22日、マヨン山は大音響とともに、大きな灰色の煙とマグマの炎、灰、水蒸気を吹上げました。フィリピン地震火山研究所(Phivolcs)は同日1時に警戒のレベルを5段階中の4に引き上げました。また、危険地域をマヨン山から8キロに広げました。噴火の可能性が極めて高くなっています。
現在、マヨン山から降る火山灰が周辺地域の視界を悪くするほか、気道感染症を患う人たちも多く出てきています。火山灰粒子は非常に細かいため 呼吸によって肺の奥深くにまで入ることがあります。大量の火山灰にさらされことで、せきや炎症などを伴う胸の不快感を感じます。
近年では、2014年9月15日、警戒レベルが3番目に引き上げられ、1万人に避難指示が出ました。9月17日に溶岩が流れ出し、5万人に避難勧告が出ました。この状態が長く続き、近隣住民に多くの影響を与えました。
1993年2月2日~4月4日
1897年6月4日~7月23日
熱水、落石等の火山砕屑物で350名が亡くなりました。17時間続いた噴火は近隣の海岸部にも被害及ぼしました。
1814年2月1日
溶岩流が10キロほど離れたカグワサ(Cagsawa)まで到達。1,200以上の死者を出しました。この時に溶岩流によって教会の鐘楼しか残りませんでした。この地方の絵ハガキでマヨン山を背景にして写る塔が1814年の噴火で残った教会の一部。
1853年7月7日
灰が降り、火山泥流なども見られたこの噴火では34名が亡くなりました。
引用Inquirer 「5 most destructive explosions of Mayon Volcano」
1766年7月20~27日
記録上2回目の噴火、39名の死者。マリナオ町は町全体が破壊され、カグサワ等の周辺の町にも大きなダメージを残しました。
フィリピンを襲った大地震とその被害者の数
1976年ミンダナオ島沖地震(M7.8 死者約6000人)
1990年ルソン島地震(バギオ大地震)(M7.7 死者2412人)
1994年ミンドロ島地震津波(M7.1 死者81人)
2012年ネグロス島沖地震(ヴィサヤ諸島地震)(M6.9 死者43名)
2013年ボホール島地震(M7.3 死者193名)
しかし、自然は時に人間に牙を剥きます。それは、このマヨン山でも例外ではありません。過去数百年の歴史の中で、マヨン山は噴火を繰り返してきました。今回、大きな噴火となるのでしょうか?そうならないでほしいと願いつつ、同地域居住者の安全を願うばかりです。
24 Oras January 22, 2018
https://www.youtube.com/watch?v=asTs-J0bUBI
映像「Pagsabog ng Mayon Volcano January 22, 2018」2018年1月22日アップロード
Be Cool in Bicolさんの投稿
記者会見で、「噴火が垂直であれば、火砕流や火砕流の流れがあらゆる方向に滝のように流れ落ちる可能性がある」とし、ローカルおよび観光客が立ち入り禁止地域には絶対入らないようにまた同地域を航行する飛行機は距離を十分にとり灰を含んだ風に注意するように警告しました。Be Cool in Bicolさんの投稿
影響
1月14日から活発化した火山活動の影響で一週間前から、27,000以上の周辺住民が避難を余儀なくされています。同地域の学校は休校、その地域を就航する飛行機は欠航。現在、マヨン山から降る火山灰が周辺地域の視界を悪くするほか、気道感染症を患う人たちも多く出てきています。火山灰粒子は非常に細かいため 呼吸によって肺の奥深くにまで入ることがあります。大量の火山灰にさらされことで、せきや炎症などを伴う胸の不快感を感じます。
ビコール、アルバイ州マヨン山とカグサワの教会の廃墟 |
マヨン山の過去の噴火
過去500年の間に50回の噴火があり、そのうちの5回の噴火は非常に大きなもので、多くの死傷者をだしました。円錐形美しい、マヨン山 |
1993年2月2日~4月4日
77名の死者の大半は農民。危険地域と呼ばれる地域で耕作していました。
1897年6月4日~7月23日
熱水、落石等の火山砕屑物で350名が亡くなりました。17時間続いた噴火は近隣の海岸部にも被害及ぼしました。
1814年2月1日
溶岩流が10キロほど離れたカグワサ(Cagsawa)まで到達。1,200以上の死者を出しました。この時に溶岩流によって教会の鐘楼しか残りませんでした。この地方の絵ハガキでマヨン山を背景にして写る塔が1814年の噴火で残った教会の一部。
1853年7月7日
灰が降り、火山泥流なども見られたこの噴火では34名が亡くなりました。
引用Inquirer 「5 most destructive explosions of Mayon Volcano」
1766年7月20~27日
記録上2回目の噴火、39名の死者。マリナオ町は町全体が破壊され、カグサワ等の周辺の町にも大きなダメージを残しました。
フィリピンにおける自然災害の脅威
フィリピンは西太平洋のプレート沈み込み帯に位置し、世界で最も地震・火山の活動が活発な国の一つです。東側のフィリピン海溝ではフィリピン海プレートが、西側のマニラ海溝ではユーラシアプレートが沈み込み、その中央には国を南北に縦断するフィリピン断層があり、これらのプレート境界と内陸活断層内で過去に大きな地震がありました。また、内陸には、22の活火山が存在しています。マヨン山はその中でも最も活発な活火山です。フィリピンを襲った大地震とその被害者の数
1976年ミンダナオ島沖地震(M7.8 死者約6000人)
1990年ルソン島地震(バギオ大地震)(M7.7 死者2412人)
1994年ミンドロ島地震津波(M7.1 死者81人)
2012年ネグロス島沖地震(ヴィサヤ諸島地震)(M6.9 死者43名)
2013年ボホール島地震(M7.3 死者193名)
マガヨン「美しい」山
マヨン山(Mt. Mayon)は、かつてこの地に来た日本人にルソンの「富士」と呼ばれていました。この山の名前「マヨン(Mayon)」はビコール語で「美しい」を意味するマガヨン(magayon)から、その美しい円錐形の山は、フィリピンの100ペソ札の裏面を飾っています。2,463メートルの標高、夜間は時に河口のマグマがレガスピからも見えます。登山者も多く人気の観光地です。
しかし、自然は時に人間に牙を剥きます。それは、このマヨン山でも例外ではありません。過去数百年の歴史の中で、マヨン山は噴火を繰り返してきました。今回、大きな噴火となるのでしょうか?そうならないでほしいと願いつつ、同地域居住者の安全を願うばかりです。
参照ウェブサイト
http://newsinfo.inquirer.net/962481/breaking-mayon-volcano-alert-level-phivolcs-eruption-albay#ixzz54txl9GBZ24 Oras January 22, 2018
https://www.youtube.com/watch?v=asTs-J0bUBI
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