2018年1月13日放映のフィリピーナス・ゴット・タレント(“Pilipinas Got Talent” :PGT )*で、審査員の一人である俳優のロビン・パデリア(Robin Padilla)さんが韓国人出場者Kim Jiwanさんに、タガログ語をしゃべることを強いた!として話題になりました。
出場者のキムさんが手品を披露しようとした際、ロビンがこの番組は「フィピーナス・ゴット・タレントだ!」、といい英語で手品のインストラクションをしようとするたびごとに執拗にフィリピンの公用語のひとつであるフィリピノ語でしゃべるように言い続けました。見かねた他の審査員は助け船を出すも、最後までタガログ語で押し通そうとしました。番組内ではハラハラのやり取りに、ネット上ではロビンのやりすぎ、差別だ!という声がありました。
また、インスタグラムなどソーシャルメディアでも自らの主張を述べました。
俳優ロビンの発言はもっともで、10年生活し続けてかつフィリピン人の彼女が居ながらも一向のフィリピン語が介せないというのは、インターナショナル・スクールに通っていたことが大きな原因ですが痛い話です。しかし、事実数十年もフィリピンに居ながらもフィリピン語を話せない外国人というのは山ほどいます。そして、全てのフィリピン人ではないもののフィリピン人が時に見せる外国人対する”特別待遇”、様々なことがただあります。
それゆえにロビンの発言は、フィリピン人が公に言えなかったことを言ったことに意味があるのでしょう。そして、その意見について著者も少なからず同意します。しかし、愛国心を表現するために一人の外国人を公共の場で見せしめにするというのは見ていてもあまり気分がよいものではありません。
ブログ「[書籍] フィリピン語(タガログ語)学習おススメの本-実際に使用してみての感想」
著者は、フィリピノ語は本で学習していますが、もちろん学校があるならば多少お金がかかっても入学したいと思っていました。試した学校は2つ。一つの学校はマカティにあるまにら新聞社の教室。先生は日本人で、とても親切でかつ分かりやすい指導でした。フィリピンの物価からすると決して安い授業料ではありませんでしたが、手ごたえを感じ是非続けたいと思いましたが、最終的にはスケジュールが合わず、2回ほど通って以降疎遠になってしまいました。
もうひとつの学校は、ケソン市の学校。本当はクラスで学びた勝ったのですが・・・仕事のスケジュールの関係で個別指導となってしまいました。その個別指導、知っているところを繰り返していたため、指導に手ごたえを感じることができず、3回ほど通い見切りをつけました。個別指導の難しさは、指導方針が合わない先生とあたってしまった場合に先生を変えるのが難しいことです。
もっといろんな場所で授業を提供してくれているとありがたいと心から思いました。
以前旦那に言われてムカついたのが、「そんなの聞いていれば覚える」と言われたことでした。音には慣れても、大人が言語を習得するには意識して聞くことと同時に、ある程度理論を説明してもらう必要があります。
それゆえに、タガログ語=中央集権化の象徴と見る人も少なくありません。なので、ロビンの発言にタガログ中心主義的な部分が見えて、諸言語を話す人から合意を得る訴えとはなっていなかったようにも思われます。
しかし、それを超えて外国人もより現地の言葉を学ぶ努力をすべきであると思い、自らにも言い聞かせています。生活する場所の言語を学ぶことの大切さは説明するまでもありませんが、実質的にもそして生活を豊かにする上でも大切です。
著者が現在生活するオランダでは、政府から送られてくるお知らせは全てオランダ語です。そのため、オランダ語が分からないと生活に支障をきたします。こんなこと、オランダ語ビギナーにわからない!ということもしっかり書かれていますので、毎回辞書を引きながら、オランダ人の友人に尋ねながら奮闘しています。
また、彼らの言語表現を通じて、人々の根底に流れる精神性をわずかながらに感じることができます。何よりも、学んだばかりの言語で話すということにわずかながらもわくわく感があります。
著者は、今年はオランダ語を伸ばしつつ、フィリピン語をもう少し伸ばそうと考えています。簡単ではありませんが、そこからフィリピン人が見えてくるようにも思います。
フィリピーナス・ゴット・タレント*とはイギリスのブリテンズ・ゴット・タレントのフランチャイズの1つで、4人の審査員の前で、様々なタレントを披露する公開オーディションのリアリティ番組。人気番組で、アメリカ、ドイツ、ここオランダでも放映されている人気番組。フィリピンの現シーズンでは、アクション俳優のロビン・パデリア(Robin Padilla)さん、女優のエンジェル・ロクシン(Angel Locsin)さん、タレントと俳優業を幅広くこなす、おねえキャラのバイス・ガンダ(Vice Ganda)さん、そして、民放でこの番組を放送しているABS-CBNの社長フレディー・M・ガーシアさん。
http://entertainment.abs-cbn.com/tv/shows/pilipinasgottalent6/show-updates/2018/01/04/63010418-abs-cbn-kicks-off-2018-with-explosive-new-season-premiere-of-pilipinas-got-talent
出場者のキムさんが手品を披露しようとした際、ロビンがこの番組は「フィピーナス・ゴット・タレントだ!」、といい英語で手品のインストラクションをしようとするたびごとに執拗にフィリピンの公用語のひとつであるフィリピノ語でしゃべるように言い続けました。見かねた他の審査員は助け船を出すも、最後までタガログ語で押し通そうとしました。番組内ではハラハラのやり取りに、ネット上ではロビンのやりすぎ、差別だ!という声がありました。
ロビン・パデリア(Robin Padilla)の主張
番組内では、キムさんがフィリピンを愛する気持ちがあることに敬意を表しつつ、10年も滞在し、更にフィリピン人の彼女がいながらもフィリピノ語が話せないことについて、疑問を呈しました。“フィリピン人のホスピタリティは、奴隷と愚かさとは遥かに異なる。あなたの国、人種、とりわけ言語を、他の人種や言語を愛する以前に愛せ。フィリピン人のホスピタリティはややもすると、外国人びいきになっていると指摘。とある外国籍(白人系)の友人は「逆差別」があると指摘しています。彼は白人であるが故にフィリピン社会でいろんな場所で得をしていると述べています。
Filipino Hospitality is far different from slavery and stupidity.. mahalin mo ang bayan mo at ang lahi mo lalo ang wika mo bago ang lahi at wika at bayan ng dayuhan.”
“(フィリピン人に対して)常にあなたの自由が尊敬を得るために戦いなさい。 彼ら(外国人)が豊かであるという理由だけであなたの国であなたを脅かす彼らの力を決して許すべきではない。これまで、外国人(多国籍企業)などは、彼らに有利な条件の元、このフィリピンに還元されるべき利益をむさぼってきました。
Always Fight for your freedom to gain respect. Never allow a foreign power to intimidate you in your country just because they are rich,”
“私が10年もフィリピンに住む外国人に”譲歩”しないといけない?そんなことありえない!
Ako pa ba ang dapat magadjust sa isang dayuhan na 10 taon na sa Pilipinas? Naku hindi po mangyayari! Never!,”
「愛国表現の場」か、単なる「見せしめか」?
やり取りやその後のネットでの発言を見て、KIMさんがすっかりロビンの「愛国」表現に”使われた”感があります。そして、ある種の在比外国人へのその見せしめ!という感も、結果論ですが否めません。俳優ロビンの発言はもっともで、10年生活し続けてかつフィリピン人の彼女が居ながらも一向のフィリピン語が介せないというのは、インターナショナル・スクールに通っていたことが大きな原因ですが痛い話です。しかし、事実数十年もフィリピンに居ながらもフィリピン語を話せない外国人というのは山ほどいます。そして、全てのフィリピン人ではないもののフィリピン人が時に見せる外国人対する”特別待遇”、様々なことがただあります。
それゆえにロビンの発言は、フィリピン人が公に言えなかったことを言ったことに意味があるのでしょう。そして、その意見について著者も少なからず同意します。しかし、愛国心を表現するために一人の外国人を公共の場で見せしめにするというのは見ていてもあまり気分がよいものではありません。
今回の一連の騒動から外国人として一言
フィリピン語は、思いのほか難しい言語である
聞いていれば、なんとか言葉が聞き取れるのがフィリピノ語の良いところですが、実際に深く学んでいくと、厄介な言語であることに気が付きます。そしてよほどのモチベーションがない限りは、学び続けていくことは難しいでしょう。これはどの言語についても言えることですが・・・ブログ「[書籍] フィリピン語(タガログ語)学習おススメの本-実際に使用してみての感想」
フィリピノ語を学べる場所が限られている
英語の学校はかなりの数存在するものの、フィリピノ語が学べる学校は探しづらく、また質もそれぞれである。著者は、フィリピノ語は本で学習していますが、もちろん学校があるならば多少お金がかかっても入学したいと思っていました。試した学校は2つ。一つの学校はマカティにあるまにら新聞社の教室。先生は日本人で、とても親切でかつ分かりやすい指導でした。フィリピンの物価からすると決して安い授業料ではありませんでしたが、手ごたえを感じ是非続けたいと思いましたが、最終的にはスケジュールが合わず、2回ほど通って以降疎遠になってしまいました。
もうひとつの学校は、ケソン市の学校。本当はクラスで学びた勝ったのですが・・・仕事のスケジュールの関係で個別指導となってしまいました。その個別指導、知っているところを繰り返していたため、指導に手ごたえを感じることができず、3回ほど通い見切りをつけました。個別指導の難しさは、指導方針が合わない先生とあたってしまった場合に先生を変えるのが難しいことです。
もっといろんな場所で授業を提供してくれているとありがたいと心から思いました。
以前旦那に言われてムカついたのが、「そんなの聞いていれば覚える」と言われたことでした。音には慣れても、大人が言語を習得するには意識して聞くことと同時に、ある程度理論を説明してもらう必要があります。
フィリピノ語=フィリピン人のアイデンティティの全てではない
フィリピノ語はタガログ語をベースとした言語。それゆえに、フィリピノ語=タガログ語と言っても差し支えありません。タガログ語が話されている地域は、マニラ、バタンガス、中部ルソンなどの地域。それゆえに、タガログ語=中央集権化の象徴と見る人も少なくありません。なので、ロビンの発言にタガログ中心主義的な部分が見えて、諸言語を話す人から合意を得る訴えとはなっていなかったようにも思われます。
その国の言葉を学ぶことの大切さ
上記を踏まえ、外国人としてもう少しフィリピン人自身が自身の言語を大切にし、推奨する必要もあるのではないかと感じています。言語学校のオプションが少なく、組織化されていない、スタンダードな教科書がないということを一つとっても、外国人にってフィリピノ語を学ぶハードルが高いことを意味しています。しかし、それを超えて外国人もより現地の言葉を学ぶ努力をすべきであると思い、自らにも言い聞かせています。生活する場所の言語を学ぶことの大切さは説明するまでもありませんが、実質的にもそして生活を豊かにする上でも大切です。
著者が現在生活するオランダでは、政府から送られてくるお知らせは全てオランダ語です。そのため、オランダ語が分からないと生活に支障をきたします。こんなこと、オランダ語ビギナーにわからない!ということもしっかり書かれていますので、毎回辞書を引きながら、オランダ人の友人に尋ねながら奮闘しています。
また、彼らの言語表現を通じて、人々の根底に流れる精神性をわずかながらに感じることができます。何よりも、学んだばかりの言語で話すということにわずかながらもわくわく感があります。
著者は、今年はオランダ語を伸ばしつつ、フィリピン語をもう少し伸ばそうと考えています。簡単ではありませんが、そこからフィリピン人が見えてくるようにも思います。
フィリピーナス・ゴット・タレント*とはイギリスのブリテンズ・ゴット・タレントのフランチャイズの1つで、4人の審査員の前で、様々なタレントを披露する公開オーディションのリアリティ番組。人気番組で、アメリカ、ドイツ、ここオランダでも放映されている人気番組。フィリピンの現シーズンでは、アクション俳優のロビン・パデリア(Robin Padilla)さん、女優のエンジェル・ロクシン(Angel Locsin)さん、タレントと俳優業を幅広くこなす、おねえキャラのバイス・ガンダ(Vice Ganda)さん、そして、民放でこの番組を放送しているABS-CBNの社長フレディー・M・ガーシアさん。
参照ウェブサイト
http://entertainment.inquirer.net/257774/robin-bad-boy-padilla-not-backing-rude-treatment-toward-korean-contestant#ixzz549a79XxEhttp://entertainment.abs-cbn.com/tv/shows/pilipinasgottalent6/show-updates/2018/01/04/63010418-abs-cbn-kicks-off-2018-with-explosive-new-season-premiere-of-pilipinas-got-talent
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