フィリピンでやりたいことというと、やはり抜けるような青空の元、白砂の浜辺でめいいっぱい遊ぶことでしょうか。フィリピンにはいくつもの美しい海があり、訪れるものを虜にしています。それらの海岸でアイランド・ホッピングや様々なマリーンアクティビティを楽しめます。ダイビングというのもそのオプションの一つです。
透明度の高いフィリピンの海 カラモアンの海 |
フィリピンの滞在の楽しみ方はいろいろですが、おススメしたいのが、ダイビング。ダイビング全般に言えますが、海をとことん満喫し、非日常を楽しめるのがこのスポーツ。
数年前、週末を使って、スクーバ・ダイビングのライセンスを取る講習に行ってきました。”ライセンス”といっても、たくさんの段階がある中のはじめのはじめ、オープンウォーターというものです。2人以上のダイバーと一緒に18mまでダイビングをすることができます。友人などと一緒にダイビングを楽しみたいと思ったら、これをとらないと何も始まりません。
パッケージの構成
著者が体験したのはPADIというコース。PADIは Professional Association of Diving Instructorsの略でスクーバダイビングの指導団体であり、世界最大のレクリエーショナルダイビングの会員組織。マニラのダイビングショップで申し込んだコースはこのPADIのオープンウォーターで、その構成は、レクチャー+ペーパー試験(現地に行く前に行う)、実習+実技試験でした。これを賞味2日とちょっとでこなします。
レクチャーと試験
事前のレクチャーは教科書にある内容のポイントをかいつまんだもの。
250ページもの教科書を渡され、それを読んでレクチャーに望むというものでしたが、2日前に渡され、勿論読み終えることがないままレクチャーを受け、そして試験を受けることになりました。試験はギリギリで合格(笑)
いよいよ実技の実習です。
使われた教科書 |
ダイビングの実技の実習
当日は朝3時に家を出発し、同じく講習をうける友人たちと5時におちあい、マニラから南へ2-3時間のバタンガス、アニラオへ。アニラオは初心者から上級者ダイバーまで楽しめるダイビングスポット。マニラの近郊ということもあり気軽に行くことができる場所です。器具の確認は念入りに。 |
さっそくのダイビング
朝9時から早速ダイビングの準備。自分に合うウェットスーツ、ブーツを試着し、器材を準備していざ、実習へ。
準備で大切なことは、道具のチェック。レンタルなので古くなっているため念入りに確認です。マスク・シュノーケルの水漏れはないか、レギュレーター(口にくわえるプラスチックで出来た直径10センチくらいの物体を含む数本のホース(中圧ホース)、 また、それらをつなぎ合わせてる金属の物体をひっくるめたいくつものホースからなるものの総体)などの確認。
とりわけレギュレーターは要チェック。レギュレーターの役割は、水中で空気を取り入れることと、水中の潜水、浮上にも使われるため、きちんと機能していなければ命に関わります。確認の後にようやく実技に入ることができます。
完全装着・・かなり重たいです |
実技のポイント
実技でやらないといけないことは沢山ありますが、まず大切なのはマスク越しの呼吸、気圧調節のための耳抜きです。耳抜きする意味は、ダイビングは潜るにつれて水圧がかかり、耳が痛くなり違和感を感じます。その調節がうまくできないと、耳を痛めます。初級クラスで習得すべきその他の技術としては、緊急浮上、安全停止、器材の脱着(水面・水中での脱着を含む)等があり、2日間でそれらをこなしました。
マスクを通しての呼吸
初めてのマスク越しの呼吸は少々心配しました。というのは水中で命をつなぐ唯一のものがマスクなので、うまくそれを通して呼吸できるのか、出来ない→パニック→命に関わる、ということになります。心配したほどではなく意外とすんなりマスク越しの呼吸、耳抜きができました。
水面での器材の着脱
なかなか地味に難しかったのが水面での器材の着脱。脱ぐとおもりをつけているので沈むのですが、うまくそれをハンドルして、しっかり再度着なければなりません。脱いだは良かったけど、バランスが悪くなり波に翻弄されすぐにうまく着られませんでした。
タンクの交換も忘れずに!
また、実技の中でも常にタンクの空気の確認は怠らず、インストラクターより助言された値に近くなったら、「まだ大丈夫!」と思わず、タンクの交換をします。タンクの空気の不足でパニック、そして事故につながるケースがあります。
実際にダイビングを体験してみて
沈んだ船に生殖するサンゴ、サンゴを住処とする魚たち、熱帯魚たちは私たちを魚と思っているのか、全く逃げず手に触れられるような距離で見ることができ、感激しました。水の中にも流れがあり、初心者としてはまだうまく水中で停止が出来ないので、流されないようにしながらの観察です。ただし、やたらと手を触れてはだめです。いろんな生き物がおり、安全とは限りません。原則、美しいものには手を触れない、変わったものにも手を触れない。
「オープンウォーター」のレベルで最深の18mの深さまで行きました。ちょうど海が深くなるところまで行きました。覗き込むと暗い海が視界に広がり、引きずり込まれてしまう怖さを感じ、同時に神秘を感じました。美しく明るい海という印象が少々吹き飛びました。
潜るに連れて光が届かなくなり、暗くなっていきます。こんな広くて深い海にただマスクと酸素ボンベを付けて漂っていることが心もとなく思われました。と同時に海の外で人が争っていようとなんだろうと、海の中は昔も今もあまり変わらないのだろうなと思うと、改めて人間って小さいと思いました。自然と関わる良さは、きっと人間の営みを自然の大きな営みの中で相対化できるということではないかと思います。父が釣りが好きな理由もわかる気がします。
ボートからのダイブも経験できました。 |
2日間で実技をこなし、試験にもパスして、ライセンスを取得できました。今回のライセンス(Cカード)取得で出来ることは、同じライセンスを持っている人と一緒にダイビングができることです。PADIという組織の発行してるライセンスです。
PADIとは本部がアメリカ・カリフォルニアにあり、日本をはじめ世界に7ヶ所のエリアオフィスがあり、世界180ヶ国以上、13万5千人以上のインストラクターを含むプロフェッショナルメンバーと約5,800以上のダイブセンターをもっているスクーバ・ダイビング教育機関です。わたしがとったライセンスはこちらにある、オープンウォーター。ここから次はアドバンスに行けます。
かかった費用
お金のかかる趣味なので、どれぐらいまでいくのかは考えないといけませんが、海の中の良さは想像以上で、また潜りたくなります。気になるお値段ですが、通常は講師費用とライセンスで、15,000~18,000(3万~4万弱)ペソほどだそうです。他に、宿泊費やボート代などもかかります。著者が払った額はこれよりもまけてもらいました。日本でのダイビングの費用よりは少々休めですが、大きな差はないようです。フィリピンは島国であるために、ダイビングスポットに恵まれています。お値段もお手頃です。フィリピンでのダイビングは「王様ダイビング」と言われるそうで、宿泊施設のスタッフたちが結構手伝ってくれます。至れり尽せりはありがたいのですが、ここで慣れてしまったら他の場所でダイビングできないのではないかと思ってしまいます。
オランダでも南西部にダイビングスポットがあると聞きます。流石に高いだろうな・・・と思いつつ、いつか行きたいリストにコッソリ書き込んでおくことにします。
フィリピンでダイビングデビューしてみませんか?
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