ココナッツの下ごしらえーフィリピン

著者の生活していたビコール地方の料理の特徴は、唐辛子を使った料理があるということ、そしてココナッツを多用した料理が多いので有名です。

ビコール人の友人が、自嘲気味に何でもココナッツを入れたがる!と言っていましたが、ココナッツを使った料理が多いことはたしか。

ビコールの有名なビコール・エクスプレス(唐辛子の効いたおかず)、ライン(乾燥タロイモをココナッツミルクで煮込んだおかず)。
ココナッツの料理を作る時には、旦那と著者の二人分しか料理しないので缶あるいはパウダー状のものを使用することが多いのですが、缶のものは水分が多く、またパウダーのものは風味にかけます。折角フィリピンのローカルのマーケットにあるので、購入し使用してみることにしました。

しかし、結構根気がいります。

ココナッツの購入

ココナッツ
フィリピンのローカルマーケットでは、このような形でココナッツが売られています
 何故か、行きつけのローカルマーケット、全てのやおやさんがココナッツを販売していません。数軒を歩きまわり、ようやく見つけたのが写真のココナッツ。

中身の果実を削り取る

購入して終わりというわけではありません。中身の白い部分(成熟果の胚乳)を削り取るという作業が残っています。

手作業でも出来ますが大変骨が折れます。ですので、機械にかけます。先ほどココナッツを購入したお店にはその機械がありませんので、数軒先のお店に行き機械にかけてもらいます。

まず、ココナッツをナイフで二つにわります。
それを機械に掛けます。割ったココナッツの内側(白い部分)を機械にあて、削っていきます。機械は短的には、ふたのないミキサーというところでしょうか。慣れないと手を怪我してしまいそうな機械です。

ココナッツの胚乳部分を削り取る機械
この作業のお値段は4ペソ。

ちなみに削り取られた胚乳の部分を乾燥させたモノはココナッツオイルの原料となります。

ココナッツミルクを抽出する

フレークのようになったココナッツ、これだけでも食べられますが、目的は料理につかうミルクを抽出すること。

削り取ったココナッツをボールにあけ、そこにコップ一杯の水を注入。それから手でもんでいきます。

削り取られた胚乳
暫くすると、白い液体が出てきます。更に揉んで最後は、ココナッツをぎゅっと絞り、ミルクを別にしていきます。

ココナッツミルクの揉みだし


ちなみに同じココナッツから2回ほどミルクを絞りだせるとのこと。試してみたところ、まだココナッツミルクが出てきます。
ココナッツミルク
ココナッツミルク
これで、ようやく料理に取り掛かれます。

典型的なビコール料理を作る際は、ココナッツミルクにまずニンニク、生姜を入れて煮込み、ある程度水分を飛ばします。乾燥させた小魚などを入れるのもダシがでて良いと思います。

ちょっと手間ですが、一度お試しあれ。


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