フィリピンでは一度法律によって禁止された、ゴミ処分施設建設が再考されつつあります。
9月22日付の新聞で、MMDAの議長が多発するマニラ都心部の洪水から、ゴミの焼却処分が必要であろうとコメント。マニラ首都圏では一日8,000トンのゴミが出ます。9月中旬の長雨による洪水、そしてその水が引いた後に残されたのは大量のごみでした。
処分の際に発生する二酸化炭素などが環境上問題になるとのことで、恐らくNGOが反対するだろうとのこと、しかしこれは再考されて然るべきことなのだと思います。
なぜなら、処分施設から発生する二酸化炭素をはじめとする温暖化ガスの問題は重要なポイントながら、ゴミを集積し埋め立てていった場合の土地への影響、並びに集積地に住む住民の健康問題はNGOが反対・リサイクルすべきと言う理論だけでは到底解決し得ないからです。だからといって安易に焼却処分に賛成することもできません。
論文によると、焼却、埋め立て、リサイクルで温室効果ガスや大気汚染の問題が深刻なのが焼却処分、土壌の汚染や住民の健康が問題となるのが、埋め立て処分。環境負荷が最も少ないのはリサイクルです。リサイクルがよい!というのはわかりますが、どこまでやれるのか?ということも疑問です。
最終的な処分以前に、ゴミにまつわる現状の問題として以下があると思います。
そもそも、家庭のごみ箱で分別していないのですから、回収の段になって分別と言うことはまずありません。
もちろん、分別回収がしっかりと行われている市町村がありますが、多くの地方都市はありません。
また、私のご近所さん、庭にゴミを投機しています。庭は小川のすぐそば。洪水ともなればそれらのゴミは水と共に流れていきます。
という日本だって、気がつけば過剰包装。
観光で訪れる外国人が気がつく問題の1つが、道端に捨てられる「ゴミ」。「なんで、こんなにゴミのポイ捨てが多いのか」と、実際にポイ捨てを見た人たちもため息交じりにいいます。フィリピンの問題ですから・・・とそれ以上に突っ込んだことをいうことを避ける人もいれば「フィリピン人はモラルがない」とオープンに批判をする人たちもいます。
私の生活する隣の市には街中にゴミ箱が沢山あります。分別も市民がどれほど心得て捨てているのかは謎ながらも2種類あります。それでもゴミのポイ捨てが多い。そういう意味ではモラルがないと批判されても返す言葉がないのですが・・・。
ただ上記の問題から見て、システムが人々の行動にも少なからず影響を与えていると言えると思います。では、これらの現状に対処する方法はあるのでしょうか。
フィリピンゴミ問題2:焼却処分場と大気汚染防止法
フィリピンゴミ問題3:拾う心よりも捨てない心
9月22日付の新聞で、MMDAの議長が多発するマニラ都心部の洪水から、ゴミの焼却処分が必要であろうとコメント。マニラ首都圏では一日8,000トンのゴミが出ます。9月中旬の長雨による洪水、そしてその水が引いた後に残されたのは大量のごみでした。
処分の際に発生する二酸化炭素などが環境上問題になるとのことで、恐らくNGOが反対するだろうとのこと、しかしこれは再考されて然るべきことなのだと思います。
なぜなら、処分施設から発生する二酸化炭素をはじめとする温暖化ガスの問題は重要なポイントながら、ゴミを集積し埋め立てていった場合の土地への影響、並びに集積地に住む住民の健康問題はNGOが反対・リサイクルすべきと言う理論だけでは到底解決し得ないからです。だからといって安易に焼却処分に賛成することもできません。
論文によると、焼却、埋め立て、リサイクルで温室効果ガスや大気汚染の問題が深刻なのが焼却処分、土壌の汚染や住民の健康が問題となるのが、埋め立て処分。環境負荷が最も少ないのはリサイクルです。リサイクルがよい!というのはわかりますが、どこまでやれるのか?ということも疑問です。
最終的な処分以前に、ゴミにまつわる現状の問題として以下があると思います。
1. 分別回収なんてあってないようなもの
マニラ滞在時、生ゴミも、可燃、リサイクルもいっしょくたにスーパーマーケットのビニール袋のに入れて回収ボックス、回収場所に置いていくという姿をよく目にしました。そもそも、家庭のごみ箱で分別していないのですから、回収の段になって分別と言うことはまずありません。
もちろん、分別回収がしっかりと行われている市町村がありますが、多くの地方都市はありません。
2. 回収システムがない地域も
地域によっては回収システムがありません。じゃあどうするのか。埋めます。回収屋さんにお願して集積場所である学校裏庭に、プラスチックだろうと何だろうと埋めます。時に違法なのですが、燃やしています。有毒ガスが発生するということを知らず、焚火を楽しむような感覚です。今も、部屋の中に煙が入ってきています。また、私のご近所さん、庭にゴミを投機しています。庭は小川のすぐそば。洪水ともなればそれらのゴミは水と共に流れていきます。
3. 少ないゴミ箱
町のゴミ箱もそれほど数が多くありません。回収コストを考えてか、パブリックの場所にあまりゴミ箱がない状況です。街中では、セブンイレブンなどのお店の前にあるゴミ箱に捨てるしかなさそうです。4. ゴミがあふれる街に住む人の“感性”
ゴミがあふれる街故に、ゴミをポイ捨てしても人々はあまり気にしません。人々の神経が麻痺しつつあるともいえるでしょう。先日も学生が大学構内でだべりながらペットボトルをポイ捨てしているところに出くわしました。旦那がわざと「落ちましたよ」と学生2人に声をかけていましたが、学生たちは「いいんです」と知らんぷり。流石に、拾うのも恥ずかしいけど、大学生がこれじゃあね・・・5.清掃人の仕事?
道には、マニラではMMDAが雇った清掃人が掃除をしています。それらの人々は大きくて交通量の多い道で帽子をかぶり、マスクをして汗水流し掃除をしています。パブリックな場所はそうした人が掃除するということが人々の認識になっているような気がします。6.プラスチック包装が多い商品の消費を止められない
商品保護のため、そしてお得パックを購入できない低所得層市民のための小ぶりな包装が多いのがフィリピン。サリサリストアでは、油、砂糖、調味料などの日常的に使うものから1回分利用のシャンプーやらコンディショナー、コーヒー等も多く販売されています。それらを購入し続けたらかなりプラスティックの包装がたまります。という日本だって、気がつけば過剰包装。
観光で訪れる外国人が気がつく問題の1つが、道端に捨てられる「ゴミ」。「なんで、こんなにゴミのポイ捨てが多いのか」と、実際にポイ捨てを見た人たちもため息交じりにいいます。フィリピンの問題ですから・・・とそれ以上に突っ込んだことをいうことを避ける人もいれば「フィリピン人はモラルがない」とオープンに批判をする人たちもいます。
私の生活する隣の市には街中にゴミ箱が沢山あります。分別も市民がどれほど心得て捨てているのかは謎ながらも2種類あります。それでもゴミのポイ捨てが多い。そういう意味ではモラルがないと批判されても返す言葉がないのですが・・・。
ただ上記の問題から見て、システムが人々の行動にも少なからず影響を与えていると言えると思います。では、これらの現状に対処する方法はあるのでしょうか。
関連ブログ
フィリピンゴミ問題1:現状フィリピンゴミ問題2:焼却処分場と大気汚染防止法
フィリピンゴミ問題3:拾う心よりも捨てない心
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